もう魅せられ、惑わされで・・。
BELLA DONNA
/ THE WILD HEART
STEVIE NICKS


Bella Donna Wild Heart
Kind Of Woman If Anyone Falls
Stop Draggin' My Heart Around Gate And Garden
After The Glitter Fades Nightbird
Edge Of Seventeen Stand Back
How Still My Love I Will Run To You
Leather And Lace Nothing Ever Changes
Outside The Rain Sable On Blond
The Highway Man Beauty And The Beast
「世の中には、こんなに綺麗な女性がいるんだ・・」
我ら80's世代のバイブル的TV番組「ベストヒットUSA」のCOUNTDOWN USAの
コーナーで、“If Anyone Falls”のクリップを見て目が釘付けになってしまった。
セピアとモノクロとカラーが絶妙なコントラストで、彼女の美しさを際立たせる。
曲もいい。 それに一度聞いたら忘れられないあの声。
美貌と媚声(?)。 このアンバランスさ、アンニュイさ、気だるさといい、
間違いなく、彼女のNo.1プロモ・クリップだ。
(また、あのUSフェスティバルでの“Stand Back”のライブも鮮明に焼き付いてる。)
当時高1だった私にゃ、もうやられるどころか、もう魔法にかけられたも同然。
すぐに、LPを買いに行った。 魔法にかかったままだ。
「THE WILD HEART」。 ジャケットもいい。
「こんなに美しい魔女がいるんかいな・・」とか思いつつ・・。
そして、これがセカンド・アルバムだってことを初めて知った。
そして、彼女がフリートウッド・マックというバンドにいることも。
ファーストが聴きたくなった。 また、買いに走った・・。
ベラドンナって、幻覚や錯乱作用を引き起こす毒草のことなんだって。
スティーヴィー・ニックス。 まさにぴったり。
フリートウッド・マックの歌姫かつ妖精。 そして、“麗しのベラドンナ”。
もうここでは、歳の話は抜きにして、あのシェリル・クロウや、
先のグラミー賞を独占したディクシー・チックスにも多大な影響を与え、
今もなお、世界のロック・ファンを魅了し続ける永遠の女性ロッカーだ。
可憐な容姿と美貌。 そしてロックシンガーとしてはあまりも魅力的な歌声。
ハスキーでドスが効いてるんだけど、時には恐ろしく繊細で情感あふれるセンスが、
絶妙に同居している。 こんな声は世界で彼女だけだろう。
マックのアルバムのレビューの前に、彼女のアルバムを先にレビューするのは、
順番が逆になってしまうんだけど、え〜い、今回は2枚まとめてまいります。
まず、ソロデビュー作の「BELLA DONNA」から、
これは文句なく彼女の最高傑作であり最重要作。
フリートウッド・マックはリード・ヴォーカル兼ソング・ライターが3人いるんで、
アルバムあたり、彼女の作品はせいぜい3、4曲しかなかった。
だから、「もっとスティーヴィーの曲が聴きたい!」というファンは、
狂喜したことでしょう。
このソロ・アルバムは、彼女が大ファンであるトム・ペティを通じて、
プロデューサーである、ジミー・アイオヴィンに働きかけて実現した。
トム・ペティとハートブレイカーズに、(私しゃ、大ヒットした“嘆きの天使”より、
彼女のライブでのオープニング・トラックとなった“Outside The Rain”の方が好きだ)
元イーグルスの面々やLAを中心とした超一流メンバー達が脇を固め、
スティーヴィーを全面的にバックアップして、この傑作が完成した。
本家マックでは、ミック・フリートウッド(ds)とジョン・マクヴィー(b)という、
ブルース畑出身の骨太リズム隊が土台を支えていたけど、
ソロでは、ラス・カンケル(ds)とボブ・グロウブ(b)というLAの腕利きプレイヤーで支え、
軽めのソリッド・ロックや彼女のルーツである、カントリー色の強い曲に、
実にフィットしている。(後のソロ作も、このコンビでの曲が多いかな)
でも特筆すべきは、全面的にサポートしているワディ・ワクエルのギターは圧巻。
前にストーンズに誘われていたことがあるだけに、(キースのソロでも活躍してたね)
曲によって、音色を自在に変化させ、彼女のカラーに更に色彩を加える。
ドン・ヘンリーとのデュエットで大ヒットした“Lether And Lace”での、
繊細なカントリー・タッチなプレイから、トーンの引き具合もバツグンに巧いし、
彼女のロック・スピリッツを、ワイルドかつドライブ感いっぱいに煽る、
見事なカッティングが印象的な“Edge Of Seventeen”は、彼のベスト・プレイだろう。
このソロ・デビュー作が大ヒットして、その勢いのまま、セカンド・アルバムにも着手。
と同時に、マックとしてのアルバム録音も進めていたとのことで、
(マックは’82年「MIRAGE」を発表、これも大ヒットした)
この頃には、ほとんど完成してたんだって。
彼女との出会いとなったセカンド・アルバム「THE WILD HEART」は、
“妖精”から、“脱・妖精”へ。
それは、“ロック・シンガーの小悪魔”への変貌だ。
彼女のベスト・シングルといっていい“Stand Back”は、分厚いシンセ・ダブから、
(クレジットはないけど、プリンスとの共作らしいから、ヒントになったのかな)
力強いビートに乗せて、ロック小悪魔と化したスティーヴィーのドスの効いた、
ヴォーカルで、聴く者を圧倒させてしまう。 (私などダウンしたまんま・・)
前作で強かったカントリー・フレイバーっぽさがなくて、 全体的に、
シンセを多用した、ロック色の強いアルバムに仕上がっている。
だから、“Stand Back”のシングルのB面に入っていた“Garbo”という曲は、
カントリーっぽい粋な小曲で好きだったんだけど、アルバムには入れなかったんだろう。
曲の良さや完成度からして、「BELLA DONNA」の方が上だと思うけど、
彼女との出会いでもあったし、愛着の深さでは、「THE WILD HEART」。
今聴くと2枚とも、古き良き“80年代”の音。 今こんな音聴けねえもんなぁ・・。
ただ、現在この2枚とも日本では廃盤とのこと。
(いけません! レーベルの絡みもあるでしょうが、紙ジャケ化して復活望みます!)
ただし、海外でオールタイム・ベスト盤が今月末にリリースされる。
しかも、DVD付き仕様もあり、それには、過去のすべてのプロモ・クリップに、
「BELLA DONNA」の録音模様を録ったフィルムもあるとか。
これは、絶対に買いだ!
出会って、約24年。 未だ、魔法解けず・・。


Bella Donna Wild Heart
Kind Of Woman If Anyone Falls
Stop Draggin' My Heart Around Gate And Garden
After The Glitter Fades Nightbird
Edge Of Seventeen Stand Back
How Still My Love I Will Run To You
Leather And Lace Nothing Ever Changes
Outside The Rain Sable On Blond
The Highway Man Beauty And The Beast
「世の中には、こんなに綺麗な女性がいるんだ・・」
我ら80's世代のバイブル的TV番組「ベストヒットUSA」のCOUNTDOWN USAの
コーナーで、“If Anyone Falls”のクリップを見て目が釘付けになってしまった。
セピアとモノクロとカラーが絶妙なコントラストで、彼女の美しさを際立たせる。
曲もいい。 それに一度聞いたら忘れられないあの声。
美貌と媚声(?)。 このアンバランスさ、アンニュイさ、気だるさといい、
間違いなく、彼女のNo.1プロモ・クリップだ。
(また、あのUSフェスティバルでの“Stand Back”のライブも鮮明に焼き付いてる。)
当時高1だった私にゃ、もうやられるどころか、もう魔法にかけられたも同然。
すぐに、LPを買いに行った。 魔法にかかったままだ。
「THE WILD HEART」。 ジャケットもいい。
「こんなに美しい魔女がいるんかいな・・」とか思いつつ・・。
そして、これがセカンド・アルバムだってことを初めて知った。
そして、彼女がフリートウッド・マックというバンドにいることも。
ファーストが聴きたくなった。 また、買いに走った・・。
ベラドンナって、幻覚や錯乱作用を引き起こす毒草のことなんだって。
スティーヴィー・ニックス。 まさにぴったり。
フリートウッド・マックの歌姫かつ妖精。 そして、“麗しのベラドンナ”。
もうここでは、歳の話は抜きにして、あのシェリル・クロウや、
先のグラミー賞を独占したディクシー・チックスにも多大な影響を与え、
今もなお、世界のロック・ファンを魅了し続ける永遠の女性ロッカーだ。
可憐な容姿と美貌。 そしてロックシンガーとしてはあまりも魅力的な歌声。
ハスキーでドスが効いてるんだけど、時には恐ろしく繊細で情感あふれるセンスが、
絶妙に同居している。 こんな声は世界で彼女だけだろう。
マックのアルバムのレビューの前に、彼女のアルバムを先にレビューするのは、
順番が逆になってしまうんだけど、え〜い、今回は2枚まとめてまいります。
まず、ソロデビュー作の「BELLA DONNA」から、
これは文句なく彼女の最高傑作であり最重要作。
フリートウッド・マックはリード・ヴォーカル兼ソング・ライターが3人いるんで、
アルバムあたり、彼女の作品はせいぜい3、4曲しかなかった。
だから、「もっとスティーヴィーの曲が聴きたい!」というファンは、
狂喜したことでしょう。
このソロ・アルバムは、彼女が大ファンであるトム・ペティを通じて、
プロデューサーである、ジミー・アイオヴィンに働きかけて実現した。
トム・ペティとハートブレイカーズに、(私しゃ、大ヒットした“嘆きの天使”より、
彼女のライブでのオープニング・トラックとなった“Outside The Rain”の方が好きだ)
元イーグルスの面々やLAを中心とした超一流メンバー達が脇を固め、
スティーヴィーを全面的にバックアップして、この傑作が完成した。
本家マックでは、ミック・フリートウッド(ds)とジョン・マクヴィー(b)という、
ブルース畑出身の骨太リズム隊が土台を支えていたけど、
ソロでは、ラス・カンケル(ds)とボブ・グロウブ(b)というLAの腕利きプレイヤーで支え、
軽めのソリッド・ロックや彼女のルーツである、カントリー色の強い曲に、
実にフィットしている。(後のソロ作も、このコンビでの曲が多いかな)
でも特筆すべきは、全面的にサポートしているワディ・ワクエルのギターは圧巻。
前にストーンズに誘われていたことがあるだけに、(キースのソロでも活躍してたね)
曲によって、音色を自在に変化させ、彼女のカラーに更に色彩を加える。
ドン・ヘンリーとのデュエットで大ヒットした“Lether And Lace”での、
繊細なカントリー・タッチなプレイから、トーンの引き具合もバツグンに巧いし、
彼女のロック・スピリッツを、ワイルドかつドライブ感いっぱいに煽る、
見事なカッティングが印象的な“Edge Of Seventeen”は、彼のベスト・プレイだろう。
このソロ・デビュー作が大ヒットして、その勢いのまま、セカンド・アルバムにも着手。
と同時に、マックとしてのアルバム録音も進めていたとのことで、
(マックは’82年「MIRAGE」を発表、これも大ヒットした)
この頃には、ほとんど完成してたんだって。
彼女との出会いとなったセカンド・アルバム「THE WILD HEART」は、
“妖精”から、“脱・妖精”へ。
それは、“ロック・シンガーの小悪魔”への変貌だ。
彼女のベスト・シングルといっていい“Stand Back”は、分厚いシンセ・ダブから、
(クレジットはないけど、プリンスとの共作らしいから、ヒントになったのかな)
力強いビートに乗せて、ロック小悪魔と化したスティーヴィーのドスの効いた、
ヴォーカルで、聴く者を圧倒させてしまう。 (私などダウンしたまんま・・)
前作で強かったカントリー・フレイバーっぽさがなくて、 全体的に、
シンセを多用した、ロック色の強いアルバムに仕上がっている。
だから、“Stand Back”のシングルのB面に入っていた“Garbo”という曲は、
カントリーっぽい粋な小曲で好きだったんだけど、アルバムには入れなかったんだろう。
曲の良さや完成度からして、「BELLA DONNA」の方が上だと思うけど、
彼女との出会いでもあったし、愛着の深さでは、「THE WILD HEART」。
今聴くと2枚とも、古き良き“80年代”の音。 今こんな音聴けねえもんなぁ・・。
ただ、現在この2枚とも日本では廃盤とのこと。
(いけません! レーベルの絡みもあるでしょうが、紙ジャケ化して復活望みます!)
ただし、海外でオールタイム・ベスト盤が今月末にリリースされる。
しかも、DVD付き仕様もあり、それには、過去のすべてのプロモ・クリップに、
「BELLA DONNA」の録音模様を録ったフィルムもあるとか。
これは、絶対に買いだ!
出会って、約24年。 未だ、魔法解けず・・。
黒字のデジタルは混迷の意味?
GHOST IN THE MACHINE
THE POLICE

Spirit In The Material World (マテリアル・ワールド)
Every Little Thing She Does Is Magic (マジック)
Invisible Sun (インヴィジブル・サン)
Hungry For You (ハングリー・フォー・ユー)
Demolition Man (破壊者)
Too Much Information (トゥ・マッチ・インフォメーション)
Rehumaize Yourself (リヒューマナイズ・ユアセルフ)
One World (Not Three) (ワン・ワールド)
Omegaman (オメガマン)
Secret Journey (シークレット・ジャーニー)
Darkness (暗黒の世界)
突然ですけど、ポリスの再結成決まったそうです。
2月11日のグラミー賞でパフォーマンスを披露するとのこと。
ただし、今回は2003年にロックの殿堂入りした時に披露した“一時的”なものでなく、
今後ツアーに向けて、バンクーバーで現在リハーサル中とのことだ。
ただスティングのソロ・ツアーが2月中旬から1ヶ月あるみたいなんで、
本格的なツアーは、その後からスタートする予定とのことだ。
これは嬉しいニュースだ。 こんな私でも、“小躍り”してしまったもんなぁ。
実は昔の私なら、伝説の名バンドの再結成には、“今さらやって意味があるの?”だの、
“過去の栄光にすがってる”とか“イメージが崩れる”と、
否定的だったんだけど、歳をとったんだろうか、
こういうノスタルジックに浸るのもいいなぁって思う。
(例えはヘンだけど、子供の頃には全然理解ができなかった、
親がテレビの懐メロの歌番に、エラく感激する気持ちがわかってきたって言うか・・)
今回の再結成は、ポリス結成30周年も兼ねて、ステュワート・コープランド(ds)が、
録り続けていた秘蔵フィルムを映画化した「THE POLICE INSIDE OUT」を発端に、
彼を中心に、アンディ・サマーズ(g)とスティング(b、vo)に持ちかけて実現したもの。
元々、THE POLICEはステュワートのバンドだったから、彼が言い出したら、
他の2人は参加するだろうなぁ、とは思ってたけど、
やっぱスティングの返事待ちだったみたい。
デビューから解散まで活動したのは’77年から’83年だから、
たった6年しか活動しなかった短命なバンドだったんだけど、
シーンに与えたインパクトと影響力は、それは計り知れないものがあった。
ごちゃごちゃ書くより、すべてにおいて、”とにかくカッコよすぎる奴ら”だった。
演奏力はバツグン。 楽器やってる奴ならわかると思うけど、
みんな言ってた、「ポリスは、コピーできん」って。
コープランドのやたら手数の多いドラミングから、生み出されるリズムは強烈だし、
スティングの的確で独創的なベース・ラインは、あのポールをも彷彿させるし、
アンディの複雑かつ効果的なコードを駆使した技術とダブやエコーの使い方なんて、
U2のエッジなんかにも影響を与えたほど。
この3人は、トリオの特徴と強みを存分に発揮したバンドだった。
(トリオになると、楽器間にどうしても隙間が出来てしまい、
バンド・グルーヴが作りにくくなる反面、演奏力を武器にすることで、
隙間を巧く利用して、荒削りでもシャープで切れ味鋭い独自のスタイルを確立した)
出したアルバムは5枚。 どれも、いかしたロック・アルバムばかり。
正直、ポリスの好きな奴は、大体、初期の荒削りで尖がった音が好きみたいだけど、
(当然、私もその一人っす)
今回は、あえて大人の音作りに挑んだというか、進化させていったというか、
(スティングのミュージシャンとしての成長が一番が大きいんだけど)
’81年に彼らは、あまりに異なったスタイルを提示した、この作品をレビューしたく思う。
80年代のシンセや打ち込みを多用する、“作られる音”が主流となる波に、
彼らも挑むことになり、デビュー当時からのエンジニア、プロデューサーの、
ナイジェル・グレイから、職人ヒュー・パジャムに交代して、
シンセやホーン・アレンジを大幅に導入し、エッジ・サウンドから、
複雑に絡み合うアンサンブルにバンド・カラーが変わった。
これを、つまんなくなったという人はあまりいなかったなぁ。
むしろ、バンドが実験精神あふれる傑作として、評価が高かった。
ただTHE POLICEのアルバムの中では一番音数が多くて、重厚な出来だ。
物質重視の社会を痛烈に批判した“マテリアル・ワールド”のオープニングは
ホーンとシンセが絶妙に絡んで“おっ、なんだこの音は!?”とインパクト大だったし、
ポップで大ヒットした“マジック”は今でも彼らの曲ではお気に入りだし、
当時のアイルランド紛争を歌った“インビジブル・サン”(これ、暗い歌だよなぁ)も、
分厚いシンセとギター・アンサンブルが織り成す佳曲だった。
でも、当時のスティングはよほどお怒りだったようで。 世の中に。
やれ破壊者だの、情報が氾濫しすぎるだの、世界は一つで十分だの。
不安や憤りを煽った曲ばかり。 (だから、このアルバムは暗いって言われる)
「機械の中の亡霊」って、タイトル自体、不気味でやばい。
しかしこれが、バンドの深みを増していく原動力ともなるんだけど。
次回作「SYNCHRONICITY」は、以前に書いたこともあるんで、今回は割愛するけど、
彼らは、これより更に進化して、短期間に世紀の大傑作を作り出し、
ツアーやって、とっとと解散してしまう。
なんと潔いこと。 バンドの頂点でスパッと辞める。
なかなか出来んことです。
(このタイミングを逃し、どれだけのバンドがかっこ悪く消えていったか)
だから、かっこよかったし、3人に中途半端に再結成を匂わす発言がなかったことも、
“一番再結成して欲しいけど、一番して欲しくないバンド”が、THE POLICEだった。
だから、今回の再結成は手放しに受け入れたい。
ごちゃごちゃ書かんとこうとは思いつつ、結局書いてしまったなぁ。
とりあえず、グラミーの舞台でのパフォーマンス。
しかと、目に焼き付けたく思う。

Spirit In The Material World (マテリアル・ワールド)
Every Little Thing She Does Is Magic (マジック)
Invisible Sun (インヴィジブル・サン)
Hungry For You (ハングリー・フォー・ユー)
Demolition Man (破壊者)
Too Much Information (トゥ・マッチ・インフォメーション)
Rehumaize Yourself (リヒューマナイズ・ユアセルフ)
One World (Not Three) (ワン・ワールド)
Omegaman (オメガマン)
Secret Journey (シークレット・ジャーニー)
Darkness (暗黒の世界)
突然ですけど、ポリスの再結成決まったそうです。
2月11日のグラミー賞でパフォーマンスを披露するとのこと。
ただし、今回は2003年にロックの殿堂入りした時に披露した“一時的”なものでなく、
今後ツアーに向けて、バンクーバーで現在リハーサル中とのことだ。
ただスティングのソロ・ツアーが2月中旬から1ヶ月あるみたいなんで、
本格的なツアーは、その後からスタートする予定とのことだ。
これは嬉しいニュースだ。 こんな私でも、“小躍り”してしまったもんなぁ。
実は昔の私なら、伝説の名バンドの再結成には、“今さらやって意味があるの?”だの、
“過去の栄光にすがってる”とか“イメージが崩れる”と、
否定的だったんだけど、歳をとったんだろうか、
こういうノスタルジックに浸るのもいいなぁって思う。
(例えはヘンだけど、子供の頃には全然理解ができなかった、
親がテレビの懐メロの歌番に、エラく感激する気持ちがわかってきたって言うか・・)
今回の再結成は、ポリス結成30周年も兼ねて、ステュワート・コープランド(ds)が、
録り続けていた秘蔵フィルムを映画化した「THE POLICE INSIDE OUT」を発端に、
彼を中心に、アンディ・サマーズ(g)とスティング(b、vo)に持ちかけて実現したもの。
元々、THE POLICEはステュワートのバンドだったから、彼が言い出したら、
他の2人は参加するだろうなぁ、とは思ってたけど、
やっぱスティングの返事待ちだったみたい。
デビューから解散まで活動したのは’77年から’83年だから、
たった6年しか活動しなかった短命なバンドだったんだけど、
シーンに与えたインパクトと影響力は、それは計り知れないものがあった。
ごちゃごちゃ書くより、すべてにおいて、”とにかくカッコよすぎる奴ら”だった。
演奏力はバツグン。 楽器やってる奴ならわかると思うけど、
みんな言ってた、「ポリスは、コピーできん」って。
コープランドのやたら手数の多いドラミングから、生み出されるリズムは強烈だし、
スティングの的確で独創的なベース・ラインは、あのポールをも彷彿させるし、
アンディの複雑かつ効果的なコードを駆使した技術とダブやエコーの使い方なんて、
U2のエッジなんかにも影響を与えたほど。
この3人は、トリオの特徴と強みを存分に発揮したバンドだった。
(トリオになると、楽器間にどうしても隙間が出来てしまい、
バンド・グルーヴが作りにくくなる反面、演奏力を武器にすることで、
隙間を巧く利用して、荒削りでもシャープで切れ味鋭い独自のスタイルを確立した)
出したアルバムは5枚。 どれも、いかしたロック・アルバムばかり。
正直、ポリスの好きな奴は、大体、初期の荒削りで尖がった音が好きみたいだけど、
(当然、私もその一人っす)
今回は、あえて大人の音作りに挑んだというか、進化させていったというか、
(スティングのミュージシャンとしての成長が一番が大きいんだけど)
’81年に彼らは、あまりに異なったスタイルを提示した、この作品をレビューしたく思う。
80年代のシンセや打ち込みを多用する、“作られる音”が主流となる波に、
彼らも挑むことになり、デビュー当時からのエンジニア、プロデューサーの、
ナイジェル・グレイから、職人ヒュー・パジャムに交代して、
シンセやホーン・アレンジを大幅に導入し、エッジ・サウンドから、
複雑に絡み合うアンサンブルにバンド・カラーが変わった。
これを、つまんなくなったという人はあまりいなかったなぁ。
むしろ、バンドが実験精神あふれる傑作として、評価が高かった。
ただTHE POLICEのアルバムの中では一番音数が多くて、重厚な出来だ。
物質重視の社会を痛烈に批判した“マテリアル・ワールド”のオープニングは
ホーンとシンセが絶妙に絡んで“おっ、なんだこの音は!?”とインパクト大だったし、
ポップで大ヒットした“マジック”は今でも彼らの曲ではお気に入りだし、
当時のアイルランド紛争を歌った“インビジブル・サン”(これ、暗い歌だよなぁ)も、
分厚いシンセとギター・アンサンブルが織り成す佳曲だった。
でも、当時のスティングはよほどお怒りだったようで。 世の中に。
やれ破壊者だの、情報が氾濫しすぎるだの、世界は一つで十分だの。
不安や憤りを煽った曲ばかり。 (だから、このアルバムは暗いって言われる)
「機械の中の亡霊」って、タイトル自体、不気味でやばい。
しかしこれが、バンドの深みを増していく原動力ともなるんだけど。
次回作「SYNCHRONICITY」は、以前に書いたこともあるんで、今回は割愛するけど、
彼らは、これより更に進化して、短期間に世紀の大傑作を作り出し、
ツアーやって、とっとと解散してしまう。
なんと潔いこと。 バンドの頂点でスパッと辞める。
なかなか出来んことです。
(このタイミングを逃し、どれだけのバンドがかっこ悪く消えていったか)
だから、かっこよかったし、3人に中途半端に再結成を匂わす発言がなかったことも、
“一番再結成して欲しいけど、一番して欲しくないバンド”が、THE POLICEだった。
だから、今回の再結成は手放しに受け入れたい。
ごちゃごちゃ書かんとこうとは思いつつ、結局書いてしまったなぁ。
とりあえず、グラミーの舞台でのパフォーマンス。
しかと、目に焼き付けたく思う。
もうやられっぱなしっすわ・・。
LIKE A PRAYER
MADONNA

Like A Prayer
Express Youeself
Love Song
Till Death Do As Part
Promise To Try
Cherish
Dear Jessie
Oh Father
Keep It Together
Spanish Eyes
Act Of Contrition
サボッてたんで、もう旬が過ぎてしまったんかな・・。
マドンナの来日公演。 凄かったみたいですな。
女性の年齢ウンヌンの話は失礼だと思うんですが、48歳だそうで。
いやはや・・。 レオタードは反則です。 更年期なんてどこへやら。
未だに世界の男性を魅了しつづける彼女。
実は私も彼女には、前から、もうやられっぱなしでして。
デビュー当時は、やたら可愛いディスコ・シンガーが出てきたなぁくらいにしか、
思ってたんだけど、(デビュー・アルバム買ってしまったもんなぁ・・)
あれよあれよとスターダムを駆け上がり、世界の頂点を極めるまでに。
私も気がついたら、彼女の魅力にはまってしまった一人になってました。
彼女については、どうしてもルックスやヴィジュアル的要素や、発言や行動などの、
スキャンダラスな魅力が先行しがちなんだけど、
80年代から現在に至るまで、激変してきたポップス界の中でも、
未だにトップに君臨して、影響を与え続けていられるのは、
“世界のトップになりたい”という願望、野望の下に、アイドルから、
アーティストとして、着実に成長してきた証だ。
“マドンナなんて・・”って、批判してる人がいっぱいいるけど、
アルバムどれでもいいからよく聴いてごらんなさいって言いたい。
いい曲いっぱいあるから。
今回レビューにあたり、11枚のアルバムの中からどれにしようか迷いまして。
一番よく聴いたのは、「TRUE BLUE」(’86)だし、デビュー作も良かったし、
「LIKE A VIRGIN」(’84)のもろ真ピンクなイメージも強烈だったし、
際どい路線に走ってしまった「EROTICA」(’92)だって、私しゃ認めてきたし、
近年のダンス/テクノ路線の傑作「RAY OF LIGHT」(’98)だって捨てがたいし・・。
迷ったあげく。 ポップ・アイドルからアーティストへと成長する分岐点となった、
89年のこの傑作にした。
まず、ジャケがいい。 おっ、マドンナ版「STICKY FINGERS」じゃんコレ、とか思ったり。
このアルバムは、当時US盤のアナログで買ったんだけど、(今はもう手元にないけど)
ビニールを開けた瞬間に、なんかいい香りがして、(それも股間の辺りから・・)
思わず、股間に鼻を近づけてしまった記憶があるんだけど・・。
もう、この時点でやられてますわな・・。
初回盤は、パチョリの香水印刷付き仕様だったようです。
内容も申し分ない。 マドンナの「Like A 〜」といったら、ほとんどの人が、
「Virgin」(Hey!)と答えると思うんだけど、私しゃ、「Prayer」と答えるなぁ。
PVの問題で、十字架や神への冒とくだの言われたけど、彼女なりの、
黒人音楽への初アプローチが、R&Bじゃなくてゴスペルを取り上げた、
センスの良さが彼女らしいし、やはりタダものじゃない。
マドンナ王道のパワフル・ダンスポップ「Express Yourself」のカッコ良さから、
初期っぽいプリティ・ポップ「Cherish」といった“らしい”のもいいんだけど、
ショーン・ペンとの離婚を経験した直後だったから、私的要素が強い曲が多い。
特に“家族愛”を歌う姿が、彼女の心の変化を表していると思う。
夫婦愛の破綻とすれ違いを客観的に歌う“Till Death Do As Part”や、
母を亡くした自分を励ます“Promise To Try”に、その哀しみに気付かなかった、
不肖な父親に対して向き合った“Oh Father”など、感情表現豊かに歌い上げる。
“マドンナは歌が下手”ってよく言われたけど、ここまで胸を打たれると、
またまた、やられましたねぇ。 ほんと上手くなったもんです。
音楽的要素も、ファンクやモータウンやアコースティックから、クラシック風と、
幅広くアレンジするも散漫にならず、バランスよく統一されている。
私的には、彼女の最高傑作。
同時に、彼女を批判する人に一番聴いてほしいアルバムでもある。
たぶん、この“女王様”には、今後もやられちゃうんでしょうなぁ。

Like A Prayer
Express Youeself
Love Song
Till Death Do As Part
Promise To Try
Cherish
Dear Jessie
Oh Father
Keep It Together
Spanish Eyes
Act Of Contrition
サボッてたんで、もう旬が過ぎてしまったんかな・・。
マドンナの来日公演。 凄かったみたいですな。
女性の年齢ウンヌンの話は失礼だと思うんですが、48歳だそうで。
いやはや・・。 レオタードは反則です。 更年期なんてどこへやら。
未だに世界の男性を魅了しつづける彼女。
実は私も彼女には、前から、もうやられっぱなしでして。
デビュー当時は、やたら可愛いディスコ・シンガーが出てきたなぁくらいにしか、
思ってたんだけど、(デビュー・アルバム買ってしまったもんなぁ・・)
あれよあれよとスターダムを駆け上がり、世界の頂点を極めるまでに。
私も気がついたら、彼女の魅力にはまってしまった一人になってました。
彼女については、どうしてもルックスやヴィジュアル的要素や、発言や行動などの、
スキャンダラスな魅力が先行しがちなんだけど、
80年代から現在に至るまで、激変してきたポップス界の中でも、
未だにトップに君臨して、影響を与え続けていられるのは、
“世界のトップになりたい”という願望、野望の下に、アイドルから、
アーティストとして、着実に成長してきた証だ。
“マドンナなんて・・”って、批判してる人がいっぱいいるけど、
アルバムどれでもいいからよく聴いてごらんなさいって言いたい。
いい曲いっぱいあるから。
今回レビューにあたり、11枚のアルバムの中からどれにしようか迷いまして。
一番よく聴いたのは、「TRUE BLUE」(’86)だし、デビュー作も良かったし、
「LIKE A VIRGIN」(’84)のもろ真ピンクなイメージも強烈だったし、
際どい路線に走ってしまった「EROTICA」(’92)だって、私しゃ認めてきたし、
近年のダンス/テクノ路線の傑作「RAY OF LIGHT」(’98)だって捨てがたいし・・。
迷ったあげく。 ポップ・アイドルからアーティストへと成長する分岐点となった、
89年のこの傑作にした。
まず、ジャケがいい。 おっ、マドンナ版「STICKY FINGERS」じゃんコレ、とか思ったり。
このアルバムは、当時US盤のアナログで買ったんだけど、(今はもう手元にないけど)
ビニールを開けた瞬間に、なんかいい香りがして、(それも股間の辺りから・・)
思わず、股間に鼻を近づけてしまった記憶があるんだけど・・。
もう、この時点でやられてますわな・・。
初回盤は、パチョリの香水印刷付き仕様だったようです。
内容も申し分ない。 マドンナの「Like A 〜」といったら、ほとんどの人が、
「Virgin」(Hey!)と答えると思うんだけど、私しゃ、「Prayer」と答えるなぁ。
PVの問題で、十字架や神への冒とくだの言われたけど、彼女なりの、
黒人音楽への初アプローチが、R&Bじゃなくてゴスペルを取り上げた、
センスの良さが彼女らしいし、やはりタダものじゃない。
マドンナ王道のパワフル・ダンスポップ「Express Yourself」のカッコ良さから、
初期っぽいプリティ・ポップ「Cherish」といった“らしい”のもいいんだけど、
ショーン・ペンとの離婚を経験した直後だったから、私的要素が強い曲が多い。
特に“家族愛”を歌う姿が、彼女の心の変化を表していると思う。
夫婦愛の破綻とすれ違いを客観的に歌う“Till Death Do As Part”や、
母を亡くした自分を励ます“Promise To Try”に、その哀しみに気付かなかった、
不肖な父親に対して向き合った“Oh Father”など、感情表現豊かに歌い上げる。
“マドンナは歌が下手”ってよく言われたけど、ここまで胸を打たれると、
またまた、やられましたねぇ。 ほんと上手くなったもんです。
音楽的要素も、ファンクやモータウンやアコースティックから、クラシック風と、
幅広くアレンジするも散漫にならず、バランスよく統一されている。
私的には、彼女の最高傑作。
同時に、彼女を批判する人に一番聴いてほしいアルバムでもある。
たぶん、この“女王様”には、今後もやられちゃうんでしょうなぁ。
不器用な男の切実なラヴソング。
TUNNEL OF LOVE
BRUCE SPRINGSTEEN

Ain't Got You
Tougher Than The Rest
All That Heaven Will Allow
Spare Parts
Cautious Man
Walk Like A Man
Tunnel Of Love
Two Faces
Brilliant Disguise
One Step Up
When You're Alone
Valentine's Day
W杯での、SAMURAI達の“走れなかった”姿を観て、
ほとばしる感情をむき出しに「走るために生まれてきたんだ!」と叫んだ、
75年の傑作「BORN TO RUN」を書いていたんだけど、
なぜか無性にこのアルバムが聴きたくなってきてしまい、方向転換。
(どことなく、切ない気持ちになってきたのかな)
このパーソナルで、切々と愛を希求する“大人の男”を綴ったこのアルバムを、
書くことにした。
星条旗をバックに「俺はアメリカに生まれちまった!」と拳を高く突き上げ、
歌い叫んだ、力強いパブリックなイメージから一転、
(この人は、Eストリート・バンドと一度“燃え尽きてしまう”と、
必ず距離を置いてしまう傾向がある。
「THE RIVER」(’80)とツアー → 「NEBURASKA」(’82)
「BORN IN THE USA」(’85)とツアー → 「TUNNEL OF LOVE」(’87)
「THE RISING」('02)とツアー → 「DEVILS & DUST」('05) )
自宅にSONYのデジタル機材を持ち込んで、多重録音に挑んだ異色作だ。
(Eストリート・バンドの面々もちょっと参加はしてるけど)
このアルバムで、彼は主に“結婚生活の苦悩と葛藤”を言及している。
当時38歳(今の私と同じです)で既婚した彼は、結婚生活という、
「愛のトンネル」の中で関係を維持し模索していくことの難しさを歌い始めた。
アルバム発表当時、彼はこう言っている。
「自分の人生が相手の人生の一部であることがどういうことなのか。
それは、疑問に満ちて恐ろしいことでもあり、素晴らしく美しいことでもある。」
ノッケから、ボ・ディドリー・リズムとアコギ一本で、
「金も名誉も手にしちまったけど、おまえだけをモノにしていない」と歌い、
次では、「俺は他の奴らより、たくましいぜ」と誇らしげに歌うような、
男の視点での切り口でアルバムはスタートするが、
段々と疑念と不安を、切々と告白するような流れになっていく。
比較的ロックしている「Spare Parts」は、結婚前に妊娠しながらも、
男に逃げられた女のストーリーだし、次では、幸福な結婚生活を送っていながらも、
不安に悩む男の話だったり、次でも、「一人前の男のように歩く」という、
決意を結婚式当日に父に打ち明けるが、不安でいっぱいなのだ。
タイトル曲のように、結婚生活ってジェットコースターみたいに起伏があり、
浮き沈みも激しい。 歌詞のように「トンネルの中ではお互い見失ってしまう」ことが、
多いように思う。 それが「Brilliant Disguise」のように、“仮面夫婦”を装い、
「One Step Up」では、「一歩進んでも二歩下がってしまう」と反省してしまう。
この時期の彼の苦悩は、最初の離婚という形になってしまうんだけど、
基本的に、男という生き物は不器用だ。(私もそうだ)
自分勝手だしプライドも高いし、常に“上”にいたいし強くありたい。
だけど、とてつもなく弱い部分もあって、いつもどこかに不安を抱えながら、
生きている。 それをうまくバランスとってやっていくとこが下手なのだ、男って。
とりとめのない話になってきてしまったけど、
けっして結婚生活は苦悩ばかりじゃないし、幸福で素晴らしいものと思う。
彼の音楽性が、労働者や若者の、あるいは社会の代弁的ロックンロールから、
このアルバムを境に深みと人間味あふれる作風が増えてくる。
確か、ディランも妻と別れた後、ラヴソングで占められた「血の轍」という、
傑作があった。
「DEVILS & DUST」での骨太で奥深い弾き語りを聴いて、改めて思った。
“真のディランの後継者は、“ボス”だ”と。

Ain't Got You
Tougher Than The Rest
All That Heaven Will Allow
Spare Parts
Cautious Man
Walk Like A Man
Tunnel Of Love
Two Faces
Brilliant Disguise
One Step Up
When You're Alone
Valentine's Day
W杯での、SAMURAI達の“走れなかった”姿を観て、
ほとばしる感情をむき出しに「走るために生まれてきたんだ!」と叫んだ、
75年の傑作「BORN TO RUN」を書いていたんだけど、
なぜか無性にこのアルバムが聴きたくなってきてしまい、方向転換。
(どことなく、切ない気持ちになってきたのかな)
このパーソナルで、切々と愛を希求する“大人の男”を綴ったこのアルバムを、
書くことにした。
星条旗をバックに「俺はアメリカに生まれちまった!」と拳を高く突き上げ、
歌い叫んだ、力強いパブリックなイメージから一転、
(この人は、Eストリート・バンドと一度“燃え尽きてしまう”と、
必ず距離を置いてしまう傾向がある。
「THE RIVER」(’80)とツアー → 「NEBURASKA」(’82)
「BORN IN THE USA」(’85)とツアー → 「TUNNEL OF LOVE」(’87)
「THE RISING」('02)とツアー → 「DEVILS & DUST」('05) )
自宅にSONYのデジタル機材を持ち込んで、多重録音に挑んだ異色作だ。
(Eストリート・バンドの面々もちょっと参加はしてるけど)
このアルバムで、彼は主に“結婚生活の苦悩と葛藤”を言及している。
当時38歳(今の私と同じです)で既婚した彼は、結婚生活という、
「愛のトンネル」の中で関係を維持し模索していくことの難しさを歌い始めた。
アルバム発表当時、彼はこう言っている。
「自分の人生が相手の人生の一部であることがどういうことなのか。
それは、疑問に満ちて恐ろしいことでもあり、素晴らしく美しいことでもある。」
ノッケから、ボ・ディドリー・リズムとアコギ一本で、
「金も名誉も手にしちまったけど、おまえだけをモノにしていない」と歌い、
次では、「俺は他の奴らより、たくましいぜ」と誇らしげに歌うような、
男の視点での切り口でアルバムはスタートするが、
段々と疑念と不安を、切々と告白するような流れになっていく。
比較的ロックしている「Spare Parts」は、結婚前に妊娠しながらも、
男に逃げられた女のストーリーだし、次では、幸福な結婚生活を送っていながらも、
不安に悩む男の話だったり、次でも、「一人前の男のように歩く」という、
決意を結婚式当日に父に打ち明けるが、不安でいっぱいなのだ。
タイトル曲のように、結婚生活ってジェットコースターみたいに起伏があり、
浮き沈みも激しい。 歌詞のように「トンネルの中ではお互い見失ってしまう」ことが、
多いように思う。 それが「Brilliant Disguise」のように、“仮面夫婦”を装い、
「One Step Up」では、「一歩進んでも二歩下がってしまう」と反省してしまう。
この時期の彼の苦悩は、最初の離婚という形になってしまうんだけど、
基本的に、男という生き物は不器用だ。(私もそうだ)
自分勝手だしプライドも高いし、常に“上”にいたいし強くありたい。
だけど、とてつもなく弱い部分もあって、いつもどこかに不安を抱えながら、
生きている。 それをうまくバランスとってやっていくとこが下手なのだ、男って。
とりとめのない話になってきてしまったけど、
けっして結婚生活は苦悩ばかりじゃないし、幸福で素晴らしいものと思う。
彼の音楽性が、労働者や若者の、あるいは社会の代弁的ロックンロールから、
このアルバムを境に深みと人間味あふれる作風が増えてくる。
確か、ディランも妻と別れた後、ラヴソングで占められた「血の轍」という、
傑作があった。
「DEVILS & DUST」での骨太で奥深い弾き語りを聴いて、改めて思った。
“真のディランの後継者は、“ボス”だ”と。
スーパースターはサッカーがお好き。
OUT OF ORDER
ROD STEWART

Lost In You
The Wild Horse
Lethal Dose Of Love
Forever Young
My Heart Can't Tell Me No
Dynamite
Nobody Knows You When You're Down And Out
Crazy About Her
Try A Little Tenderness
When I Was Your Man
さぁ、そろそろ2006FIFAW杯ドイツ大会開幕です。
盛り上がってますか?
前回の日韓大会から、はや4年。
ある意味、オリンピックをも凌ぐ世界的大イベントがまた始まります。
ここは、パッと盛り上がっていきましょう!
にわかでもいいじゃないですか。 日本人なんですから。
ただ一応、私のとこは、音楽ブログなんで、
音楽とサッカーと関係あるネタはというと・・、
やっぱ、この人を差し置いては失礼にあたるということで。
今日は、歌とブロンドと、そしてサッカーをこよなく愛する彼を語ろう。
私が初めて彼を意識したのはテレビCMだったなぁ。
ニッ○ウイスキーだったを思うが、ボールをリフティングしながら、
華麗にシュートする(BGMは“Tonght I'm Yours”)シーンが、
やけに、かっこよく見えたものだったけど。
スコットランド出身の彼は、(セルティックの熱烈なサポーターらしい)、
もともとプロ・サッカー選手だった頃があったそうだが、最終的には、
彼は音楽の道を選んだ。
改めて言うまでもないが、下積みを経て、ヴォーカリストとして
ジェフ・ベック・グループ結成に参加後、ロン・ウッドと共に、
スモール・フェイシズに加入(名もフェイシズと改める)、
同時にソロ活動も並行し成功を収め、フェイシズ解散後も、
スーパースターの階段を駆け上がっていった。
ロック・ヴォーカリストとしては、フェイシズの頃なんて、若さにまかせて、
荒っぽかったけど、自身はR&Bやソウルをルーツとしていた。
ただ彼は、時に時流に乗ろうと躍起になってた時期があって、
特に80年代に入ると、アルバムごとにカラーを変えていく。
ディスコ、エレクトロ・ポップ、ファンク、ハード・ロック・・。
故に、散漫でイメージが時によってコロコロ変わることが、
音楽的にあまり語られなかったのが原因じゃないのかな。
実は、数あるアルバムでも、私が一番聴いたアルバムはコレだ。
(意外かもしれないけど・・)
当時の自分の趣と、スタイルがはまってたのが理由なんだけど、
たぶん、ソロになって一番元気で健康的なロック・アルバムだと思う。
プロデュースは、デュラン・デュランのアンディ・テイラーと、
元シックの故バーナード・エドワーズとの共作。
当時流行ってた、もろ“POWER STASION サウンド”を導入した、
メリハリが効いて、かつ洗練されたロック・アルバムだ。
軽快な“Lost In You”や、年老いた青春讃歌“Forever Young”、
サビのメロが印象的な“My Heart Can't Tell Me No”など、
5曲もシングル・ヒットして、ロング・セールスしたアルバムだった。
だけど、ロッドの80年代の最高傑作は、カーティス・メイフィールド率いる、
インプレッションズの名曲を旧友ジェフ・ベックと共演した“People Get Ready”だ。
元々は、ジェフがナイル・ロジャースと組んだ85年の「FLASH」にて、
ジェフのインストで制作する予定が、話を聞きつけたロッドが志願して、
約16年振りの共演が大傑作となった。
自ら志願しただけに、この曲でのロッドのヴォーカルは素晴らしいの一言に尽きる。
(あまりの調子の良さに、ほぼ2時間でヴォーカルを録り終えたらしい)
ハスキー・ヴォイスがこの曲とよくマッチしてて、後半のシャウトと、
トレモロとアーミングを駆使したジェフとのプレイは感動的だ。
まぁ、好みはあるだろうけど、現在もスタンダード・シンガーとして、
現役バリバリで活躍してるけど、やっぱロッドはロックが似合う。
その中に、年季の入った渋みとR&Bの感情表現を織り込んで歌い続けていってほしい。

Lost In You
The Wild Horse
Lethal Dose Of Love
Forever Young
My Heart Can't Tell Me No
Dynamite
Nobody Knows You When You're Down And Out
Crazy About Her
Try A Little Tenderness
When I Was Your Man
さぁ、そろそろ2006FIFAW杯ドイツ大会開幕です。
盛り上がってますか?
前回の日韓大会から、はや4年。
ある意味、オリンピックをも凌ぐ世界的大イベントがまた始まります。
ここは、パッと盛り上がっていきましょう!
にわかでもいいじゃないですか。 日本人なんですから。
ただ一応、私のとこは、音楽ブログなんで、
音楽とサッカーと関係あるネタはというと・・、
やっぱ、この人を差し置いては失礼にあたるということで。
今日は、歌とブロンドと、そしてサッカーをこよなく愛する彼を語ろう。
私が初めて彼を意識したのはテレビCMだったなぁ。
ニッ○ウイスキーだったを思うが、ボールをリフティングしながら、
華麗にシュートする(BGMは“Tonght I'm Yours”)シーンが、
やけに、かっこよく見えたものだったけど。
スコットランド出身の彼は、(セルティックの熱烈なサポーターらしい)、
もともとプロ・サッカー選手だった頃があったそうだが、最終的には、
彼は音楽の道を選んだ。
改めて言うまでもないが、下積みを経て、ヴォーカリストとして
ジェフ・ベック・グループ結成に参加後、ロン・ウッドと共に、
スモール・フェイシズに加入(名もフェイシズと改める)、
同時にソロ活動も並行し成功を収め、フェイシズ解散後も、
スーパースターの階段を駆け上がっていった。
ロック・ヴォーカリストとしては、フェイシズの頃なんて、若さにまかせて、
荒っぽかったけど、自身はR&Bやソウルをルーツとしていた。
ただ彼は、時に時流に乗ろうと躍起になってた時期があって、
特に80年代に入ると、アルバムごとにカラーを変えていく。
ディスコ、エレクトロ・ポップ、ファンク、ハード・ロック・・。
故に、散漫でイメージが時によってコロコロ変わることが、
音楽的にあまり語られなかったのが原因じゃないのかな。
実は、数あるアルバムでも、私が一番聴いたアルバムはコレだ。
(意外かもしれないけど・・)
当時の自分の趣と、スタイルがはまってたのが理由なんだけど、
たぶん、ソロになって一番元気で健康的なロック・アルバムだと思う。
プロデュースは、デュラン・デュランのアンディ・テイラーと、
元シックの故バーナード・エドワーズとの共作。
当時流行ってた、もろ“POWER STASION サウンド”を導入した、
メリハリが効いて、かつ洗練されたロック・アルバムだ。
軽快な“Lost In You”や、年老いた青春讃歌“Forever Young”、
サビのメロが印象的な“My Heart Can't Tell Me No”など、
5曲もシングル・ヒットして、ロング・セールスしたアルバムだった。
だけど、ロッドの80年代の最高傑作は、カーティス・メイフィールド率いる、
インプレッションズの名曲を旧友ジェフ・ベックと共演した“People Get Ready”だ。
元々は、ジェフがナイル・ロジャースと組んだ85年の「FLASH」にて、
ジェフのインストで制作する予定が、話を聞きつけたロッドが志願して、
約16年振りの共演が大傑作となった。
自ら志願しただけに、この曲でのロッドのヴォーカルは素晴らしいの一言に尽きる。
(あまりの調子の良さに、ほぼ2時間でヴォーカルを録り終えたらしい)
ハスキー・ヴォイスがこの曲とよくマッチしてて、後半のシャウトと、
トレモロとアーミングを駆使したジェフとのプレイは感動的だ。
まぁ、好みはあるだろうけど、現在もスタンダード・シンガーとして、
現役バリバリで活躍してるけど、やっぱロッドはロックが似合う。
その中に、年季の入った渋みとR&Bの感情表現を織り込んで歌い続けていってほしい。


