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A面とB面が持つ二面性。 

        SYNCHRONICITY          THE POLICE

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 この先、どうなっていくんでしょ。 音楽ソフト。
 レコードなんてものは、過去の遺物なんだろうね。
 CDが世に出てきた時なんて、(ちっちぇーなぁー・・)
 まるで、ケースに入ったおもちゃみたいに思えたもんです。
 しかし今では、CDから、iPod、更にダウンロードと、
 その媒体すら、影も形もなくなっていく昨今。 悲しいっす。

 私は、時代遅れと言われようが、やっぱ、レコードがいい。
 特に、LP。 30センチの大きさにアートを感じる。
 “オレは、芸術作品を持ってんだ。”という充実感がある。 
 あの紙ジャケってのは、フィギュアみたいで面白いけどね。

 それより、レコードを聴いていた時って、もっと集中して
 音楽を聴いていたもんです。
 レコードを聴いていて、必ずやること。
 “盤をひっくり返して、針を落とす” この作業をやるのです。
 A面とB面。 今の若い子に言っても知らないだろうね。

 前置きが長くなったけど、A面とB面の違いというか、
 大きく違う二面性を持ったこのアルバムを思い出したからだ。

 私が、あえて書かなくても、このアルバムは、ポリスのラスト
 にして、80年代を代表するロックの名盤です。
 この頃のポリスは、行き着くとこまで行き着いて、
 “もうこれ以上は無理”という、ギリギリの中で作ったのでは。

 パンク+レゲエなんて姿は、もう皆無。
 もう3人のバランスは崩れてしまって、緊張感、緊迫感でいっぱい。
 だから、音も詩にも閉塞感があるし、なんか息苦しい。
 現代人の孤独や妄想をテーマにしたスティングの意図も解かる。

 A面は、アンディ・サマーズとスチュワート・コープランド主導
 サイドかな。 サイケや民族音楽など、実験的アプローチが強い。
 やりたいこと全部やっちゃいましたサイド。
 B面は、スティング主導サイドでしょ。 彼のメロディメーカー、
 ソングライティングの卓越ぶりが発揮される。
 俺はこれから、これでやってくよサイド。

 ポリスは、ほんとにいい時に止めちゃいました。
 (一回、ベスト盤で“高校教師”のリメイクで集まったかな。
  でも、あれつまんなかった・・。 やんなきゃよかったのに。)
 もう、これ以上のレベルの高い完成品は作れないと思います。

 最後に断言を一つ。
 スチュワート・コープランドなくして、ポリスなし。
 彼のハイハット、スネアなくして、ポリスなし。
 「白いレガッタ」でのドラミングは、彼の全キャリアでベストプレイ。
  スティング=ポリスではないのです。 
 
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2005/08/30 Tue. 14:31 [edit]

Category: 80年代ROCK、POPS

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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