剣を持ったスゴ腕のエリート達。
TOTO Ⅳ
TOTO

Rosanna (ロザーナ)
Make Believe (メイク・ビリーヴ)
I Won't Hold You Back (ホールド・ユー・バック)
Good For You (グッド・フォー・ユー)
It's A Feeling (イッツ・ア・フィーリング)
Afraid Of Love (アフレイド・オブ・ラヴ)
Lovers In The Night (ラヴァーズ・イン・ザ・ナイト)
We Made It (ウイ・メイド・イット)
Waiting For Your Love (ユア・ラヴ)
Africa (アフリカ)
バンド名は、“つかみ”が大前提である!
70年代末、アメリカでのAORムーヴメントが日本でも感化されていた時代、
ボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」でバンド・サポートした、
スゴ腕のエリート・セッション・プレイヤー達が意気投合して誕生したTOTO。
彼らが某陶器メーカーの回し者でも何でもなく、
(初来日の際、トイレにあった便器に「俺達の名前を宣伝してるよ!」と、
とても感激したみたいだけど、ほんとは・・との話に、
愕然としてしまったとの逸話があったらしい(?)。)
映画「オズの魔法使い」に出てくる犬の名前とか、ラテン語で「すべて」という
意味らしいとか諸説あるけど、インパクトありすぎ。 絶対忘れんもん。
あくまで、トイレに行った時とか関係なしで・・。
デヴィッド・ペイチ(key、vo)、ジェフ・ポーカロ(ds)、ボビー・キンボール(vo)
スティーヴ・ルカサー(g、vo)、デヴィッド・ハンゲイド(b)、
スティーヴ・ポーカロ(key)の6人のスゴ腕が、ハードでメロディアスかつ、
ポップにアレンジ、プロデュースして、歌、演奏とも最高の技術で創り出す。
このオリジナル・メンバーこそ“TOTO”であったと今でも思う。
このメンバーでのアルバムの水準の高さは言うまでもなく、
アメリカン・ハードの雄の地位を確立して大ヒットしたデビュー作から、
ドラマティックとテクニカル色を強めたコンセプト作「HYDRA」、
ルカサーを中心にハード路線を探求した「TURN BACK」、そして、
すべてを卓越し聖域まで達した金字塔の「Ⅳ」と、
どれも名盤ばかりでレビューに困ったけど、
やっぱ、グラミーも近いし(主要6部門独占)、最高傑作との誉れ高い、
この“ベタ”なところに決定というワケで。 (一番好きなのは、1stですが)
TOTOはペイチとルカサーがフロントの役割を担ってるようだが、
ジェフ兄貴がいてこそ、正確なリズムパターンと絶妙なグルーヴで、
TOTOの基盤は固められていたと思う。
録音はバンド形態としての“一発取り”に近いものの、
音一粒一粒がクリアで実にキメ細かい。
スティーリー・ダンみたいな精密な繊細さとは違うんだけど、
リラックスした雰囲気が、とても心地いい。(これぞAORの成せる業か)
代表曲“ロザーナ”は、ジェフの正確なリズムから静かにスタート。
ピアノ、ベース、ギターが加わっていき、ルカサーからボビーへヴォーカルが、
橋渡しされ、様々なアンサンブルからサビでの盛り上がりでは、
ホーン・セクションが加わり、ジャズっぽいセンスのよさで聴かせてくれる。
ベタな曲だけど、実にカッコいい、よくできた曲なのだ。
同じく大ヒット曲“アフリカ”は、ジェフのアイデアを基に、
アフリカン・ビートを取り入れた名曲だし。
(ペイチの下手っぴなヴォーカルを見事にフォロー)
ルカサーもソフィースケイトしたバラード“ホールド・ユー・バック”から、
エッジを効かせたギター・プレイまで、フロントをひた走る。
しかし、TOTOにはボビーのヴォーカルは必要だ。
リード曲は4曲と少ないが(これが不満だったらしい)、
“メイク・ビリーヴ”では、高域を駆使したうま味を魅せてくれるし、
“ユア・ラヴ”のようなR&Bともフュージョンともいえないリー・リトナーみたいな、
曲もタイトに歌いこなすし、バック・コーラスもパワフルで曲に厚みを持たせる。
しかし残念なことに、このアルバムをピークに、
TOTOはだんだんダメになっていってしまうのだ・・。
まず、ハンゲイドとボビー脱退してしまう。
特にボビーの脱退により、ヴォーカリスト受難時代が幕開けしてしまうことに。
これは今となれば、やはり大きなダメージだったといえる。
(現在は再加入して活躍中)
更に最も痛かったのは、ジェフ兄貴を不慮の事故で、若干38歳(同い年!)で、
失ってしまったことだ。 でもこの時点で、TOTOはもう終わったと思ったが、
ペイチとルカサーが“意志”を受け継ぎ再出発することに。
しかし後任にサイモン・フィリップスが加わり、うまく“こなして”はいるが、
ジェフの穴は、とてつもなく大きすぎると思うのだが・・。
そんな彼らも今年に入って、グレッグ・フェリンガネスを正式加入させ、
(最近はクラプトン・バンドのキーボード奏者として参加してた)
ゲストに、スティーブ・ポーカロとかつてのヴォーカリスト、
ジョセフ・ウィリアムスも参加して、「FALLING IN BETWEEN」を発表。
来日ツアーも決定した。(これは行きたいなぁ)
未だに日本じゃ絶大な人気もあり、彼らも親日家である。
まさに、相思相愛の仲。
やっぱ、継続は力なりなのかな。

Rosanna (ロザーナ)
Make Believe (メイク・ビリーヴ)
I Won't Hold You Back (ホールド・ユー・バック)
Good For You (グッド・フォー・ユー)
It's A Feeling (イッツ・ア・フィーリング)
Afraid Of Love (アフレイド・オブ・ラヴ)
Lovers In The Night (ラヴァーズ・イン・ザ・ナイト)
We Made It (ウイ・メイド・イット)
Waiting For Your Love (ユア・ラヴ)
Africa (アフリカ)
バンド名は、“つかみ”が大前提である!
70年代末、アメリカでのAORムーヴメントが日本でも感化されていた時代、
ボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」でバンド・サポートした、
スゴ腕のエリート・セッション・プレイヤー達が意気投合して誕生したTOTO。
彼らが某陶器メーカーの回し者でも何でもなく、
(初来日の際、トイレにあった便器に「俺達の名前を宣伝してるよ!」と、
とても感激したみたいだけど、ほんとは・・との話に、
愕然としてしまったとの逸話があったらしい(?)。)
映画「オズの魔法使い」に出てくる犬の名前とか、ラテン語で「すべて」という
意味らしいとか諸説あるけど、インパクトありすぎ。 絶対忘れんもん。
あくまで、トイレに行った時とか関係なしで・・。
デヴィッド・ペイチ(key、vo)、ジェフ・ポーカロ(ds)、ボビー・キンボール(vo)
スティーヴ・ルカサー(g、vo)、デヴィッド・ハンゲイド(b)、
スティーヴ・ポーカロ(key)の6人のスゴ腕が、ハードでメロディアスかつ、
ポップにアレンジ、プロデュースして、歌、演奏とも最高の技術で創り出す。
このオリジナル・メンバーこそ“TOTO”であったと今でも思う。
このメンバーでのアルバムの水準の高さは言うまでもなく、
アメリカン・ハードの雄の地位を確立して大ヒットしたデビュー作から、
ドラマティックとテクニカル色を強めたコンセプト作「HYDRA」、
ルカサーを中心にハード路線を探求した「TURN BACK」、そして、
すべてを卓越し聖域まで達した金字塔の「Ⅳ」と、
どれも名盤ばかりでレビューに困ったけど、
やっぱ、グラミーも近いし(主要6部門独占)、最高傑作との誉れ高い、
この“ベタ”なところに決定というワケで。 (一番好きなのは、1stですが)
TOTOはペイチとルカサーがフロントの役割を担ってるようだが、
ジェフ兄貴がいてこそ、正確なリズムパターンと絶妙なグルーヴで、
TOTOの基盤は固められていたと思う。
録音はバンド形態としての“一発取り”に近いものの、
音一粒一粒がクリアで実にキメ細かい。
スティーリー・ダンみたいな精密な繊細さとは違うんだけど、
リラックスした雰囲気が、とても心地いい。(これぞAORの成せる業か)
代表曲“ロザーナ”は、ジェフの正確なリズムから静かにスタート。
ピアノ、ベース、ギターが加わっていき、ルカサーからボビーへヴォーカルが、
橋渡しされ、様々なアンサンブルからサビでの盛り上がりでは、
ホーン・セクションが加わり、ジャズっぽいセンスのよさで聴かせてくれる。
ベタな曲だけど、実にカッコいい、よくできた曲なのだ。
同じく大ヒット曲“アフリカ”は、ジェフのアイデアを基に、
アフリカン・ビートを取り入れた名曲だし。
(ペイチの下手っぴなヴォーカルを見事にフォロー)
ルカサーもソフィースケイトしたバラード“ホールド・ユー・バック”から、
エッジを効かせたギター・プレイまで、フロントをひた走る。
しかし、TOTOにはボビーのヴォーカルは必要だ。
リード曲は4曲と少ないが(これが不満だったらしい)、
“メイク・ビリーヴ”では、高域を駆使したうま味を魅せてくれるし、
“ユア・ラヴ”のようなR&Bともフュージョンともいえないリー・リトナーみたいな、
曲もタイトに歌いこなすし、バック・コーラスもパワフルで曲に厚みを持たせる。
しかし残念なことに、このアルバムをピークに、
TOTOはだんだんダメになっていってしまうのだ・・。
まず、ハンゲイドとボビー脱退してしまう。
特にボビーの脱退により、ヴォーカリスト受難時代が幕開けしてしまうことに。
これは今となれば、やはり大きなダメージだったといえる。
(現在は再加入して活躍中)
更に最も痛かったのは、ジェフ兄貴を不慮の事故で、若干38歳(同い年!)で、
失ってしまったことだ。 でもこの時点で、TOTOはもう終わったと思ったが、
ペイチとルカサーが“意志”を受け継ぎ再出発することに。
しかし後任にサイモン・フィリップスが加わり、うまく“こなして”はいるが、
ジェフの穴は、とてつもなく大きすぎると思うのだが・・。
そんな彼らも今年に入って、グレッグ・フェリンガネスを正式加入させ、
(最近はクラプトン・バンドのキーボード奏者として参加してた)
ゲストに、スティーブ・ポーカロとかつてのヴォーカリスト、
ジョセフ・ウィリアムスも参加して、「FALLING IN BETWEEN」を発表。
来日ツアーも決定した。(これは行きたいなぁ)
未だに日本じゃ絶大な人気もあり、彼らも親日家である。
まさに、相思相愛の仲。
やっぱ、継続は力なりなのかな。