fc2ブログ

手放しで歓喜!! お帰り、ビリー!! 

       12 GARDENS LIVE       BILLY JOEL      
           
        amazonへ
          
  <Ⅰ> Angry Young Man (怒れる若者)
     My Life (マイ・ライフ)
     Everybody Loves You Now (エヴリィバディ・ラヴズ・ユー・ナウ)
     The Ballad Of Billy The Kid (さすらいのビリー・ザ・キッド)
     The Entertainer (エンターティナー)
     Vienna (ウィーン)
     New York State Of Mind (ニューヨークの想い)
     The Night Is Still Young (ナイト・イズ・スティル・ヤング)
     Zanzibar (ザンジバル)
     Miami 2017 (マイアミ2017)
       (I've Seen The Lights Go Out On Broadway)
     The Great Wall Of China (グレイト・ウォール・オブ・チャイナ)
     Allentown (アレンタウン)
     She's Right On Time (シーズ・ライト・オン・タイム)
     Don't Ask Me Why (ドント・アスク・ミー・ホワイ)
     Laura (ローラ)
     A Room Of Our Own (ふたりだけのルーム)
  <Ⅱ> Goodnight Saigon (グッドナイト・サイゴン~英雄達の鎮魂歌)
     Movin' Out (Anthony's Song) (ムーヴィン・アウト)
     An Innocent Man (イノセント・マン)
     The Downeaster “Alexa” (ザ・ダウンイースター・“アレクサ”)
     She's Always A Woman (シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン)
     Keeping The Faith (キーピン・ザ・フェイス)
     The River Of Dreams (リヴァー・オブ・ドリームス)
     A Matter Of Trust (マター・オブ・トラスト)
     We Didn't Start The Fire (ハートにファイア)
     Big Shot (ビッグ・ショット)
     You May Be Right (ガラスのニューヨーク)
     Only The Good Die Young (若死にするのは善人だけ)
     Scenes From An Itallian Restaurant (イタリアン・レストランで)
     Piano Man (ピアノ・マン)
     And So It Goes (そして今は・・)
     It's Still Rock And Roll To Me (ロックンロールが最高さ)
            
 我々同世代の洋楽ファンにとって、やはりビリーは特別な存在だ。
 優れたソングライター、エンターテイナーであり、摩天楼の詩人でもあり、
 いかしたロックンローラーでもあり、永遠のピアノマンでもある。 
 みんなビリーの曲に思い出もあるし、思い入れだって強い。
 そう、みんなビリーが大好きなんだ。

 だから、「もうポップスは創らない」なんて言って、クラシックをやり出した時は、
 悲しかったし、一線から姿を消してしまった時は、寂しい思いになったもんです。

 でも約7年の沈黙の末(病にも打ち勝ち)、ビリーが帰ってきた。
 これは、ほんと嬉しいカムバックだ。(ちょっと諦めてたとこもあったんで・・)
 それも、地元ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンを12日間連続で、
 完売させるという大記録(延べ約23万人を動員!)で、見事に復活した。
 素晴らしい。  このめちゃくちゃな盛り上がりと歓声といい、
 ビリーも気合入って、このライブでの“やる気”と“意気込み”は相当なものだ。
 
 ビリーのライブ盤は、名作ばかりだ。
 私のビリーとの出会いとなった「SONGS IN THE ATTIC」('81)は、メジャーになる、
 「THE STRANGER」以前の日の目を見なかった初期の名曲にスポットを当て、
 全盛期のバンド・アンサンブルで、曲に新たな生命力を与えた名盤だし、
 87年の「KOHUEPT(コンツェルト)」は、まだ社会主義体制だったソ連にて、
 ペレストロイカのスローガンの下、“ロック親善大使”のごとく、
 東側にロック、ポップスの布教活動の役を果たした歴史的ライブ盤だし、
 2000年の「MILLENIUM CONCERT」では、世紀末を自身のキャリアの、
 総括的ライブで見事に締めくくった。

 そして、このライブ盤だ。  これも“名盤”必至だ。
 プロデュースは、ビリーとU2やXTCなどで有名なスティーヴ・リリィホワイトだ。
 今回は、“LIVE”にこだわった出来になってる。
 アリーナ・クラスの録音だと、レンジが広くなり、音がモワ~ンとなってしまう。
 (だから、エフェクトでバランスを整え、更にはオーヴァー・ダヴをやったりするんだけど)
 これを逆に取ると、アリーナ全体の雰囲気や熱気をそのままパッケージングして、
 ライブの臨場感を味わうことができる。
 ビリーは、今回、オーヴァー・ダヴをあまりせず、“LIVE”にこだわった。
 きっと観客と一体となったこのライブを壊したくなかったのだろうなぁ。
 今回ほど、観客が一緒になって大合唱するライブ盤なんてなかったから。

 オープニングの「Plelude~Angry Young Man」でのピアノの連打、速弾きから、
 快調そのもの。 このライブは成功したようなもんだ。 
 選曲は憎いほど絶妙で、過去の全アルバムからチョイスされた、
 いつもの大ヒット曲や名曲はもちろん、
 今まで一度もライブで演奏したことがない曲も含む、マニアも唸る、
 レア・トラック満載で、それが更に感動させられる。
 「The Entertainer」、「The Night Is Still Young」、「Zanzabar」、
 「She's Right On Time」、「Keeping The Faith」などなど・・。
 今まではステージで再現することが困難だった楽曲も新たにメンバーを加えることで、
 アレンジの妙も手伝って、曲に新たな息吹を与えてる。
 まるで、現代版「SONGS IN THE ATTIC」の姿が垣間見えるようだ。

 古くからのファンなら、今回のバンドにドラムのリバティ・デヴィトの名がないのは、
 残念なとこなんだけど、サックスであのリッチー・カナータが復活したことは、
 実に喜ばしいサプライズだった。
 隠れた名盤の「TURNSTILES(ニューヨーク物語)」から、初期のバンドでの、
 花形プレイヤーは間違いなく彼。
 “New York State Of Mind”のソロの熱いこと。 やはり“本物”は違う。
 
 そして特筆すべきは、ビリー本人だ。 マジで調子がいい。
 さすが全盛期の頃のパワーや躍動感はもうないし、曲によってはキーを下げて、
 歌わないとキツいとこもあるんだけど、円熟味と情感あふれる表現力と、
 伸びのあるヴォーカルは、ブランクと年齢を感じさせない。
 それと、さすがは“ピアノマン”。 演奏技術とフィンガー・テクの高さは、
 相変わらず、凄いに尽きる。
 (“Everybody Loves You Now”は「SONGS IN THE ATTIC」では、
  ギター・カッティングのアレンジだったけど、今回はピアノ・アレンジに!)

 そして、遂に年末に日本にやって来る。
 単独公演としては、11年振りだ。 (あの震災での伝説的ライブの時以来か・・)
 「 行きてぇ~なぁ~。 マジで・・ 」
 マジソン・スクエア・ガーデンの大きな会場に響き渡る“Piano Man”の、
 大合唱を聴きながら、ただただこう思う、我ここにあり。
スポンサーサイト



2006/08/03 Thu. 23:12 [edit]

Category: ビリー・ジョエル

Thread:Gackt  Janre:音楽

TB: 0  /  CM: 5

top △