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なんやかんやゆうてもベスト盤。 

              18 SINGLES          U2  
 
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              Beautiful Day
              I Still Haven't Found What I'm Looking For
              Pride (in The Name Of Love)
              With Or Without You
              Vertigo
              New Year's Day
              Mysterious Ways
              Stuck In A Moment You Can't Get Out Of
              Where The Streets Have No Name
              Sweetest Thing  [Single Mix]
              Sunday Bloody Sunday
              One
              Desire
              Walk On
              Elevation  
              Sometimes You Can’t Make It On Your Own
              Saints Are Coming  [New Song with GREEN DAY]
              Window In The Skies  [New Song]
              I Will Follow  [Bonus Track]
                   ※通常盤のみ収録。 その際は1曲目。

 しばらく、このページも空けたままだったんで、(マジですいません・・)
 言える口じゃないんですけど、もうそろそろ年末に近づいてきてしまってます。
 早いっすね。 ほんと。
 先日、久々に大型CDショップに出向いて、“最近のシーンはどないやねん”と、
 視聴しまくってやろ(買いなさい!)と、勇んでまいったんですが、
 年末商戦真っ只中、ベスト盤の多いことなんの。 ラッシュラッシュ。
 いつものこととはいえ、皆さん商魂のたくましいですこと、なによりです。

 前もって言っときますが、私はベスト盤が大好きだし、よく買います。
 やっぱ、ベスト盤は、人によっては、そのアーチストの入門書にもなるし、
 歴史のダイジェストでもあるし、キャリアの総まとめでもあるんで、
 愛聴盤として親しまれる場合が多い。
 しかしそれだけに、逆に批判も多いのも、このベスト盤の性格でもある。

 今年のベスト盤市場は、大物のリリースが目立ってますな。
 エアロ (おいおい、またかよ。 ちょっと多すぎない?)に、
 オアシス (えらい偏った選曲やなぁ。 1,2枚目から多いのは分かるけど、
  日本では人気の高い3rdから1曲もない、だから“Stand By Me”や、
  “All Around The World”はボツ。 それに、“Whatever”もボツ!! 
  また、シングルのカップリングが多かったりと、
  こりゃ、ノエルのわがまま選曲なんかなぁ)に、
 ジョージ・マイケルのWHAM!時代からのコンプリート・ベストに、ジャミロクワイなどなど。
 
 とまぁ、ベスト盤でも、その性格上、制作意図やアーチストの意向によって、
 選曲も随分異なってくるんで、“あ~だこ~だ”言いたくなってしまうのは仕方ない。
 だけど、このU2のシングル曲のオールタイム・ベストは、“ん・・?”と言ってしまう。

 まず、“なんで今、出すの?”という素朴な疑問。
 最初は来日記念の日本独自の企画盤(ありがちな)と思ったんだけど、
 そうじゃないみたい。 彼らのベスト盤は、もう年代を区切って、
 2枚リリースしてある。それからアルバム2枚の発表だから、
 別におかしくはないけど、今出す必然性はないのでは。
 ワールド・ツアーに合わせて発売するなら、もっと早くリリースするべきだと思うし、
 (そんな必要がないくらい、今回のツアーの内容は素晴らしい出来だ)
 制作意図がわからないし、意味があるんかいなと思う。

 だったら、内容が良ければ納得いくんだけど・・。
 それも、なんか微妙なんだなぁ~、これが。
 まぁ、彼等を初めて聴きだそうという、末有望なロック・リスナーについての、
 ダイジェスト盤としては、いいのかもしれないけど、
 元来彼らのファンが納得するシングル集かといえば、
 “コレ、誰が選曲したの?”やら、“コレ、メンバーがほんとにOKだしたの?”と、
 そんな声が聞こえてきそうな、中途半端なベスト盤になってしまったのが残念。

 デビューからの“少年”3部作から3曲、
 (1曲はボーナス扱いだし、相変わらず2ndからはボツのまま)
 80年後期アメリカ進出、制覇、巡礼の3作から6曲。(ベスト盤から1曲収録)
 90年代の“電脳ロック”3部作から、2曲。(「ZOOROPA」、「POP」からはボツ)
 「ALL THAT~BEHIND」から4曲と「HOW~ATOMIC BOMB」から2曲に、
 新曲2曲の計19(ボーナス込み)の内容。

 この選曲は、ワールド・ツアーのセット・リストにも関連してる感じだけど、
 これは、いかがなものかと。
 基本的に、25年のキャリアの彼らのシングル集を18曲(新曲抜いたら16曲)に、
 まとめること自体、無理なこと。(やるなら2枚組でなきゃ) 
 歴史をダイジェストにするなら、大胆に変貌を遂げた90年代も、
 近作を削っても、もう少しフォローすべきだし、“Sweetest Thing”をいれるくらいなら、
 (この曲は、もともと“Where~No Name”のB面だった曲をベスト用にMixし直した)
 もっと他に良い曲があるのに、と思うんだけど。

 GREEN DAYとやった新曲は、(意識してか)初期のパンクっぽい出来で、
 いいんだけど、もう1曲のバラードは、中の下くらいの出来。
 こんなの入れるくらいなら、“All I Want Is You”や“Stay(Farway,So Close!)”、
 “40”で締めるのもいいなぁ。
 
 それに、シングル集と名打つなら、全部シングル・バージョンで収録するのが、
 筋だと思うんだけど、これも中途半端にアルバム・バージョンそのまんまの曲もある。
 (“Elevation”は映画「トゥームレイダー」用のシングル・ミックスを入れて欲しかったし、
  “Walk On”はPVバージョンのミックスの方がかっこよかったのに)

 それより、こんなベスト盤出すより、オリジナル・アルバムのリマスターは、
 どうなってるのかなぁ?
 この前、何年か振りにCDで「THE JOSHUA TREE」を聴いてみたんだけど、
 最近の録音技術やリマスター音源で、耳が肥えてしまってるのか、
 当時は、エコー処理やエフェクトに優れた奥行きのある音に仕上がって聴こえたけど、
 なんか、音が平ぺったくて、脆弱に聴こえてしまった。
 (初期の作品は、荒削りでソリッドなミックスだから、それほどでもないんだけど)
 ついでに、彼らはB面やカップリングにもいい曲が沢山あるんで、
 ボーナス・トラックで収録して、更に紙ジャケ化も実現して、
 早くリリース願いたいとこです。

 しかし、このジャケの20代そこそこの彼らの凛々しいこと。
 (ボノのサングラスしてなかった頃の、かっこいいこと!)
 私は、80年代にデビューしたバンドの中で最も成功し、そして今後、
 ロックの歴史上、“伝説”になっていく存在になるのは、彼らだと思ってる。
 
 だから、今後もベスト盤なり、企画盤の制作も出てくるでしょう。
 だとしたら、こんなベストは、とっとと廃盤にして、もっと意義と意味のある
 作品をリリースしてほしい。

 もうすぐ、U2が来日する。
 ライブには行けないけど、なぜかワクワクするんですよ。
 そんな中、12月1日のMステに生出演するらしい。
 え、マジ!?
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2006/11/26 Sun. 22:38 [edit]

Category: U2

Thread:洋楽  Janre:音楽

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