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真実の愛と“公式海賊版”の意義。 

           Real Love         THE BEATLES

             

              Real Love
              Baby's In Black
              Yellow Submarine
              Here, There And Everywhere

 世の“ビートルズ・リマスター祭り”もさながらに、前回に引き続き、
 ビートルズ・アンソロジーのついて、よろしくお付き合いを。 
 マイペースで参ります。

 “Free As A Bird”に続いて、もう1曲、残った3人は新曲のアレンジに着手。
 曲はジョンが79年に書いたとされる、やはりピアノと歌だけのデモ的なものに、
 前曲同様、残った3人が“テープのジョン”に、ダビングする手法で作られた。 

 まず、コンピュータで伴奏などのノイズを取り除いた後、キーを上げて、
 (Dメジャー → Eフラットへ)、間奏を一部カットし、ジョンのボーカルに合わせて、
 ポールが一緒に歌っている。 冒頭の電子チェンバロは、“Because”で使った
 もので、このパートはポールが演奏した。 (ジョンの原曲にもこのパートはある)。
 そしてこの曲でも、ジョージが得意のスライド・ギターを披露している。 
 ドラムはリンゴ、ベースはポール。 演奏も、ジョンの原曲を支えることに専念。 
  
 原曲は割とゆったりした感じだったが、テープ操作でミドルテンポにセットされ、
 それによって、ジョンの声が少しサイケな感じになっているのが賛否両論。
 ビートルズっぽくなったと思う反面、加工品ぽくなりすぎて不自然さも気になるが、
 これは仕方ない。  よくここまで“造り上げた”と褒めるべき。
  (これを、“テープいじりだ”って批判する人も多いんだけど、極論すれば、
   ビートルズの録音の歴史は、“テープいじり”の歴史だといってもいい。
   逆回転にテープループ、切り貼りにエフェクト。 全部“テープいじり”だ。
   ジョンの誉れ高き“Strawberry Fields Forever”なんて、マーティンの
   テープいじりの傑作に他ならない。 もっと寛容にとらえるべきですよ。)

 マイナーコードの不穏なメロディから、ジョンの歌が浮かび上がり、
 同時に曲がゆったりとポップになる。  非常にシンプルで美しいメロディだ。
 空に舞い上がったまま、幸福感に包まれるような気持ちにさせる感じ。
 ここではジョン以外の歌は控えめで、残った3人はコーラスに徹している。

 この曲はジョンのソロ・バージョンも発表されているんで、聴き比べてもいいかと。
 (映画「イマジン」のサントラ盤やジョンの「ANTHOLOGY」にも収録されている)
 最後のタイトルのリフレインがいつまでも耳に残る。

 最後にPV。こっちはレコーディング風景と過去の映像を交えながら、
 色々なものが空へ帰っていくという、 なんか感傷的なもの。
 ピアノ、「SGT.PEPPER'S~」の服、楽器達、勲章、ビートルズのアルバム・・。
 監督は、元10ccのケヴィン・ゴドレイ。 (優れた映像技術で名クリップも多い)
 歳を取って残った3人の笑顔や、それに挿入される生前のジョンの映像、
 そして、ビートルズの頃の映像が所々でフラッシュバックされるといった内容。

 ジョンだけ、歳取ってないんだよなぁ・・。 前曲より作り込んではないんだけど、
 ビートルズをバンドヒストリーも込みで理解してから観るとやたら感動する。
 ズルいんだよ作りが。 マニアだけ喜ばせてどうするよ、全く。
 「僕たちにそこまで没入してくれてありがとう。 愛しているよ」ってか。

      

 この「ビートルズ・アンソロジー」だが、この“新曲”2曲は、裏ワザ(禁じ手かも)を
 使ってしまうも、目玉企画として、大いに評価したいし、いろんな意味で、
 「夢と可能性」を“現実”に示してくれた事実に感謝している。

 が。 「ビートルズ・アンソロジー」という“公式海賊盤”は、いまだに「?」にまま。
 果たして、「これって、何だったの?」という意義を考えてしまう。

 率直に言って、マニアが喜んだだけのモノだったんじゃないの、コレって感じ。
 貴重な歴史的資料、遺産には違いないが、“学者”レベルでの話。

 発表当時は、ほんとに凄かった。 今のリマスター騒ぎどころじゃなかった。
 ましてや、再結成するという超ビッグなオマケつき。 私も狂喜しましたよ。
 ビデオにして8巻(現在DVDにて5枚組)、時間にして、約11時間以上。
 サウンドトラック盤の意味で1~3のCDセット。 これも、売れに売れた。
   
 確かに何度も観た。繰り返し聴いた。新しい発見ばかりで興味深いものばかり。
 彼らにしか、知り得ない事実が明らかになった部分は重要だし、それ以上に、
 あの3人が仲良く当時を語り合う姿が、なんとも嬉しかった。
 ただ、これを1曲1曲書いていくつもりもないし、その必要もないと思う。
 (私のブログ更新ペースなら1年以上かかってしまうでしょうし・・。)

 考えてみれば、これは、すべてボツにしたもの。 NG。 ゴミなんです。
 熱心なマニアが、発掘され続ける未発表音源や映像を研究した結果、
 ビートルズの真実の何%かが解明されたのは認めるんだけど、あくまで、
 舞台裏の話なわけで。 当時、この「アンソロジー」で初めてビートルズを
 体験した人が、かなりいたはず。 入り方に順番はないんだけどねぇ・・。

 「ANTHOLOGY」って、「名詩選」って意味でしょ。  これは、間違ってる。
 これは、「NG集」であり、バラエティ番組でいったら、「~の裏側見せます」だ。
 確かに貴重な歴史の裏側ではあるけど、番組企画でいえば安直すぎるし、
 けっして胸張れるものじゃない。 しかし、興味と満足度に限りはないんですよ。
 ビートルズって。 知れば知るほどに。 4半世紀以上前に終わっているバンド
 なのに、いまだに十分に“商品”として、これほど魅力あるバンドはいない。
 私も、ビートルズのブートレグは好んで聴いているんで、100%批判できる
 立場じゃないんだけど、これを、“公式”で大々的に発表するのはいかがなものか。
 (その「ANTHOLOGY」のブートレグもあるくらいだ。 バカバカしい・・。)

 ビートルズ・リマスターに盛り上がる今、改めて考えてしまうわけで・・。
 ただ、このことは、間違ってはいない。

 今回のリマスターされた213曲こそ、真の「ANTHOLOGY」だということを。

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2009/09/20 Sun. 15:45 [edit]

Category: ビートルズ

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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