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放火魔の狙いはユニオンジャック。 

         PYROMANIA    DEF LEPPARD

          

           Rock! Rock!('Til You Drop)
           Photograph
           Stagefright
           Too Late For Love
           Die Hard The Hunter
           Foolin'
           Rock Of Ages
           Comin' Under Fire
           Action Not Words
           Billy's Got A Gun

 VAN HALENで大火事になったついでに、 “大火事モノ”続けます。
 コレも、私のロック魂の火を激しく燃やし続けた青春のアルバム。
 「PYROMANIA」。 放火魔、放火癖。  邦題「炎のターゲット」。
 このジャケ最高。 やっぱ、コレだぜ。
 今回は、そのDEF LEPPARDに照準を当てます。

 このアルバムも、“何を今さら”説明レビューの必要のないロックの名盤なんですが、
 ここにきて、やっとデジタル・リマスターされて、83年のライブをパッケージングした、
 デラックス仕様で再発される。  この次回作のこれも名盤「HYSTERIA」は、
 06年、一足先にデラックス仕様化されてたんで、(これも素晴らしい内容でした!)、
 今回は、さらに次回作の「ADRENALIZE」と合わせて、(ボーナスの内容が豪華!)、
 遂に、彼らの全盛期3部作がデラックス化されることになる。
   
 当時、何も知識のなかった頃には、アメリカであんなにバカ売れしてるんで、
 アメリカのバンドだと思ってしまったが、 どっこいNWOBHM勢の代表格の英国の
 奴らだと知って驚いてしまった。 しかし、本国よりもアメリカで脚光を浴びて
 しまったために、当時、敵対心を持つ英国では「アメリカに魂を売りやがった」との
 中傷やプレスの反応も冷ややかだった。 そんな彼らは英国の誇りを胸に、
 よくユニオンジャックを身に纏い、英国に忠誠心を示し主張していたそうだ。
 (このアルバムからは、さすがに英国でも無視できなくなってしまったけど。)

 ただこのバンドも、一般のロックファンからすると、 “過去の遺産”みたいに、
 「80年代にバカ売れしたメタル・バンド」くらいの認知が多くて、
 コアなメタル・マニアからは、ポップで子供っぽいバンドと軽く扱われる始末で、
 なんとも、中途半端なイメージがつきまとうのが、歯がゆいんだけど、
 しかし、彼らは過去に輝かしい実績を残すも、数々の苦難を乗り越えて、
 現在も着実に活動している現役バリバリの“ロックンロール・バンド”なのだ。
 (あえて、こういいます。) 

   控えい! 控えい! “DEF LEPPARD”はエライのだ。 

     

 もしこのアルバムが出なければ、80年代の中後半期のHR/HM勢の、
 シーンにおける躍進もミリオン・ヒットも、そして、来たるLAメタル・ムーブメントも、
 チャートにおける“市民権”を得られることも、きっとなかったと思う。
 ゆえに、80年代のHR/HMアルバムを語る上で聴いておかなくてはいけないし、
 最も重要なアルバムだと言っても、言い過ぎじゃないと思ってる。
   
 まず、このアルバムがどれだけ優れているのか、ポイントは2つ。
 “曲”と“音作り”。 この2つがズバ抜けていることだ。
 キーは、プロデュース兼ソングライターのロバート・ジョン・“マット”・ランジ。
 AC/DCの「BACK IN BLACK」と前後のアルバムに、FOREIGNERの「4」、
 THE CARSの「HEARTBEAT CITY」などをプロデュースしている敏腕で、
 ロックのみならず、ポップス作品でも実績のある“必殺仕事人”なのだ。
 もっと言うなら、80年代のロック作品における音作りの方法、方向性を示し、
 基準を作ったのは、彼だと思う。

 この「PYROMANIA」は、そのロバート・ジョン・“マット”・ランジの最高傑作だ。

 “完璧主義者”ランジの音作り(プロデュース)の特徴は、簡単に言うと、
 「無駄を極限まで省き、バランス良くパッケージングする」ことだ。
 彼はヴォーカルや各楽器、効果音なんかの各パートの音域を小さく削って、
 (無駄な音域は大胆に削る)、思い描く音像になるよう、 このアルバムでは、
 サンプリングを斬新に使ったり、ドラム・レコーディングに革命を起こした。

 ドラムはバスドラ、シンバルは押さえ、スネア重視。 ベースは中域に芯を残す。
 ギターはコンプレッサーで潰して、歌とコーラスは高音のみ残して、あとは削る。
 そんな感じで、バランス良く収めていく。 (中音域主体にまとめていく感じ)
 なので、音の輪郭がくっきりするから、ヴォーカル、コーラス、ギターが強調され、
 メロディー・ラインが耳に馴染むのだ。 こういう音処理が非常に上手い。
 (ジョー・エリオットの声は、高音なのにダミ声をいうクセのあるヴォーカル。
 それが、耳障りにならないように中音域にレベル調整、エコー処理している)

 曲作りにも、全曲にランジがクレジットされているように、ソングライティングにも、
 当時のメイン・ソングライターだったギタリストの故スティーブ・クラークと共に、
 大きく関わって、楽曲アレンジを考える段階からランジ主導で進められたと思う。
 メロディー・ラインを重視するんで、ギターもアルペジオを効果的に多用したり、
 サビもマイナーとメジャーを上手く組み合わせ、コーラスも主旋律を多重させたり、
 シンセの雰囲気作りも絶妙。 非常に手の込んだアレンジをしてる。

 メロディーが綺麗で洗練された曲作り。 キャッチーでコンパクトな音作り。 
 メタルのアルバムにしたら、乾いていて軽い。 親しみやすくて、分かりやすい。
 ラジオでヘヴィー・ローテーションされる、MTVも意識してPVをオンエアーする。
 イコール。 アメリカで天文学的セールスを記録するわけです。

 第1弾シングルで、彼らのベスト・トラックと言っていい、“Photograph”は、
 リック・アレンの“両腕”から叩き出す8ビートを基本に、ジョーのAメロ突入から、
 キャッチーなリフが絡んで、アレンの印象的なカウベルとコーラスの掛け合いが
 カッコイイBメロ、そして、アルペジオの音色と高音が美しいコーラスが合わさった
 洗練されたサビ、フィードバックからのメロディアスなギター・ソロといい、
 (フィル・コリンはレコーディング途中で加入してるんで、弾いていないかも?)
 メロディー、アレンジ、共に完璧の仕上がり。 ほれぼれする出来だ。
 この余韻を引きずったまま、 ライブのSE、「I Said Welcome To My Show!!」
 よろしく、ドライヴィング・ハードな“Stagefright”へなだれ込んでいく。
 (この曲は、一発録り!)

 アルバムの中で一番硬派なツインリードが素晴らしい“Die Hard The Hunter”、
 哀愁ただようメロディーとコーラスが美しい「♪フゥ、フゥ、フゥ、フゥリ~ン」や、
 「ロックンロールの火を燃やし続ける放火魔」ごとき、ロックアンセム的賛歌、
 “Rock Of Ages” (ヘェヘェヘェヘェヘェ)、の不気味な魅力といい、
 重厚なリフをバックに悲壮感が漂うドラマティックな“Billy's Got A Gun”など、
 (最後の長い逆回転ドラム・ループは意味があるんかなぁ~)
 シングル・カット曲関係なく、完成度の高い楽曲ばかり。

 ランジなくして、「PYROMANIA」なし。
 彼らのアルバムの中で最も“ロックンロール”してるアルバム。
 それは、メタル・バンドのメロディアス・ハードの礎として今も君臨する。
          
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2009/06/05 Fri. 14:41 [edit]

Category: HR/HM

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

当時 MTVでガンガン掛かりまくっていたROCK OF AGES!
なんだか訳分からないがカッチョよく見えたんだよなぁ~ プロモ

Judas PriestのK.K曰く「捨て曲無しのお手本」と言われた名作ですよね。

40代のオヤジ #- | URL | 2009/06/05 17:27 * edit *

出ましたねぇ~「炎のターゲット」!
ハードロック・アルバムとしては、AC/DCの「バック・イン・ブラック」以来の手ごたえを感じた作品でした☆
しかも次作が、コレを超える勢いの内容だったのには脱帽であります♪

ぶるじん #- | URL | 2009/06/05 20:27 * edit *

 >40代のオヤジさん。
 このアルバムからのプロモは、よくMTVで流れてましたよねぇ。
 モンローのそっくりさんの出てくる“Photograph”が一番印象深かったですが、
 “Rock! Rock!”のスタジオライブっぽいPVがめちゃめちゃカッコよかった!
 あの当時は、メタル・バンドもアメリカン・マーケット目当てにキャッチーな作品を、
 出してましたからね。 このアルバムが試金石になったと思います。

 >ぶるじんさん。
 「BACK IN BLACK」もランジ作品ですからね。 本文では省いちゃいましたが、
 ブライアンの「WAKING UP THE NEIGHBOURS」もランジの代表作。
 “ブライアンのDEF LEPPARDアルバム”って言われてる奴ですね。
 同じ音作りで処理もランジそのもの。 聴き応えありました!
 大傑作「HYSTERIA」も、そのうちレビューしたく思ってます。

たか兄 #- | URL | 2009/06/06 09:37 * edit *

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