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偉人と王様の蜜月は平和を願う。 

      PIPES OF PEACE       PAUL McCARTNEY

         

       Pipes Of Peace
       Say Say Say  
         (A vocal duet with MICHAEL JACKSON)
       The Other Me
       Keep Under Cover
       So Bad
       The Man
         (A vocal duet with MICHAEL JACKSON)
       Sweetest Little Show
       Average Person
       Hey Hey
       Tug Of Peace
       Through Our Love

 マイケル・ショックから、一週間。  う~ん・・。 やはり影響計り知れず。
 やっぱ、凄い奴だった。  やっぱ、とんでもない奴だった。  改めてね。
 最近の彼にコレといって気に留めてなかった私も、死去当日から、
 あの世界中のファン、ファン、またファンが悲嘆にくれる表情を見るたびに
 結局、なんだかんだ言われていたって、書かれていたって、
 みんなに愛されていたんだなぁって。  大きかったんだなぁって。

 死因が謎だの、遺産がどうだの、私にはどうでもいい。
 彼が偉大なアーチストだったことは、ゆるぎない事実。
 彼の残した功績、影響力、そして、音楽性をそれ以上に評価すべし。

 かつての親友であった、“ロックの偉人”(私はあえてこう言います)は、
   「 本当に悲しくてショッキングだ。
     マイケルと交流したり仕事を一緒にできたことは幸運だった。
     彼は優しい心を持った非常に才能ある人物だった。
     彼の音楽は永遠に忘れられないだろうし、
     わたしたちが一緒に過ごした時間も幸せな思い出になるだろう。 」
 こうコメントしている。  もう許してるのかなぁ・・。

     

 “Say Say Say”は、完璧なポップ・ソング。 PVでも仲良しで楽しそうでした。

 この頃の二人の蜜月ぶりは、今では考えられないくらい。
 マイケルからの「一緒にヒット曲作ろうよ」の電話一本で快諾。
 彼に“Girlfriend”を提供から始まった交友が、ついに共演するまでになる。
 ロンドンのポールの事務所で、マイケルと“戯れてる”間に、アイデアが浮かび、
 “Say Say Say”の原型が生まれ、その後にポールがマイケルの自宅に
 遊びに行った時に、ポールの未完成の曲に、マイケルが詩をつけて、
 “The Man”が完成した。 レコーディングは81年11月頃に行われて、
 バックはポールのほぼ一人演奏。 この2曲がこのアルバムに収録された。
 (ポールは、そのお返しに、マイケルの曲“The Girl Is Mine”で共演する。
  順番は先になったが、シングル・ヒットして、「THRILLER」にも収録された。)

 でも、ポール!(怒)

 いらんこと言うから。 冗談でもさ。 人が良過ぎるよ、ほんとに。
 (お金が有り余ってるマイケルに、「ビートルズの版権買ったら、どう?」って、
  冗談で言ったら、ホントに買っちゃったこと。 以来関係はギクシャク・・。
  今では、マイケルがお金に困って、半分は売却したみたいだけど)
 遺書に、残ってる半分の権利をポールに返したいって書いてあるらしいけどね。
 だから、後々までもめるんだよ、全く。  そりゃ、腹も立ちますよ。
 ライブで“Yesterday”や“Hey Jude”を歌う毎に、他人にお金を払うんですもん。

 考えてみると、ポールとマイケルと、そしてスティーヴィー・ワンダー。
 この3人をトライアングルにする相関図を書くと、興味深いものがある。

 ポールとスティーヴィーは、この前作「TUG OF WAR」で2曲共演して、
 人類調和の理想郷を歌った大傑作“Evony And Ivory”を大ヒットさせる。
 スティーヴィーもマイケルに曲を提供(“I Can't Help It”)。 そのお返しに、
 彼は「HOTTER THAN JULY」(’80)収録の“All I Do”のコーラスに参加。
 その後、マイケルも曲作りした“We Are The World”(’85)に参加。 さらに、
 マイケルの「BAD」(’87)の“Just Good Friends”で初共演。 そのお返しに、
 スティーヴィーの「CHARACTERS」(’87)収録の“Get It”で再共演を果たす。
    
 この3人に共通するキーワードは、「愛と平和」。 LOVE AND PEACEだ。
    
 ポールにとって、5枚目にあたる“ソロ”アルバムは、それを物語ってる。
 前作「TUG OF WAR」は、あのジョージ・マーティンと再び作り上げた、
 ズラリと並ぶ佳曲とメリハリの効いたサウンドが、今でも誉れ高いと言われている
 (私も思っています)けど、 問いかけてばっかだった。 人生を綱引きに例えて。
  人種のこと。 男と女のこと。 争いのこと。 貧富のこと。 そして、ジョンにも。

 そのポールなりの答えが、 この「PIPES OF PEACE」で辿りついたという。
 「すべての問題は、互いに愛し合うことで平和が訪れ、解決されるのだ」と。
 かなり考えたみたい。 自分にも問いかけて。 でも結局、見つけたのは“愛”。
 そして、“平和”。 子供たちにも分かりやすいようにシンプルな歌にして。
 ポール史上、最も“穏やかな”アルバム。 これが、「PIPES OF PEACE」だ。

 「TUG OF WAR」セッションから、ポールの“レコーディング模索時代”に入るが、
 (ジョンの死をきっかけにして、ツアーに出るまでの約10年間。)
 「TUG OF WAR」を2枚組にする予定をやめて、ボツの曲とマイケルとの共作を
  メインにした作品なので、ジョージ・マーティン以下、バック・ミュージシャンも、
  ほぼ同じで、「TUG OF WAR」とは、兄弟関係に当たるアルバムになる。
  (この頃の“右腕”は、デニー・レインから、元10ccのエリック・ステュワートに)

 なので前作と比べると、全体的に地味で、こじんまりとして、評価もイマイチ。

 しかし、このアルバムには、甘くて美しくも強烈なメッセージ・ソングである
 “Pipes Of Peace”がある。 まさにポールなりの恒久の平和を願う反戦歌。
 第一次大戦のクリスマスの日、英と独軍が、束の間の“停戦”時にサッカーを
 やって祝ったという実話をもとにしたPVは、私のポールのベスト・クリップ。
 ポールが二役で隊長と兵士に扮し、互いに故郷の妻の手紙に添えられた
 写真をやり取りし、その直後の空爆で写真そのままに急いで退却。
 その後の写真を見るポールの表情のなんと穏やかなこと。 戦場なのに。

 ライン・コードもコロコロと展開する見事なメロディに、アレンジ構成が凄い。
 「平和の笛」ことバグパイプを間奏で上手く組み込んで、軍隊式ドラムや
 少年少女合唱団のコーラスや、後半には、なんとタブラの音まで様々な楽器
 を効果的に配合。 地味だけど、ポールの独創的ベースも素晴らしい。
    
 ジョンの存在を気にしてか、ソロになりたてから、ウィングス時代の70年代は
 あえて、強烈なメッセージ・ソングは作らなかったし、歌ってこなかった。
 (でも72年の“アイルランドに平和を”は、さすがに黙ってられなかった反戦歌)
 しかし、ジョンが天に召された後、悩んだ末に悟ったわけです。 そして、
 声が聞こえたみたい。 「おいポール。 声をあげろよ。 発言しろよ」って。
 ジョンみたいに過激じゃないけど、ポールらしい甘くポップなメロディの裏にある、
 秘められた熱いメッセージは、ポールだって負けてはいないんだ。
  (これ以降、積極的にチャリティーにも参加するし、気負いなく発言していく)

 また印象あるのは、甘くて優しくもポールの美しいファルセット・ヴォーカルと、
 ポールのリリシズムあふれるベース・ラインと、リンゴのドラムも堪能できる
 “So Bad”が収録されている。 ほぼベースとドラムだけで完成されてるこの曲。
 ギターや鍵盤、コーラスはオマケ。 ビートルズの屋台骨は半端じゃないのだ。
 あと、“The Other Me”は小曲で地味だけど存在感ある。 なんかホッとする。
 ストリングスが強烈で、なんかウィングスっぽい感じの“Keep Undercover”
 (やっぱ、デニー・レインが弾いてる)もいいし。 A面は聴く価値あり。

 ただ、B面を裏返すと、ちと弱いかなぁ・・。 いかにも前作の焼き直しみたいな
 “Tug Of Peace”や、スタンリー・クラークとの“天才ベーシスト”同士の
 共作もあるけど、よく分かんない曲だし・・。  メロディはいい曲もあるけど、
 詰めが甘いぞ、ポール。  まぁ、リラックスして聴けるから、いいか。

 また、長くなっちゃったなぁ・・。 

 マイケルの事を書いて、簡単に終わるつもりだったんだけどさ。
 やっぱ、ポールのこと書いたら、止まんねぇや。  
            
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2009/07/03 Fri. 20:32 [edit]

Category: ビートルズ・ソロ

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

実に詳しい

詳細にわたるマイケルとポールの関係。
さらにスティービーワンダーも加え、説得力ある
展開。
恐れ入りました。
できるだけ短時間ですまそうという
私が恥ずかしいです。

ミキタカ08 #- | URL | 2009/07/03 23:20 * edit *

こちらこそ。

 >ミキタカ08さん。
 長文お付き合い、ありがとうございます。
 好きなアーチストになると、どうも熱くなってしまって、
 ダラダラ長く書いてしまうんで・・。
 もっとコンパクトに書くべきだと反省するばっかで。
 まぁ、楽しんで書いてますんで、今後もよろしくです。
 

たか兄 #- | URL | 2009/07/05 10:53 * edit *

m(_ _)m

当時Beatlesの版権を買う!という暴挙で個人的にはイライラした記憶がありますよ。

このアルバムまでPaulの作品を購入してました
その後は・汗。No more lonely NightsはOK

ポールらしいタイトル曲
当時のMTVでよく掛かってましたね。

40代のオヤジ #- | URL | 2009/07/05 18:39 * edit *

前作「タッグ・オブ・ウォー」はとても楽しめたアルバムでしたが、この作品にはいまいち食指が動かなかったですねぇ…。

大ヒットを記録したマイケルとのコンビ曲より、「パイプス・オブ・ピース」や「ソゥ・バッド」といった地味系の作品が好きでした♪

ぶるじん #- | URL | 2009/07/05 19:15 * edit *

 >40代のオヤジさん。
 毎度どうもっす。
 マイケルのビートルズの版権問題あたりから、
 正直、マイケルから少し気持ちが離れていったんで、
 「お金があれば、何をしてもいいのかい!」って、
 気持ちになりましたよ。
 結局、あの行動は彼にとってプラスだったのか、未だに疑問です。

 >ぶるじんさん。
 結構そういう人多いと思いますよ。
 どのアルバムにでも、地味でもキラリと光るような曲がさりげなく入っているんですよ、ポールって。
 それにしても、80年代のポールは、皆さんの評価が低いんだよなぁ・・。
 いろいろ試して、失敗もしましたからね。
 (だから、この時代の曲はライブでやらないのかなぁ。)

たか兄 #- | URL | 2009/07/06 21:04 * edit *

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