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仙人の熱く激しいロックのドサ回り。 

         HARD RAIN    BOB DYLAN

         

         Maggie's Farm
         One Too Many Mornings  (いつもの朝に)
         Stuck Inside Of Mobile 
           With The Memphis Blues Again
         Oh, Sister
         Lay, Lady, Lay
         Shelter From The Storm  (嵐からの隠れ場所)
         You're A Big Girl Now  (きみは大きな存在)
         I Threw It All Away
         Idiot Wind  (愚かな風)

 やっと開けました。  梅雨が。   遅い夏が、ようやくやって来ます。
 しかし、今年はよく降ったもんです。

 雨、 雨、 ちょっと止んで、 また雨。
 時に、「激しい雨」。  と言えば、仙人のこのアツすぎるこのライブ盤だ。

 それにしても、いいジャケだ。  メイク・アップした若き仙人。  いかすぜ。

 彼の数あるライブ盤の中でも、最も熱く極端にルーズでラフな仙人がここにいる。
 「ディランのROCKが聴きてぇ!」と思ったら、コレを聴けばいい。
 ここでの仙人は、アコギで時代を代弁するような、弾き語りの姿などない。
 テレキャスターを握り、コードも変え、原曲を破壊してまでも叫び、
 暴走気味なまでに、血気盛んに疾走する。  とにかく、アツいのだ。
    
 75年「欲望」を発表後、 このレコーディング・メンバーと気の知れた仲間と、
 みんな一緒にツアーをしたいという“欲望”に駆られる。
 有名、無名関係なく。 大所帯でゾロゾロと。 サーカス一座みたいに。  
 アメリカ建国200周年ともあって、仙人のアメリカ巡礼の旅が始まるのだ。
 しかし、まるでジプシーのごとく、”予定は未定”。 小さい会場を中心に、
 次のツアー先は行ってから決める。 告知も直前。 みんなビックリだ。
 「さぁさぁ、ディランがこの街にやってくるよ」とまるでサーカス団みたいに。

 これが、「ローリング・サンダー・レビュー」たる、ゲリラ的ドサ回りだ。

 75年10月、建国の地であるマサチューセッツ州プリマスでスタート。
 12月のNYマジソン・スクエア・ガーデンでお開きとなるが、(第1期)
 翌76年4月に、映画「レナルド・アンド・クララ」の撮影目的で再開して、
 (第2期、通称「ディスタント・サンダー・レビュー」)、資金繰りのために、
 TVフィルムとライブ盤も制作され、5月23日のコロラド州立大学と、
 5月16日のフォートワースでのステージを収めたのが、このライブ盤だ。
 (TV放映もされたが、この発売日と同じ9月10日だった。)

 ディランのテレキャスターの適当な(?)チューニングからして、 まともに、
 リハーサルなんてやってないようなルーズな雰囲気のまま、ライブへ突入!
 怒涛のように、「マギーの農場で働くのなんて、もうまっぴらだ!」と始める。
 オリジナルのコードもバランスのヘッタクレもない。 やりたいようにやる。
 ミック・ロンソン(g)の(やっぱり)微妙に合ってないチューニングのせいで、
 スライドの音も甲高いエレキと、(ディラン込みでギタリストが5人もいる)
 タンタンポンポンと軽いビートのドラムとで、嵐のように突っ走る。 
 この曲でこのライブの“破天荒”ぶりが伝わってくる。
    
 アコーステックもバラードも、劇的に変える。 大胆に。 それも激しく。

       

 「時代は変わる」の、“いつもの朝に”も、「ナッシュビル・スカイライン」の、
 “I Threw It All Way”も、“Lay, Lady, Lay”も、オリジナルは、
 ディラン特有な弾き語りの世界観を持ったラブ・ソングだった。 
 しかし、ここではラフでルーズなワイルド・ロックン・ロールに変貌する。

 アバウトな空気感。  破壊こそエネルギー。  崩し方のハンパなさ。 

 傑作「血の轍」の名バラード“Shelter From The Storm”の変わり様は、
 これこそ、ディラン流ハードロック。 あの美しい原曲がこうも変わるものか。
 スライドの分厚いリフとエッジ鋭いエレキと、独特のグルーヴ感が絡み合い、
 ディランのシャウトも絶叫ぎみに感情を爆発。 曲が進むにつれ更に上昇。
 ドンチャン騒ぎのようなドライヴ感と、もの凄いエネルギーの演奏だ。

 これも名曲の“きみは大きな存在”の、聴く者をも揺さぶる“未練がましい”
 切実な愛の叫びも、この激演では、音をたてて見事なまでに崩れていき、
 クソ長い歌詞を延々と、“得意”の語尾を上げ、ダミ声で絶叫しまくる
 ラストの10分を超える鬼気迫る“愚かな風”で衝撃的に締めくくられる。
 (この大所帯の主役かつベーシストだったロブ・ストーナーの複雑で緊張感
  あふれるプレイは、この地獄絵図についていくだけのバンドの連中の
  中でも特筆すべき。)

 第1期ローリング・サンダー・レビューは、ブートレッグ・シリーズ第5弾で
 現在は、2枚組で“オフィシャル”化して、聴くことができるが、
 第2期は、あまり評判が良くなかったとはいえ、ルーズ度、ヘヴィー度では、
 こっちが上。 4時間近くのごく一部しか収録されてなくとも、軍配はこっち。
    
 仙人は、オリジナルをたえず、新しい曲に“変える”。 いや、ぶっ壊す。
 スタジオでも、ライブでも関係なし。  思うがままに。  やりたいように。
 そして、自らの創造性と才能のもと、新たに息吹を与える。

 あくまで自然体。  これが、ディランなのだ。  それが、ROCKなのだ。
 だからです。  私が、彼を“仙人”と呼んでるワケは。
    
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2009/08/03 Mon. 22:52 [edit]

Category: ボブ・ディラン

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

ボブディランへの
火のような思いが伝わってくる
文章ですね。
いつも
たか兄には圧倒されます。

ミキタカ08 #- | URL | 2009/08/05 00:10 * edit *

 >ミキタカ08さん。
 今晩は。 いつも有難うございます。
 私のディランへの想い。 伝わってもらえて光栄です。
 実は、そんなにディランについて、語れるほど知ってはいないんですが、 
 なぜか、アツくなってくるんですよ。 聴いてても。 書いてても。
 何なんでしょ?  不思議な人です。 仙人様は。

たか兄 #- | URL | 2009/08/05 23:55 * edit *

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