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本当の“ミート”・ザ・ビートルズは? 

       YESTERDAY AND TODAY     THE BEATLES

      

            (A)  Drive My Car
                I'm Only Sleeping
                Nowhere Man
                Dr. Robert
                Yesterday
                Act Naturally
            (B)  And Your Bird Can Thing
                If I Needed Someone
                We Can Work It Out
                What Goes On
                Day Tripper

 びっくりしました?
 いきなりアップしたら、やっぱキツイわ、コレ・・。

 リマスター騒ぎも、かなり落ち着いてきたようですが、今回のリマスターは
 概ね好意的にとらえられてる声が多いのではないでしょうか。
 私はと申しますと・・・。 う~ん・・。 良しとしましょう・・かな・・。 
 って感じ。

 ただ、この音に慣れるには、ちょっと時間がかかりそう。  良くも悪くも。

 では、今回のリマスターは、・・・と書きたいとこですが。
 ひねくれ者の小生。  真逆のネタでまいります。  それも究極のアイテムで。

 「YESTERDAY AND TODAY」。  米CAPITOLの最凶のビートルズ・アルバム。

 米CAPITOLは、英国で発売されるオリジナル・アルバムから2、3曲削って
 アルバムを発売し、削った曲がたまったら編集盤を出す方式をとっていました。
 なんと、たくましい商魂。 アーチストの意向もコンセプトも、まるで無視。 
 アルバムが枚数だけ水増しされて、それが大ヒットする。  ボロ儲けです。

 なので、決まって、
 「CAPITOLがビートルズのアルバムを切り張りし、勝手に編集する事への反発」が、
 この不気味なジャケットのコンセプト。 みたいな事がよく書かれています。  

 私も最初は、この“立て板に水”の様な理屈に納得していたのですが、思えば、
 CAPITOLのオリジナル編集盤は大抵が数多いフォト・セッションからCAPITOLが、
 勝手に写真を選んで、ジャケットを制作していました。 (これもどうかと思うけど)
 おかしい。  CAPITOLへの抗議だったら、発売しなきゃいいんです。
 “ビートルズの反骨心”的な理由はファンにとってはカッコイイ理由ですが、
 これは、間違ってます。

 通称“ブッチャー・カバー”。  
 なんとも、不気味で趣味の悪いジャケット・デザインだ。
 食肉工場になぞられたデザインで、白衣をまとったビートルズのひざや肩の上に、
 人形の首や胴体、血が滴り落ちた肉片が置かれていた。
 メンバーもニッコリして・・。

        

 では、なぜこのジャケットは撮影され、そのまま発売されてしまったのか。

 問題のフォトは66年3月25日、豪州の写真家ロブ・ウィティカーによって撮影された。
 「ポップ・スターのオーソドックスな宣伝写真の常識を思い切り破壊するものを
 撮りたかった。」と、後に彼は答えている。  彼のアイデアが採用されたのだ。

 しかし、4人の反応には、それぞれ温度差があったが、ジョンはノリノリだった様子。
 ジョンがこう理由を述べる。 「あれをアルバムのカバーに使おうと言ったのは、
 何より(天使みたいな僕たちの)イメージを壊したかったからだ。」

   

 ジョンは、さらに続ける。
 「いつも普段通りの自分に見せなきゃいけない、フォト・セッションを“重労働”に
 感じて、嫌気がさしていたんだ。 そこへ、写真家ウィティカーが赤ん坊の人形や肉や
 白衣を持ち込んできたよ。 「イェー!」って感じだったぜ。」

 ポールも飛びついた。
 「彼(ウィティカー)が本当のところ何を言いたかったのか、よくわからなかった。
 でもともかく、他の人たちが僕らにやらせたがっていたことよりは独創性があった。」

 だが、ジョージは悪趣味に閉口した。
 「無知で馬鹿らしいだけのことを、クールでヒップ(かっこいい)だと勘違いしてね。
 あれもそのひとつだった。 だけどあの場合、グループの1人として協力せざるを
 得ない状況だった。」

 リンゴは達観していた。
 「僕らの目を見れば、自分たちのやっていることを誰1人わかってないのが明らかさ。
 人生を生きていくうちにはそういうこともあるんだよ。」

 出来上がった写真を見たマネジャーのブライアン・エプスタインは仰天した。
 「ビートルズに肉屋の格好をさせるのは何事だ!」と激怒し、(そりゃ当然です)
 バンドのイメージを守るために、フィルムの破棄を要求したそうだ。

 実は、ブッチャー写真は裏ジャケットに使用する構想だったという。
 12インチのジャケットの中央に2.25インチくらいの大きさに収めようとしていた。
 表ジャケットは、ソーセージを持っているビートルズの写真。
 ソーセージはへその緒を意味し、女性とつながっている作品に仕立てたかった。
 だから、ウィティカーに言わせれば、CAPITOLがブッチャー写真だけ採用したために
 作品全体の意味が理解されず、「混乱を招き、みんな慌てた」という説明になる。
 (この写真を勝手にチョイスしたCAPITOLの理由は不明なんだけど) 

 「こんなものを出せるか!」 当時のCAPITOL社長だったアラン・リビングストンは
 出来上がったジャケット写真を見て即座に思った。 会社幹部も青くなったそうだ。
 しかし、早速ロンドンにいたブライアン・エプスタインに電話すると、
 ビートルズがその写真を使いたがっているという。 OKというしかなかった・・。

 撮影から約2カ月後の6月3日、英国の音楽誌「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」に
 新曲“Paperback Writer/Rain”の全ページ広告で、ブッチャー写真が初登場した。
 ジョンの「キリスト発言」と同様、英国では、なぜか特に問題にならなかった。

 しかし、アルバムを発売する米国内での反応は違った。 すさまじいブーイングだ。
 初回出荷70万枚を予定していたが、6月15日の発売直前になると、
 CAPITOLには「取り扱いを拒否する」といった、小売業者から抗議の電話が殺到した。

 これは、まずい・・。  だが、リビングストンはビートルズと直接交渉するも、
 彼らは「これは戦争に対する僕らの意思表示なんだ」とまで主張したという。
 リビングストンは悩んだ・・。  結局、無用な騒動は避けたいし、
 ビートルズの評判に傷もつけたくない、という理由で回収を決断した。

 回収後、“ブッチャー・カバー”はほとんど処分されたが、作業時間の節約のために、
 CAPITOLは社員を1週間動員し、カバーを別の写真に取り換えた。 
 ブッチャー・カバーのジャケットの上に新しいジャケットを貼って発売されたもので、
 (いわゆる“トランク・カバー”と呼ばれるもの)、今あるほとんどのものが、
 このジャケットに蒸気をあててのり付けされた写真を剥がしたものだ。
 だが、一部は回収できずに出回ってしまった。 市場に流れたこれらの“珍品”は、
 有名なコレクターズ・アイテムとして現在も高値で取引されている。

 発売日から5日後の6月20日、旅行用のトランクを小道具に使った“トランク・カバー”と
 呼ばれるジャケットに差し替えられた「YESTERDAY AND TODAY」が
 店頭に並んだ。
 このカバーもウィティカーの手によるものだ。

         

 これが、ブッチャー・カバーの撮影、発売、回収騒ぎの一部始終だ。

 それは、CAPITOLへの反発ではなく、作られてしまったイメージへの反発だった。

 このジャケットの話ばかりになってしまったんで、収録曲の話が、
 ほとんど飛んでしまったけど、“Yesterday”をアルバム収録するがための
 (アメリカ版「HELP!」は、サントラ仕様で全く別物なので、
  “Yesterday”は未収録)
 勝手な編集盤で、ビートルズからすると、ほんとにひどい代物だ。
 (アメリカ版「RUBER SOUL」のオープニングは、オリジナル版「HELP!」収録の
  ポール風フォーク・ウエスタンの傑作“I've Just Seen A Face”で、
  B面がジョンが最も嫌いな曲と言ってた、同じくオリジナル版「HELP!」収録の
  “It's Only Love”から始まる。 開いた口が塞がりません。)

 しかも、「REVOLVER」収録のジョンの3曲は、英国本家の発売より6週間も
 先にフライングして発表されてしまった形に。 だから、アメリカ版「REVOLVER」は
 ポールとジョージ色が強くなってしまってる。 これじゃ、大傑作が台無しです。
 (発売までに、本国からステレオのマスターが届かなかったために、CAPITOLは
  モノラル・マスターを機械的に無理やりステレオ分配させて(擬似ステレオ)、
  ステレオ盤に収録していた。 CAPITOLって、ジョンに何か恨みでもあるの?)
  
 かく小生、このブッチャー・カバーなど、所有しておりません。
 (高音質のブートレグでなら所有しておりますが・・。)
 こんなものに大金を出すくらいなら、英PARLOPHONEのオリジナル盤を揃えます。

 そろそろ、ちゃんとリマスター盤のレビューしなくては・・。
   
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2009/10/02 Fri. 22:32 [edit]

Category: ビートルズ

Thread:ビートルズ関連  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

実に詳しい裏話。
写真と情報のご提供、
勉強になりました。

ミキタカ08 #- | URL | 2009/10/02 22:54 * edit *

 >ミキタカ08さん。
 毎度です。  長文お付き合いありがとうございます。
 このエピソードは、当時のビートルズが、世界のアイドルから、
 超一流のアーチストへ大成長した時期の象徴的出来事なんで、
 とても興味深い話なんで、長々と綴ってしまった次第でした・・。
 

たか兄 #- | URL | 2009/10/04 21:24 * edit *

どうも~

m(_ _)m
改名したんでヨロシク願います
歳隠すことにしました 笑

アメリカだけ独自の編集盤だすから中学時代は????こんな感じでした。
ブッチャーレコードなんて誰が名付けたんですかね?
昭和の時代に西新宿界隈ではそんなに高価な値段出さなくても
買えた記憶があります。買いませんでしたがね。
その後のバブル時代に値段が跳ね上がった印象です。

勉強になりました m(_ _)m


ジュンビキ(40代のオヤジ)改名 #- | URL | 2009/10/05 05:15 * edit *

 >ジュンビキさん。
 毎度どうもです。 改名しても、よろしく頼みます。
 ブッチャーってのは、肉屋とか、と殺業者のことを意味してるんですが、
 ジョークやシャレにしたら、キツすぎですよね。
 最近は、メッキリ見なくなりましたが、こんなレコードが、
 状態のいいものだったら、25万とか、(もっと高額だったかなぁ)
 剥がし方が悪くても、7~8万とか。 (アホか・・。)
 コレクターの心理は、わかるんですがねぇ・・。

たか兄 #- | URL | 2009/10/05 20:56 * edit *

お久しぶりです

たか兄さん、こんばんは!

ブッチャー・カバーにまつわる裏話、とても興味深く読ませていただきました。

>市場に流れたこれらの“珍品”は、有名なコレクターズ・アイテムとして現在も高値で取引されている。

この珍品が店頭で売られているのを一度だけ目撃した事があります!
確か35万円位の値が付いていたと記憶しています。

wormboy #3hri4u1c | URL | 2009/10/18 02:02 * edit *

 >wormboyさん。
 こちらこそ、ご無沙汰しております。
 私も、何回かブッチャーの現物を見たことがありますが、 
 かなりエグくて、いくらコレクター心理は理解できても、欲しい気持ちには
 ならなかったんですが・・。  
 知人で、トランク・カバーを買ったんですが、(それも結構高かったみたい)
 それを思いっきり剥がし損ねたバカでした。

たか兄 #- | URL | 2009/10/18 16:04 * edit *

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