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ギターとTシャツとジーンズ、そして青春と。 

        RECKLESS       BRYAN ADAMS

         

          One Night Love Affair
          She's Only Happy When She's Dancin'
          Run to You
          Heaven
          Somebody
          Summer of '69
          Kids Wanna Rock
          It's Only Love
          Long Gone
          Ain't Gonna Cry

 「青春」とは、つくづく儚いもんです。  最近、なぜかそう思います。
 40も越して、今さら当時のことを思い返すこともないだろうと思ってましたが、
 日々の生活の中で、「あ~、若い時は良かった」とか、「昔に戻りたい」とか、
 ノスタルジックっていうか、とりとめのない理由で、口走ったり、思ってたり。 
 おかげさまで、これといった障害もなく、今まで生きてこれたんですが、
 どうもネガティブ・シンキング。 マイナス方向へ考えてしまうことが増えてきた。

 コレって、年のせい? なんでしょうか。

 「お前はまだ若いやろ!」と、“人生の諸先輩”からお叱りを受けそうな考えだとは
 思うんですが、私は、なんか本当に年を取る事が億劫になってきているようで・・。
 本当に、時がこのまま止まってくれたらいいのにと真剣に思うんですよ。
 (さらに、お叱りを受けそうですが・・。)

 この前、閉会したバンクーバー五輪での閉会式でも登場してくれた、
 “カナダが生んだ永遠のロック小僧”こと、ブライアン・アダムス。
 彼が96年に発表したアルバムのタイトルが、「18 TIL I DIE」。
 「オレは、18のまま死にてぇ」。  当時は、「やっぱアツいなぁ、コイツ」と
 冷めてみてましたが、 その気持ち、今は凄くわかるんですよ。
 大声で叫べることが逆にうらやましいくらいだ。  年なんて関係ないんです。
 THE WHOも叫んでました。「俺たちの世代なんだ。 年取る前に死にてぇよ」と。
 (とはいえ、彼らは“現役”で、杖をつくまでの勢いで頑張ってみえますが・・)

 今宵は、私の青春の一枚のひとつ、いや、私だけじゃなく、同世代の仲間達も
 青春の一枚であろう、ブライアン・アダムスの84年の大傑作「RECKLESS」で
 語って参ります。 よろしくお付き合いを。

      

 またまた前置きが長くなりましたが、言わずと知れた、ブライアンの特大ヒット作。
 おそらく99%以上の人は、これを代表作として選ぶでしょう。
 それもしかるべき事。 それほどまでに、このアルバムの完成度は群を抜いている。

 とにかく「聴きやすい」。 適度にハードで、適度にポップ、そしてメロディアス。
 (ロックは聴きたいし、興味もあるけど、ハードで重たいのは、ちょっとなぁ・・
  って言う女子には、どストライク。 ルックスもいいし。 当時は大人気でした。)
 そして、全長10曲で距離38分。 この長さが実にいい。 気持ちいい40分弱だ。
 それに加えて、どの曲も完成度がとても高くて、当時25歳のブライアンの勢いと
 充実ぶりが伺える内容。  文句なく、彼の代表作がコレだ。

 彼はカナダ出身でありながら、当時のアメリカン・ロックの最先端に立っていたん
 じゃないかなと思ってる。 大袈裟かもしれないけど、80年代アメリカン・ロックの
 メイン・ストリームの軸となった重要アーティストといっても過言じゃない。
 等身大で、若々しく、ストレートアヘッドで、素朴で素直なロックン・ロール。
 とにかく、“まっすぐ”な奴なんだ。

 ここで、当時の彼の周りには重要人物が3人いた。 

 一人目は、ジム・ヴァランス。 ソングライター兼キーボード奏者。
 同じカナダ人で、年長者の彼が曲作りのアドバイザー的立場に立ち、
 デビュー当時から、次回作「INTO THE FIRE」までのほとんどの楽曲をブライアンと
 コンビを組んで共作している。 ブライアンが20歳の時に、レコード屋で出会い
 意気投合。 以後、良き相棒として、キャッチーでツボをついた曲作りが冴え渡り、
 数々の名曲を生んでいく。 まだブライアンがブレイク前に、あのKISSの
 「暗黒の神話 (CREATHERS OF THE NIGHT)」で2曲作品提供している。

 二人目は、ギタリストのキース・スコット。 彼の弾く印象的でメロディアスなリフと
 カッティング・テク、表現豊かな音色が、ブライアンの楽曲の重要なファクターに
 なっていることは疑いの余地がない。 キース・スコットはグレッチから
 シグネチャー・モデルも出しているが、様々なギターを使い分けても、彼の場合、
 ストラトはストラトらしく、レスポールはレスポールらしく、それぞれのギターの
 特性を生かした素晴らしいトーンを引き出せる素晴らしいギタリストだ。

 そして3人目が、ミックス・エンジニアのボブ・クリアマウンテン。 まさに盟友。
 世界的な大ヒット作を手がけていて、ロック・ポップス界では、「泣く子も黙る」
 超一流ミキサー。 彼の作り出すロック・サウンドは後の多くのエンジニアに
 多大な影響を与え、80年代のロック・サウンドの基本的“音像”を生み出した巨匠。
 ブライアンとボブが作り上げた「RECKLESS」の“ROCK”は、奇跡の音。
 
 彼の代表作は、もちろんブライアンの一連の作品から、一躍彼の名を知らしめたのは、
 ストーンズの「TATTOO YOU」。 それに、ROXY MUSICの「AVALON」、
 デヴィッド・ボウイの「LET'S DANCE」や、ポールの「LIVE FANTASTIC」、
 ブルース・スプリングスティーンの「BORN IN THE USA」もあるし、
 ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「SPORTS」、INXSの「KICK」もそう。
 ホール&オーツの「BIG BAM BOOM」では、プロデュースも手掛けたし、
 最近じゃ、BON JOVIから、ポップなとこなら、ケニー・クラークソンまでと、
 数知れず。 「Mixed by Bob Clearmountain」というクレジットがあれば、
 その品質クオリティーは、まさに「保証済」。

      

 彼の音の特徴は、ズバリ「派手な音」。 音像を“クリア”にさせるために、
 各楽器のセッティングの細部までこだわり抜いて、楽器の輪郭を鮮明にする。
 更に、低音域を重視して(ベースはブンブンゴンゴン、バスドラはズンズン)
 デジタル・リバーブで適度に歪ませて、ギターなどの高音域とコントラストを
 つける。 このバランス感覚が実に絶妙。 高い技術とセンスが必要なのに、
 ミックスだけで「この人の音」とわかるミキサーは彼くらいじゃないかなぁ。
 80年代のオーソドックスなロック・サウンドの基準値を大きく底上げした
 ミックス・エンジニアの巨匠だ。

 まず“One Night Love Affair” のイントロでやられてしまう。
 尖ったギター・カッティングとゴンゴン唸るベースと、腹に響くバスドラの音で、
 もう、このアルバムは勝ったも同然。 ロック・キッズはもう虜となる。
 「一夜限りの情事」を惜しむ哀愁ソングなんて、微塵も感じない。

 「彼女は踊っているときが一番幸せなんだ」なんて、しょーもない(笑)けど、
 こういうゴキゲンなロックン・ロールが、ブライアンは一番映える。
 “Run to You”は、1stシングルになったけど、これまた哀愁満点のラブソング。
 しかし、ここでの深みのあるエコーを掛けたギター・リフと、歪ませたタムタムと
 バスドラに、突き抜けるリード・ギターとのコントラストが素晴らしい。
 
 そして、大ヒットした“Heaven”だ。 甘くて切ない典型的ラブバラードだけど、
 名曲だろう。 歯が浮いてしまいそうなくらい甘~い歌詞を、
 「君こそ僕が望むもの。 君が僕の腕の中にいることが未だに信じられない。
 ここは天国だ」と、ブライアンがハスキーなあの声で切なく歌う訳です。 
 これは反則です。 音も大袈裟で装飾が過ぎるかもしれないけど、
 (この曲だけ、どうもドラム・タッチが違うなぁと思ってたら、
  元ジャーニーのスティーブ・スミスがゲスト参加して叩いてました)
 一度聴けば耳から離れないこのメロディーは、この曲の大きな魅力。
 クサくたっていい。 昔も今も、みんな若い男はそうなんじゃないの?
 
 “Somebody”と“Summer of '69”は、青春の甘美な香りを運ぶ佳曲である。
 そして、その香りを更に凝縮した“Summer of '69” は、青春ソングの金字塔だ。
 それは、「1969年の夏」に自己の過去像を絞り、今の自分と対比させて行く。
 ジャクソン・ブラウンの“Runnin' On Empty”とか、浜田省吾の“路地裏の少年”といった、
 自分の年齢を特定して過去を語る手法の歌は、どこか生々しさがにじみ出てきて、
 青春の青臭さがグッと強まる。 歌詞に加えて、実に感傷的なサウンドもニクい。
 それが“狙い”だとしても、この切なさは、なかなか醸し出せるものではない。

        

 ここまで、山場の連続で突っ走ってきたけど、さらに加速する。 
 “Kids Wanna Rock” は、ヘヴィー・メタル並みにエッジを効かせて爆走する
 ロック・キッズの永遠のアンセムで、(ライブで拳を突き上げろ!)
 間髪いれず、耳をつんざくあのリフで“It's Only Love”に突入。“女ミック・ジャガー”
 こと、ティナ・ターナーとのデュエット曲だ。 ブライアンとティナの熱唱が重なる
 様子は、まさに豪快そのもの。 3分弱だけど、このアルバムはピークに達する。
 (キースのブルージーな、なんかジェフ・ヒーリーっぽいソロが、曲を更に盛り上げる)
 ブルージーな曲“Long Gone”を挟んで、“Ain't Gonna Cry”で、再び、爽快かつ豪快な
 ロックンロールで一気に駆け抜けて あっという間、かつ濃密な38分が終わる。

 しかしそれは同時に、再び現実へと戻ってくる瞬間でもある。
 青春当時は、爽快なロックン・ロール・ショーの終わりでも、 今は違う。
 それは、38分の儚くも感傷的な時間が終わったことを知るワケです。

 このアルバムで貫かれているのは、「青臭さ」「哀愁」「切なさ」。
 これって「青春」の構成元素。 だから私も、思春期の自分を想い出すワケです。
 25年後の私でさえこうなのだから、当時の若者への衝撃は遥かに強かっただろう。

  『 振り返ってみると、あの時は夏がいつまでも続くと思っていた。  
    もしできるなら、あの頃に帰りたい。  人生最高の時だった。

    時は移り行き、永遠に続くものなど何もない。
    時々あの古いギターを弾いてみて思うんだ。
    どうして君とうまくいかなくなってしまったんだろう。

    家の前で君は僕に、僕らの愛は永遠だと言ったね。
    でも君が僕の手を握っていた時、僕らには今しかないとわかってたんだ。
    あれが人生最高の時だった。   あの1969年の夏。            』

 「RECKLESS (無鉄砲な野郎)」。
 このアルバムは、一途だったあの頃をいつも懐かしく想い出してくれる。

 1年が不思議なほど長かった、あの頃のことを。
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2010/03/07 Sun. 11:18 [edit]

Category: 80年代ROCK、POPS

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

No title

OH~
オリンピック開会式で歌ってましたねぇ
TV見ながら「あれ?ブライアンアダムス」って
独特のハスキーで元気そうで相変わらず「チビ」だって。
「Cuts Like A Knife」を購入した覚えがあります。


"Mixed by Bob Clearmountain"
80年代はよく見た(聴)名前でした。
あんな顔してるんえすね~

ジュンビキ #isn415tU | URL | 2010/03/07 17:44 * edit *

No title

いやぁ、よく聴きました!
LP、カセット・テープ、そしてCDとよく買いましたよ「レックレス」!
最高傑作であるのは、もう間違いはありませぬ☆

ぶるじん #- | URL | 2010/03/07 22:51 * edit *

No title

 >ジュンビキさん。
 毎度ありがとうございます。
 確かに、ブライアンって、“チビ”ですもんね。(笑)
 だけど、あの声は背丈を感じさせませんですよ。
 「♪カツラがない!」じゃないか。  (超有名な空耳ですが・・)
 「CUTS LIKE A KNIFE」。 私も聴きまくった一枚でした!
 

たか兄 #- | URL | 2010/03/08 22:54 * edit *

No title

 >ぶるじんさん。
 お晩です。
 「RECKLESS」最高傑作論を、長々と綴りましたが、
 案外、この次の「INTO THE FIRE」も傑作だと思っております。
 確かに、社会的メッセージや孤独や苦悩なんかをテーマにしてるんで、
 地味で暗い印象がありますが、(セールスもその影響からかイマイチでしたし・・)
 音は更に深みが増して、なんかズシンと重い。 メリハリは、「RECKLESS」より上。
 再評価されるべきアルバムだと思ってます。

たか兄 #- | URL | 2010/03/08 23:04 * edit *

No title

たか兄さん、はじめまして。
よく拝見させていただいていたのですが、コメントは初めてかな。よろしくお願いします。
奥さんとオリンピックの開会式観ていて、歌っているのがブライアン・アダムスと築かずに「この人たちって多分、カナダの郷ひろみと松田聖子みたいな人らなんやろうなぁ」なんて思ってました。でも郷ひろみばりに今の若々しいブライアンはさすがだと思います。
年をくってくると確かに一年が早くなりますね。若い頃の濃縮された濃い一年を懐かしく思うこともあります。
でも、THE WHOだって、若い頃は“I wanna die before I get old”なんて歌ってたけど年食ってからは“ロックよ、長生きしておくれ”なんて歌っていたように、年食ったら若い頃の若気の至りとは違う世界が見えてくるもんだなぁ、と思ったりしています。まぁお互いぼちぼちやりましょう。年相応のスピードで。

goldenblue #- | URL | 2010/03/12 01:36 * edit *

No title

 >goldenblueさん。
 はじめまして、ようこそ。  コメントどうもありがとうございます。

 なんか、とりとめのない"中年男”の愚痴みたいな記事を書いて
 しまったなぁ・・、なんて思ってましたが、共感いただき嬉しく思います。

 偉大なロック・アーチストの元気で若々しい姿を見ると、
 なんか勇気が湧いてきますよね。 ブライアンの永遠のロック小僧ぶりは
 もとより、 私は、ポールやクラプトンやディランなんかの達者ぶりに
 いつもパワーもらってますもの。
 年を取っていくってことは、生きてる証。  仕方ないですもんね。
 あせらず、急がず。  私もボチボチいい年の取り方していきたく思ってます。
 また、そちらにも寄らせていただきます。 こちらこそ、よろしくです。

たか兄 #- | URL | 2010/03/12 21:04 * edit *

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