スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --. --:-- [edit]

Category: スポンサー広告

TB: --  /  CM: --

top △

このヒップな味わいがたまらないんだろ? 

       BLACK AND BLUE    THE ROLLING STONES

            

               Hot Stuff
               Hand Of Fate
               Cherry Oh Baby
               Memory Motel
               Hey, Negrita
               Melody
               Fool To Cry
               Crazy Mama

 おかしい。  どうも、おかしい。  どうかしてるぜ、今年の春。
 最近になって、ようやく春めいてきたかなと思うけど、
 少し前は、ポカポカと思えば、次の日にゃ、冬へ逆戻り。  
 こういう、クレイジーな春には、ストーンズが似合う。

 強引かなぁ・・。  久々にストーンズ書きます。
 世間のマニアは、完全に「ならず者」モードに入って、熱が入りまくってるでしょうが、
 ひねくれ者の私は、あえて、その熱をグッと抑えて参ります。
 私にとって、「ストーンズに春」と言ったら、コレ。  
 今宵は、ストーンズ史上最も都会的でクールなんだけど、とてつもなくドス黒い。
 「BLACK AND BLUE」の巻です。 よろしくお付き合いを。

 ストーンズの歴史上、黄金期を縁の下で支えたミック・テイラーが突然脱退した74年。
 (彼は、このセッションに呼ばれていたにも関わらず、電話での誘いを受けて、
  ジャック・ブルースとのバンドを選んで、そのままストーンズを辞めてしまう)
 リード・ギタリスト不在。 いわばピンチの時期。 そんな状況下で制作される。
 キース曰く「いろんな奴ら(ギタリスト)を試しながら、レコーディングした」と
 本音をもらしたように、セッションには、ジャンルや国籍を超えて、凄腕のギタリスト
 達が名を連ねる。 ジェフ・ベック、ロリー・ギャラガー、ピーター・フランプトン、
 などなど・・、その「グレイト・ギタリスト・ハント」と呼ばれた“狩り”の真っ最中。
 その座を射止めたのは、フェイセズのギタリストだったロン・ウッドだった。

     

 キースとロニーは、まるで双子みたいなギタリストだ。  そっくりさん同志。
 顔じゃありません。  同じスタイルなんです。  プレイスタイルが。
 普通バンドに複数のギタリストがいれば、それぞれ異なるタッチ、個性があって当然。
 (そのコンビネーションの違いが、バンド・グルーヴの生命線にもなるんだけど)
 でもキースとロニーは、ほんと良く似てる。 ルーズさもピッキングも。 性格まで。
 なんと「コレ、俺が弾いてるんだっけ?」と、キース本人でも迷うことがあるほど。
 クソ真面目でメロディアスかつブルージーなテクニシャンだったミック・テイラーに、
 リードを任せていた時とは、全然違う。 

 対照的な性格のギタリストが互いに補いあって混ざり合うグルーヴの小宇宙から、
 気の合うギタリスト同志が織り成すルーズかつラフでワイルドなグルーヴへ。
 
 “南部絵巻”だった「ならず者」の、グチャグチャにした音の密度が異常に濃くて、
 ドロっとした混血性から、コレは音は隙間だらけでスッカスカながら、都会的で
 洗練された、サラサラな混血性へ。

 「ならず者」から3年。  こんなに変わってしまうんです。

 「BLACK AND BLUE」。  「黒人音楽と青い目の白人」ってことか。
 (殴られるとできる“青タン(青アザ)”のスラングの意味もあってか、
  こんなポスターでプロモーションしてたことがあったみたいだけど。 
  いいのかなぁ、コレ・・。
  ここでの画像アップは自粛しますが、興味ある男性の方はどうぞ。)

 しかし、どれもイントロがいい。  全部いい。 どれもカッコいい。
 それだけでノック・アウト。 全8曲41分。 鋼のようなテンションと完成度だ。
 (このセッションではボツになったけど、“Slave”と“Worried About You”は、
  後に「TATTOO YOU」で大胆に加工されて収録される)

    

 まずノッケから、“Hot Stuff”の強靭なピッキングから弾き出されるイントロからして、
 「おおっ、これだぜ」てな具合に体が反応してしまう。
 このキースのグルーヴ・リフとビリー・プレストンのピアノの絶妙なアンサンブル。 
 (キャンド・ヒートのハーヴィー・マンデルが、ここじゃリード・ギタリスト)
 JBともスライともPファンクとも違う。 ストーンズ・ファンクの真髄がこれだ。 
 それにしても何という消化力なんだろう。
 あらゆるタイプの音楽を、あたかも自分達のものとしてすぐに取り込んでしまえる。 
 まるで若者のエキスを吸い取るかのような、貪欲なその手腕、能力こそが、
 “妖怪ストーンズ”の長寿の秘訣なワケです。

 このアルバムで、シンセにオルガン、そしてバック・コーラスと縦横無尽に活躍する
 ビリー・プレストンは、ゲストどころか、ここでは“6番目のストーンズ”。 
 曲へのインスピレーションどころか、クレジット以上の貢献、働きだ。

 あまり注目されてない“Hand Of Fate”も、なかなかの曲。
 キースお得意の5弦オープンGのチューニングがひずんだ音でリズムを刻み始め、
 遅れてチャーリーとビルの何とも重いリズムセクションが入る。
 叫ぶようなミックのヴォーカルがかぶさってくると、その時のストーンズにしかない
 モノクロームの世界が広がる。
 ミックが唾を吐きかけそうにシャウトし、無名のセッション・ギタリスト、
 ウエイン・パーキンスのエモーショナルなリードギターが強烈なエネルギーを励起する。

 そして、ストーンズが本格的にレゲエに挑戦する“Cherry Oh Baby”だ。
 前々作「山羊の頭のスープ」が、初のジャマイカ録音だったにも関わらず、
 アルバムには、レゲエの要素は、ほとんど反映されなかったが、
 (多くのミュージシャンと交流するも、ただドラッグがやりたかっただけじゃないの?)
 エリック・ドナルドソンのオリジナルを、ストーンズ風“亜流レゲエ”に料理する。
 1拍目を抜いたベース・ラインに、3拍目にアクセントをつける“ワン・ドロップ”で
 空間の多いドラミング。 それに、チープなオルガンをプラスするという、
 “いかにもレゲエ”。 努力賞もの。 そんなにレゲエに詳しいわけではないけど、
 この“素人くささ”がいいんですよ。 
 
 でも、ロニーのインスパイアから生まれた“Hey, Negrita”の、絡みつくような粘っこい
 ビートは、ヘヴィー・ファンクを彷彿させるが、実はリズム・パターンはレゲエ。
 ストーンズって、いつも刺激的で、猥褻で、危険な香りがプンプンしてるんだ。

 ただ、この強烈なグルーヴの間には、あまりに美しく切ない“Memory Motel”がいる。
 ミックのピアノの旋律に、寄り添うようにキースのエレピが入ってきて、
 プレストンのストリング・シンセで装飾する、まるでボビー・ウーマックみたいに
 ソウルフルで、あまりに哀愁がただよう、ストーンズ流“ブルー・アイド・ソウル”
 の珠玉の美曲だ。 

 この時期は、アーバン・サウンドやシティ・ロック(AOR)が台頭し始めた時期。 
 ストーンズは“流行りもの好き”。(特にミックだけど)  すぐに影響受けちゃう。
 このアルバムが、刺激的なビート・アルバムにならず、都会的で洗練された空気感で
 覆われているのは、そんな“流行りもの”をストーンズ風に取り入れた証拠。
 “Memory Motel”から、ミックのファルセットが印象的な名バラード“Fool To Cry”に、
 “Melody”では、シャッフルっぽい、“なんちゃってジャズ”をやってるくらいだ。

 しかし最後は、ロニーが解散させたばかりのフェイセズみたいなヘヴィー・ミディアム
 “Crazy Mama”で、ビシッと決めてくれるとこなんて、さすがです。
 
   

 でもさ・・。
 ロックン・ロールしてないストーンズなんて。 ブルースしてないストーンズなんて。

 初めは、そう思った。  でも、黒い。  瞳は青いが、中身は真っ黒。
 とてつもなく、ドス黒い。 独特のコクがあるんだけど、洗練されてるんだ。 
 このヒップな味わいがたまらなくいい。 こんなディープなストーンズも格別だ。

 聞き込むほどに惹かれていく、不思議な魅力を持つ。
 なんか春のうららかな時にドライヴしながら、よく聴いてるのがコレだったりする。
スポンサーサイト

2010/04/20 Tue. 23:32 [edit]

Category: ローリング・ストーンズ

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

TB: 0  /  CM: 2

top △

この記事に対するコメント

おじゃまします~

こんちはぁ

ストーンズ!私の友人に中1でストーンズ聴いてる奴が居て
聞かされてました。「ビートルズなんてガキ!」って言われてね。笑

1stから聞かされてましたが「ミックの時代」は私には
子供にアルコールを飲ますようなものでして理解できなかったです。
ロンウッド加入は見事にハまる人選でしたね!彼しか居ない!って
初めて購入したの「Love you Live」でした!圧巻のD面

ジュンビキ #- | URL | 2010/04/22 05:25 * edit *

No title

 >ジュンビキさん。
 どうも、お久しぶりです! コメントありがとうございます。

 いました。いました。 そういうこと言ってた奴。
 「やっぱ、ビートルズみたいなのは、マジメな奴が聴くもの。 
  男はストーンズだぜ」みたいなこと言ってたっけ。
 (私は、ほとんど同時に聴き出したという奇特な奴でしたが・・)
 ほんとに、ワルだったのはどっちの方か知ってんだろうかなぁ・・。
 って思ってたけど。
 ビートルズの方が、元々はとんでもないワルだったのにさ。
 (イメージ戦略で、いやいやスーツ着せられてたし、ドラッグもひどかった)

 「LOVE YOU LIVE」は、彼らのLIVE盤では一番好きなんで、
 またレビューしたく思ってます!
 
 
 

たか兄 #- | URL | 2010/04/22 21:26 * edit *

top △

コメントの投稿

Secret

top △

トラックバック

トラックバックURL
→http://slanky.blog18.fc2.com/tb.php/183-20a4e812
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。