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革新家は裏庭で旋律を奏でる。 

  CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD
                                  PAUL McCARTNEY

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 ほんとに誤解されやすい人だ。 
 ビートルズ解散の引き金から、悪役にされたり、(実際は、ジョンも
 かなり過失あったのに) 発言の真意がうまく伝えられず、いつも損をしてる。
 きっと世間では、“ポールは甘くて優しい作曲家”の名で通ったり、
 “ジョンは前衛的革新家でポールは保守的音楽家”と言う人までいる。
 とんでもない! 大間違いも甚だしい。 

 ジョンはヨーコさんがいたからこそ、前衛的に成れた。
 ただし、基本に帰ればロックンローラーです。 むしろ保守的。
 主夫から、5年振りに原点に帰って、シーンにカムバックした初っ端は、
 もろプレスリーでしょ。(スターティング・オーバー)

 ポールも同じく、ロックンローラーではある。 でも、ビートルズで
 マーティン氏と常に新しい要素を模索、追求していたのは彼だし、
 ソロになってからも、変名で非商業的アルバムを出したり、
 譜面も読めないのに、クラシック作品を出してみたりなど、
 あっと、驚かせるのは、むしろポール。 
 彼の方がどれだけ、革新的なことか。

 今回も楽器は、ほぼすべてポール本人。 そして、プロデューサーには、
 あのレディオヘッドやトラヴィスで有名なナイジェル・ゴドリッチを起用。
 うまくビートルズらしい音像に仕上げてる。 
 彼を据えることによって、過去のセルフ作にあった遊び心を排除して、 
 緊張感を持たせている。 上手くポールをコントロールできたようだ。

 しかし、曲が弱いのだ。 これ!って曲がないのが痛い。
 マイナーコードを多用して、凝った旋律の曲が多いのか、
 どことなく安定感に欠ける感じで、全体的に暗め。
 明るくポップなポールはここにはいない。

 “Jenny Wren”のようなお得意の生ギターソングもあるが、
 全体的に印象に残るのは、ピアノの旋律。 ここまで、ピアノが
 響き渡る彼の作品は初めてだ。 アルバム中、あえて最もポップな
 8ビート“Fine Line”でさえ、ピアノの単音の連打が耳に残る。

 でも、これは、“はまる音”かもしれない。 覚醒的というか、
 絶対に、今までのポールには、なかった音だ。
 還暦越しても、ある意味、実験作を出すという創作意欲は、
 萎えることなどないのだろうな。 マジで凄い人です。

 斬新という言葉は、良くも悪くも使える言葉。
 今回も、私小説の色彩が濃いのは、ソロデビュー作と似た匂いがする。 
 やはり、ビートルズの残り香がするのだ。 しかし、
 ソロデビュー作が、そのビートルズを断ち切るべく、あえて“素”を
 さらけ出す斬新さだった。 今回の斬新さは意味が違う。
 あえて言うなら、ポール自身の今までの音楽性を断ち切るべく、
 挑んだ斬新さかと。

 今、書けるのはここまで。
 良いのか、悪いのか。
 正直、あと10年たたないと、わからないかも。
 それほど、不可思議なアルバムだ。
 
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2005/09/24 Sat. 01:00 [edit]

Category: ビートルズ・ソロ

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

こんばんわ。当方のブログにも足を運んでいただき、真にありがとうございます。

やはりポールって強烈な相棒が必要なんでしょう。それもポールに気をつかうタイプの人でなく、ずけずけとモノを言う人間。でもやっぱり天下のポール・マッカートニーを相手に遠慮なく言える人は限りなく少ないでしょうね。

Cottonwoodhill #- | URL | 2005/12/21 23:35 * edit *

ポールは裸の王様?

 >Cottonwoodhillさん
 確かに、ポールにたてついてモノを言える人は、
 ほとんど、いなくなってしまったような・・。
 コステロなんか、前に一緒に曲を作ってた時には、ズケズケと
 言ってたみたいですけど。(おかげで、いい曲出来てましたけどね)
 ジョンもジョージもいない今、裸の王様だけにはならずにいて欲しいですね。

たか兄 #- | URL | 2005/12/22 19:28 * edit *

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