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テンガロン帽子にサングラスとヒゲの、荒くれ者3人組。 

             ELIMINATOR    ZZ TOP

           

            Gimme All Your Lovin'
            Got Me Under Pressure
            Sharp Dressed Man
            I Need You Tonight
            I Got The Six
            Legs
            Thug
            TV Dinners
            Dirty Dog
            If I Could Only Flag Her Down
            Bad Girl

 突然ですが、私は“3ピース・バンド”が大好きだ。

 ロックで言う、いわゆる3人組。 (パワー・トリオなんて言い方もされる)
 ギター、ベース、ドラムスを各自担当し、それにヴォーカルも兼ねる。
 必要最低限のバンド編成だ。   

 好きな理由は、各自の技量、テクニックを出し合い、音像を築き上げていくという
 実にスリリングなとこ。 3人の責任が明確なんだ。 それもギリギリで。
 ごまかしが通用しないし、プレイヤーの表現能力によって、カッコよくもダサくもなる。 
 音に隙間が出来やすくなるけど、この“せめぎ合い”が、バンド・グルーヴを生み出す。
 難しいんだけど、“一番バンドっぽい”じゃないですか、トリオって。

 好きな3ピース・バンドは、古く遡ると、クリームに、ジミヘン・エクスペリエンス、
 ベック・ボガート&アピス。 ポリス、ジャムに、ラッシュ。 変則だけどEL&P。
 ダンサブルなとこじゃ、シック。 ヘヴィーなとこなら、モーターヘッドもそう。
 みんな凄いバンドでした。 とにかく個性的で、めちゃくちゃ“上手い”奴らばっか。

 でも、私がイチオシするのは、テキサス出身の荒削りなロックンロール・ブギー3人組。
 ZZ TOP。  テンガロン帽子にサングラスに長いヒゲ。 
 胡散臭くも、このオヤジども“タダもの”じゃありません。
 今宵は、この“Rough Boy(荒くれ者)”に、よろしくお付き合いを。

  

 ZZ TOPの凄さを説明するのは本当に難しい。  伝わるかなぁ・・。

 結成は古く1969年。 テキサス州ヒューストンで活動していたローカル・バンド
 「THE MOVING SIDEWALKS」のギタリストだったビリー・ギボンズは、新バンドの
 オーディションを繰り返していた。
 ある日、同じくテキサス州ダラスでは、少し有名だった「THE AMERICAN BLUES」のドラマー、
 フランク・ベアードがオーディションに参加し合格。 フランクは、元バンドメンバーの
 ダスティ・ヒルをベーシストとして薦めて、ダスティも加わり、3人が揃った。

 こうして揃った3人は、初セッションで意気投合。 ブルース・ジャムを繰り返し、
 それが延々2時間以上も続き、その音楽性と人間性、そしてジョークセンスに多くの
 共通点を見出していった。
 ビリーが「この時、ただならぬものを感じた」と語られた、このセッションにより
 「ZZ TOP」が誕生。  40年以上経った今でも、メンバーチェンジすることもなく
 活動を続けている。

    

 彼らが広く注目され始めたのは、73年の3枚目のアルバム「TRES HOMBRES」あたりから。
 “La Grange”が全米41位のスマッシュヒットとなり、初のプラチナアルバム(最高8位)
 になった。 ちょうどその頃から、 ストーンズのツアーの前座を務め、そのブルースベース
 のハードブギーが多くのロックファンの目に止まり出したのもヒットの要因だろう。

 同アルバムは、今でもライブの定番となっている “Waitin' for the Bus”や、
 “Jesus, Just Left Chicago”を収録しており、ビリーはこれを「一番好きなアルバム」
 と語ってることから、 「TRES HOMBRES」は、これからのバンドの方向性をも決めた
 重要なアルバムとなった。

 (初期のビリーのレスポール・サウンドも一筋縄ではいかないトーンだ。
  特にあのパーリーゲイツ(59年製レスポール・スタンダード)の音が凄まじい。
  アンプは何か分からないけど、チューブアンプに直で繋いだレスポールの音が堪能できる)

   

 勢いに乗る彼らは、75年の「FANDANGO!」で、初期の彼らを代表する曲 “Tush” を
 初のシングル・トップ20にチャートインさせ、ツアーでは、テキサス大学記念スタジアムに
 おいて80000人(!)という観客を動員して、大成功を収める。
 他にもLAやアトランタ、ニューオリンズなどで、数万人規模のスタジアムを次々と
 ソールドアウトにし、ZEPやストーンズの持つ動員記録を次々と塗り替えていった。

 ZZ TOPは、偉大なる“ライブ・バンド”であるとも言われる。
 ライブで最も収益をあげたバンドとも言われているし、それまでにライブで共演したバンド
 たちも、前座時代は、ジミヘン、ジャニスやアリス・クーパーに、スライ、そして、
 ストーンズでドカ~ンと注目されて、メジャーになってからも、ディープ・パープル、
 サンタナ、エアロスミス、ボン・ジョヴィと凄い顔ぶれであるけれど、 彼らの前では
 “色褪せて”見えてしまうということで、そのために、トリを務めることが多かったらしい。  
 これも凄い話だ。

 正直、日本じゃ想像が出来ないくらいに、彼らの人気は当時から凄まじかったワケです。

 ただ、悲しいかな、これだけライブで大成功しても、全米を股にかけるような
 メジャー・バンドとしてよりも、当時は“サザン・ロック”の旗手という程度の認識で
 片づけられがちだったのも事実。 サザン・ロックは、イーストやウエスト・コースト・
 サウンドと比べられると、ローカルで、どうしてもマイナーなイメージということで、
 日本での“取扱い方”も薄いモノだったのも、我が国での“認識不足”に影響してるのだろう。

 しかし、83年に発表した「ELIMINATOR」は、そういった状況を打破したアルバムでもあり、
 無骨な感じを受ける“テキサス・ブギー”とポップ・センスを融合させて、新境地を開いた
 という、彼らがメジャー・バンドとしての地位を確立したアルバムでもある。

 初期の作品は主にブルース寄りで、ギターにもそれほどエフェクトはかかっていなかった。
 それはそれで渋くて良かったけど、「ELIMINATOR」からサウンドが劇的に変化する。
 昔ながらの“ブルースをベースにしたハード・ドライヴィング・ブギー”のスタイルに、
 シンセを絡めて、シーケンサー(シンセを自動演奏する装置)も導入して、
 良くも悪くも、万人受けするポップ寄りな“80'sロック”で、MTV戦略も利用して、
 “売れるハード・ブギー”で大盛り上がりするワケです。

  

 アルバム・ジャケットや、謎の美女軍団で疾走するPVでもお馴染みだったのが
 この33年型のフォードの3ウインドウズ・クーペをベースにしたカスタムロッダーだ。

 コレ、憧れたなぁ。  カッコよくて。  これを“廻して”ハイウェイかっ飛ばせたら
 なんて思ってたっけ。
 まさに、最高のホッドロッド・サウンド。 ハード・ドライヴィング・ブギー。
 ドライバーの為のアルバムといっていいくらい、
 その爽快で小刻みなビート感とハードな疾走感のハーモニーはアクセルを全開にさせる。

 (当時このアルバムは、全米で600万枚ともいわれるくらいに売れまくったけど、
  そのセールス内容は、ハイウェイにあるドライヴ・インやガソリン・スタンドで
  販売してたミュージック・テープ(カセット)で、セールスの半分以上を占めていた)
  
 まずオープニングの“Gimme All Your Lovin'”が、このアルバムの魅力を凝縮した曲だろう。
 個人的には、ビリー・ギボンズのキュンキュンと響かす、独特のピッキング・ハーモニクスや
 フィンガリングのタッチがもろに伝わってくる感じが、アルバム中、一番堪能できる曲だと
 思うけど、フランク・ベアードの躍動感あふれる粒の整った正確なドラミングと、
 ダスティー・ヒルのタイトで重戦車のようなリズムを刻むベースも凄い。
 これぞ、スリー・ピースの醍醐味。 分かりやすいんですよ、彼らって。
 
 続く“Got Me Under Pressure”に、2ndシングルの“Sharp Dressed Man”と立て続けに
 豪快なノリとパワフルなブギー・チューンで、フル・スロットルで快走する。

          

 そして、初の全米チャートTOP10入りして、ビッグヒットになった必殺キラー・チューン
 “Legs”だ。  シンプルなロックンロールを基本にしたストレート・ブギーなんだけど、
 めちゃくちゃカッコいい。 ズバリ、“踊れるホットロッド”として、ダンス・ミックス
 もあるが、私はシンセを強調して、ギターをリアレンジしたシングル・バージョンより、
 軽快な3ピース・アレンジのままの荒削りなアルバム・バージョンの方が好きだ。
 毎日イジメられてた健気な女性を、ZZ TOPとカスタムロッドで現れる謎の美女軍団が
 “お助け”するという、なんともベタで超お約束的な展開なんだけど、ついつい
 見入ってしまうPVも、MTVでヘビー・ローテーションで頻繁にかかっていたのを
 覚えている。 
 (やたら脚の綺麗なお姉ちゃん達ばかりじゃなく、彼らの演奏場面で、毛皮で覆った
  ギターやベースをクルリと回す、お得意のパフォーマンスも印象的だった)

      

 マイナーな曲もあなどれない。
 ダスティがリード・ヴォーカルをとるスピード感あふれる“I Got The Six”、“Bad Girl”、
 シンセで泥臭さを消して洗練させ、ビリーのギター・エフェクトが絶妙な“TV Dinners”、
 4曲目でスピードを安定させる、アルバム中、唯一彼らのブルース魂が堪能できる
 “I Need You Tonight”、“If I Could Only Flag Her Down”でテキサス・シャッフル炸裂
 など、スピード狂、ドライヴ好きのご用達満載の曲で埋め尽くされてる。

 あと、バンド誕生以前から、彼らに深く関わり、彼らを知るにおいて忘れてはならない、
 もう1人の人物が、プロデューサーのビル・ハムだ。
 彼は“4人目のZZ TOP”とも呼ばれ、ファースト・アルバムから、97年の「RHYTHMEEN」まで
 のアルバムのプロデューサーであり、初期には作曲者としてもクレジットされている。
 バンドを売り込むために、地道なライブ活動がベストと考えて、地元テキサスを中心とした
 連日連夜のクラブサーキットを決行し、大物バンドの前座にも売り込んでいったもの彼だ。

 恐るべき“不変魂”。
 このアルバム以降、シンセやテクノ・ビートを多用し、打ち込みが目立つ作品があるも、
 このオヤジどもにとっては、何の変化でもなく、根本的にはたったの3人で地を這う
 グルーヴを生み出し、鉄板のごときタイトさで最高のブルースやドライヴィング・ブギーを
 繰り出し続けているだけなのだ。

 今年6月に行われた、クラプトンが主催する第3回目のクロスロード・ギター・フェスティバル
 に、“トリ”を務めた2004年以来出演し、未だにその影響力は絶大だ。

  zz-top 4

 泥臭いテキサス魂と、ライブで培われた男気に満ちた圧倒的パワーを感じろ。
 
 やっぱ、このアルバムは、エンジンがかかってるのか分からないような静かで大人しい
 プリウスみたいなエコカーじゃ、似合わない。
 排気量がデカくて、燃費の悪そうな車で、エンジン音とアクセル音が適度に混じり合った 
 シートの中でのBGMが一番よく似合う。
  
 でも高速道路を走る時はコレを聴いちゃいけません。 事故ったら元も子もありませんし。
 ただ、コレ聴いて、スピード上げるなってのが無茶ってもんですけど。
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2010/09/12 Sun. 09:59 [edit]

Category: アメリカン・ロック

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

No title

たか兄さん、こんばんは。
おぉっ!ZZトップ!これ、学生時代に友人が大好きで、よく聴かされました。あまり興味なかったんですが大阪城ホールだったかのライヴもそいつに連れて行かれ…それがめちゃくちゃかっこよかったんですよ!ブルースの粋、っていうか。でもイリミネーターもアフターバーナーもCDは持ってないので、ずいぶん懐かしいな。
高速道路で聴いちゃダメ、って言われても…一般道路ならもっとえらいことになりそうな気がします。信号で停まれる自信がない…(笑)。


goldenblue #- | URL | 2010/09/12 21:32 * edit *

No title

 >goldenblueさん。
 毎度おおきに! コメントありがとうございます。
 彼らの初来日公演に行かれたんですか。 それは貴重な体験されたましたね!
 その頃は、「AFTERBURNER」が出て、MTV全盛期で、日本でも、
 ようやく人気が爆発して待望の来日公演でしたからね。 (うらやましいです・・)
 でもこんなにライブが凄いのに、なぜかライブ盤を一枚も出してないんですよ。 
 もったいない。 
 今このアルバムは、リマスタリングされて、ボートラに83年当時のライブ(!)なんかを
 収録した2CDに、PV付きのDVDのついたDX盤が出てますよ。
 もう"事故”覚悟の素晴らしいブツです(笑)。 

たか兄 #- | URL | 2010/09/13 12:10 * edit *

二度目コメント。
確かに3ピースバンドはかっこいいですよね。突っ走ってる感が違うし、甘いとこがないですね。
ストレイキャッツ、ダブルトラブル、ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ、日本だとモジョクラブ、ブランキー、サンボマスターもですね。そーゆーの聴きたくなってきました(笑)。

goldenblue #- | URL | 2010/09/13 19:58 * edit *

No title

>goldenblueさん。
 連日のコメントありがとうございます。
 さすが、なかなか渋いトリオ選ばれますねぇ。
 私は、日本で一番好きだった3ピース・バンドは
 PINK CLOUD(ジョニー、ルイス&チャー)ですね。
 チャーが好きで、彼がEDOYAレーベルを立ちあげてからの作品に
 一時期、狂ったように聴きまくってました。
 18年くらい前に名古屋で観たライブが、もの凄かったの憶えてます。 
 もうとっくに解散してしまいましたが、3人のせめぎ合いがハンパじゃない!

たか兄 #- | URL | 2010/09/14 12:31 * edit *

こんちは☆

やっぱ「レッグス」の存在が、ワタシにこのアルバムを
購入させた当時でしたねぇ♪

なんで1stシングルとしてカットしなかったのでしょうか?

でも次作の「アフターバーナー」では、
しっかりとその路線を周到していたような気が…。(^^;

ぶるじん #- | URL | 2010/09/15 19:35 * edit *

No title

 >ぶるじんさん。
 毎度どうもです!
 私は、“Gimmie”、“Sharp”、“Legs”の順の
 切り方は、なかなかいい順だよ思いますよ。
 PVのストーリー性も繋がってたし、売れるための
 戦略みたいなものも感じます。
 “Legs”が大ヒットしたのが大きかったですよね。
 次回作を、完全にメジャー・テクノ路線にシフトさせてしまいましたから。

たか兄 #- | URL | 2010/09/16 13:32 * edit *

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