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ロックの音楽的遺産、再び復活! 「赤と青」。 

                 THE BEATLES
        1962~1966             1967~1970      

   


 残暑お見舞い申し上げます。  夏休みも真っ只中。
 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 私は、ここ数日、公私共々バタついておりまして、“休み”どころじゃ
 なかったのですが、ようやく時間が少しできたんで、ペンを進めます。


 しばらくビートルズのネタも置いたままになっていたんですが、
 ついこの前、久々に“熱い”ニュースが届いてきました。

 昨年9月全オリジナル・アルバムのリマスター盤とステレオ、MONOそれぞれのBOXセット
 を発売し、CD総売上げ270万枚を記録。 社会現象にまでなった“リマスター騒動”から
 そろそろ1年になりますが、 多くのファンの要望に応える形で、
 ビートルズ解散から3年後の1973年に発売し、世界中で驚異的大ヒットを記録した
 年代別2枚組ベスト・アルバム「1962~1967(赤盤)」「1967~1970(青盤)」の
 リマスター盤CDの発売が決定した。 10月18日世界同時発売となる。
 (これは、1993年9月の初CD化以来17年ぶりのリマスターCDの発売となる)

 正直「その内に出るんだろうなぁ」と思ってたんで、そんなに驚くニュースでも
 なかったんですが、やはり「赤」と「青」は、愛着が深いベスト・アルバム。
 初CD化の時は、何度も何度も“流れて”、待ちぼうけをくらい続けた末の発売だった
 んで、感慨もひとしおだった。 アナログ音源からのリマスタリングだったんで、
 初ステレオ化の曲や細かいミックス違いに、ほくそ笑んだものですが、今回は
 最新リマスター音源による、“オール・ステレオ化”で新調されたものになる。
 (ただ、音源的に新しい“発見”はないと思うが)
 手っ取り早くビートルズをなぞるには、至極便利で、彼らのもの凄い勢いで
 “早熟”していった過程がほんとによくわかる、ロックの音楽的遺産でもある。

    

 この史上最強のベスト盤は、当時猛威を振るっていた海賊盤(ブートレグ)への
 キャピトルが対抗手段として誕生したものだ。

 ビートルズは活動期間中の66年に、イギリスでクリスマス商戦に乗る形で、16曲入りの
 ベスト盤「OLDIES」を発表してるけど、活動後期にあたる67年~70年のベスト盤を
 リリースしないまま解散してしまった。
 (70年初頭に企画は持ち上がってたが、なかなか許可が出なかった経緯がある)
 それから約3年が経過する間に、アメリカで、4枚組・全59曲のベスト的内容を持つ海賊盤
 「αΩ(アルファ・オメガ)」が全米に流通し、爆発的なヒットとなってしまった。
 (音源はビートルズと各メンバーのソロのレコードのオフィシャル音源から取られたもの。
  でも、意図もひねりもない“めちゃくちゃ”な選曲で、どうしようもない代物)

         

 市場を荒らされ、「これじゃいかん」と危機感を募らせたアメリカのキャピトルの
 呼びかけに、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴが合意し、全キャリアからの選曲による
 2枚組×2セットのベスト盤が作られることになった。

 赤と青。  このイメージ・カラーは、英国のサッカー・チームからとったものだ。

 彼らの故郷リバプールには、2つのプレミア・チームが籍を置く。
 それぞれのユニフォームの色が、赤は、リバプールFC。 青は、エバートンFC。
 (英国(UK)の国旗も、赤と青が基本色だ)

 「赤盤」のジャケット写真は1962年12月、最後のハンブルク・ツアーの直前に、
 アンガス・マクビーンがマンチェスターに建つEMI本社のバルコニーで撮影したショットだ。
 デビュー・アルバム「PLEASE PLEASE ME」のジャケット写真のアウト・カットでもある。
 「青盤」に使われているのは、1969年に同じ場所で同じカメラマンによって撮影されて、
 同じ位置、同じポーズをとるメンバーの写真が使われた。
 もともとは、お蔵入りした「GET BACK」(後に大幅改訂され「LET IT BE」として発売)
 で使用する予定の写真がジャケットが使用された。

     

 これ以上のビジュアルは考えられない。 素晴らしいジャケットだ。
 この2枚の写真は、ビートルズが8年間で成し遂げた驚くべき成長と変化を一目瞭然に
 示すものとなった。 キャリアを総括するベスト盤のアートワークとして、最高の出来。

 おおまかに見て、赤は“ライブ”時代。 青は“スタジオ”時代と見ていい。

 「赤」と「青」を通して聴くと、初期はほとんどが4ピース・バンドによる演奏だが、
 曲想が多彩さを増し、録音技術も進化するにしたがって、演奏と音像がドンドン複雑に
 なっていくのが手に取るようにわかる。 それと歩調を合わせるように、曲の長さも
 「赤」の平均2分22秒に対し、「青」は平均3分33秒となっている。 特に「青」で、
 最長の“Hey Jude”は、シングルA面曲でありながら7分を超える超大作。
 ポップ・ソングの不文律であった“3分以内”という枠を壊し、表現の自由度を
 広げていったことが理解できる。

 選曲にはジョージが当たったとされる。 この説は正しいと思うけど、100%ジョージ
 なのかは、どうなのかな?と思う。 「赤」26曲、「青」28曲の計54曲は、公式213曲
 の4分の1にあたる。 このバランスの良さ、絶妙な配置は、マーティンやEMI幹部の
 意見も反映してんじゃないの?とも。 だって、「赤」には、ジョージの曲はゼロ。 
 (しかし、「RUBBER SOUL」から6曲も選んでるとこに、センスを感じます)
 まぁ、あの“2人”が選曲に関わってたら、ここまでバランスのとれた選曲には
 ならなかったはずだろうけど・・。 

 「赤」は、エネルギーみなぎるギター・ポップの宝庫だ。 まさに“ライブ”時代。
 イギリスで最初の大ヒットとなった“Please Please Me”。アメリカ征服の起爆剤となった
 “I Want To Hold Your Hand”。 主演映画の主題歌“A Hard Days Night”、“Help!”。
 独創的ギター・リフの革新曲“I Feel Fine”、“Ticket To Ride”、“Day Tripper”に、
 ポールの幾何学的ベースラインを確立した“Paperback Writter”など、ギター革命曲
 がズラリと並ぶ。 でも一方では、ビートルズに対する旧世代からの評価を一変させた
 ポールの珠玉のバラード“Yesterday”、“Michelle”、“Eleanor Rigby”や、
 ジョンが思想的で深みを増していく過渡期に書いた“You've Got To Hide Your Love Away”
 “Nowhere Man”、“In My Life”もある。 リンゴが歌う癒し童謡の“Yellow Sabmarine”
 も忘れちゃいけない。

   

 「青」は、ライブでの再現性を考えず、自由奔放に音楽に取り組んだ“スタジオ”時代。
 4人の創作意欲が膨らんでいった結果こそ成し得た、高い音楽性とロック史上に燦然と輝く
 名曲がズラリと並ぶ。 新境地を切り開き続けたビートルズの姿が如実に刻まれている。
 サイケデリック期を象徴する、ジョンの傑作“Strawberry Fields Forever”で幕を開ける。
 (このセンスがいい!) ロック史上最高の革新的問題作である(私はそう思ってます)
 「SGT.Pepper's Lonely Hearts Club Band」から、流れるようなオープニング3曲に、
 ラストに、クラシックとオーケストラの壮絶な音の実験を試みた“A Day In The Life”。
 世界の若者に向けて発信された力強いメッセージ・ソング“All You Need Is Love”。
 ハードなロックンロールに回帰した“Lady Madonna”、“Get Back”、“Revolution”。
 作曲家としてジョンとポールに肩を並べたジョージの名作“While My Guitar Gently Weeps”
 “Here Comes The Sun”、“Something”。 そして、ビートルズの歴史を総括し、
 名残惜しむかのように、“Let It Be”、“The Long And Winding Road”で幕を閉じる。

 「赤」と「青」共に、1枚の容量では到底詰め込めない、比類なき重厚さは揺るぎない。

 たったの8年弱で、彼ら“FAB4”が、20代のうちに残した音楽的功績はあまりにも大きく、
 その音楽的事件のひとつひとつを数え上げれば、ほんときりがない。 

 驚くことに、ビートルズは60年代のバンドでありながらも、今現在聴いても、
 古さを全く感じさせない。  掘っても掘っても奥深く、知れば知るほど知りたくなる。
 そして、いつ聴いても、懐かしくもあり、新鮮でもある。 
 
 ロックの“絶対王者”ビートルズ。  いまだ風化せず、永遠に風化せず。
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2010/08/14 Sat. 14:26 [edit]

Category: ビートルズ

Thread:ビートルズ関連  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

お~

m(_ _)m
私もやっと休みになりました。

赤と青!私も最強のベスト盤と思いますよ。
初めて買ったアメリカ編集の"Meet The Beatles"もどきから次に買ったのが「赤」でした。ガキだったので後期の「青」には手が出ずやっと全作(Hoolywood Bowl)
まで揃えたのは働き出してからでした。デザインセンスが一流なら中身も一流ですね。

ジュンビキ #- | URL | 2010/08/15 03:06 * edit *

はじめまして

ブログ拝見させていただきました。
情報が満載で、とても勉強になります!

赤も青も、曲の並び順が
よく考えられていますよね。

あんこ #q7XswXQk | URL | 2010/08/15 15:37 * edit *

こんばんは^^

こんばんは^^
赤は前期の曲で、青は後期の曲が入っているんですね。
「ライブ」時代と「スタジオ」時代という違いもあるんですかぁ。
本当に奥深いですよね。

saya #Pe0og0Jg | URL | 2010/08/16 23:12 * edit *

No title

 >ジュンビキさん。
 どうも、お久しぶりです。 返事遅れてすいません。
 私も、ビートルズ初体験は、「赤」でした。
 友人が、お兄さんに内緒で録音してくれたマクセルのカセット・テープでした。
 針飛びやノイズもひどかったんだけど、凄かったなぁ。
 もう“魔法のテープ”でしたね。  夢中になって聴いてました。 
 もうテープが伸びてしまって、小遣い貯めて貯めて、手に入れたのを覚えてます。

たか兄 #- | URL | 2010/08/17 08:30 * edit *

No title

 >あんこさん。
 ようこそ。 こちらこそ、はじめまして。
 返事遅れて申し訳ありませんでした。 コメントありがとうございます。
 ビートルズに関しては、かれこれ30年以上付きあってますが、
 私は、いまだに勉強中の身だと思ってます。
 ほんとに奥が深く、今に至っても、気づかされることもあります。
 まだまだ書いてない作品が多いので、マイペースでも書いていこうかなと思ってます。
 またいつでもお立ち寄り下さいね。

たか兄 #- | URL | 2010/08/17 08:43 * edit *

No title

 >sayaさん。
 どうも。 いつもコメントありがとうございます。
 「赤」はライブ。 「青」はスタジオってのは、
 ほんとにおおまかで、わかりやすく書いたんですが、
 厳密には、「RUBBER SOUL」までの作品はライブで演奏してますが、
 「REVOLVER」からは、完全にスタジオに籠っての創作活動に入ってますし、
 後期では、4人が最後に人前で演奏した、あのアップルビル屋上での、
 危なっかしい(?)“Get Back”は、エキサイティングでした。
 

たか兄 #- | URL | 2010/08/17 08:56 * edit *

No title

はじめまして
goldenblueさんとこから漂流してきました。
読み応えありますね~ しょーもない雑誌より面白いです!
赤・青盤ってジョージ選曲やったんすね。必要無いと思ってましたが急に親近感がわきましたヨ
また楽しみに寄らせていただきます~

ezee #- | URL | 2010/08/17 20:22 * edit *

No title

はじめまして
goldenblueさんとこから漂流してきました。
読み応えありますね~ しょーもない雑誌より、よっぽど面白いです!
赤・青盤は自分は必要ないと思ってましたが、ジョージ選曲ってのを知ってちょっと気になる存在に。
また読みに来させていただきます~

ezee #- | URL | 2010/08/17 20:47 * edit *

No title

 >ezeeさん。
 ようこそ。 こちらこそ、はじめまして。
 長文にお付き合い、そして、コメントありがとうございます。
 赤と青は、ジョージ選曲なのですが、不思議なのは、あの2人を含めて、
 この選曲について、全然コメントが聞かれないこと。
 ジョンもポールも、この当時は最悪な仲でしたが、ジョージもポールとは、犬猿の仲。
 その割には、ポールにかなり配慮した選曲をしてるとこが、興味深いとこですね。
 ダラダラ書いてるブログですが、おヒマなら、いつでもお立ち寄り下さい。

たか兄 #- | URL | 2010/08/18 20:29 * edit *

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