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楽園なき、ここは暗黒の世界。 

           INNERVISIONS     STEVIE WONDER

                  amazonへ

                  Too High
                  Visions
                  Living For The City
                  Golden Lady
                  Higher Ground
                  Jesus Children Of America
                  All In Love Is Fair
                  Don't You Worry 'Bout A Thing
                  He's Misstra Know-It-All

 この前、10年振りの新作を発表したスティーヴィー・ワンダー。
 確か、去年あたり出るとかって話だったのに、今回も、
 (毎度のことながら)延びに延びて、ようやく出た感じなのかな。
 まだ未聴なんだけど、今回は、近年にない傑作との声も多いみたい。

 彼に対するイメージってのは、年代によって随分変わってくるのかな。
 最近のイメージっていえば、甘くて大いなるラヴ・ソングを
 歌うシンガーの印象が強いと思うけど、
 私達のイメージ(世代からすると)なら、ひたすら陽気でダンサブルな
 印象と「♪アジャス・コー・トゥ・セ~」かな。

 でも、彼のキャリアの中で、最もキレてて、イカしてたのは、
 70年代。 72年の「心の詩」から、76年の「キー・オブ・ライフ」あたりは、
 彼自身というより、ブラック・ミュージックの歴史の上でも、
 とても重要な作品群だった。

 そのクリエイティブで、斬新なサウンドは、MOTOWNという箱庭を
 逸脱した独自の世界。 ロックやレゲエ、サルサ、ボサノバ、
 アフリカンなど、あらゆる要素を取り入れ、ソウル/R&Bの
 表現の領域を、大きく開拓したパイオニアでもある。
 とてつもなく偉大なミュージシャンなのだ。

 後追いで、彼の功績を辿って聴いてみても、70年代の作品の中で
 最も社会的でダークネスなこの作品が印象深い。
 トンがってるのだ。
 ここでの彼に、笑顔はない。  
 問いかけてる。そして、怒ってるのだ。
 前作「トーキング・ブック」での、自己への自問自答から、
 それは、外へ向けられた疑問で構成された作品が並ぶ。

 “Too High”は、ドラッグのヤバさを投げかけ、
 大ヒットした“Higher Ground”は、世紀末への危惧を煽り、
 なんといっても、黒人社会、いやアメリカ全体に巣食ってる
 貧困や差別、政策への怒りをぶつけた“Living For The City”
 は、その切迫したボーカルで緊張度MAX状態に。

 サウンド面でも、シンセサイザーとドラムのコンビネーションが
 絶妙で、めくるめくコードの入れ替わりや、メロディラインの
 奇抜さなど、現在の音作りでも、ヒントがいっぱいある。

 そんな中でも、異彩を放つラブ・ソング“Golden Lady”や、
 モダン・サルサの名曲“Don't You Worry 'Bout A Thing”
 は、その美しさが際立ってしまうほどだ。

 現在の音楽シーンで、主流は、大きくいったら、ダンス・サウンド。
 世界中が、ダンス・ダンス・ダンスです。
 その基盤を構築したのは、やっぱ70年代のソウル/R&Bだと思う。
 そういった意味でも、今の世代に、
 彼のやってきた功績を、今一度理解して、確認する上でも、
 新作を世に出した意味は、とても大きい。

 また一人、頼もしいベテランがシーンに帰ってきてくれました。
 大人のロック・ファンには、喜ばしい限りです。
  
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2005/10/23 Sun. 18:33 [edit]

Category: BLACK

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

TBありがとうございました。スティーヴィーのアルバムは "Original Musiqarium 1" で満足していましたが、あるとき "Innervisions" と "Key Of Life"を聴いて改めてスティーヴィーの音楽の素晴らしさを思い知らされました。"Too High" のグルーヴ感、"Don't You Worry 'Bout A Thing" の途中から爆発するような盛り上がり方が好きです。

rollins1581 #8CajLaZ2 | URL | 2005/10/24 01:48 * edit *

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