ROCKでもない奴。

  42歳音楽バカ。 通称たか兄。 ここは、洋邦、ジャンルを問わず音楽を語る場所。  

趣味趣味音楽でポップス歌暦。

           NIAGARA CARENDAR      大滝詠一

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         ’78オリジナル版             ’81Remix版

                 
         1月(JAN)   Rock'n Roll お年玉   
         2月(FEB)   Blue Valentine Day
         3月(MAR)   お花見メレンゲ
         4月(APR)   Baseball-Crazy
         5月(MAY)   五月雨
         6月(JUN)   青空のように
         7月(JUL)    泳げカナヅチ君
         8月(AUG)   真夏の昼の夢
         9月(SEP)    名月赤城マンション
         10月(OCT)   座 読書
         11月(NOV)   想い出は霧の中
         12月(DEC)   クリスマス音頭〜お正月
 
 師走です。 早いもので、今年もあと一ヶ月きりました。
 カレンダーの準備ってされてます?
 まだの方、こんなカレンダーはいかがでしょうか。

 【 1月 】
  もろエルビス気取りの50年代風ロックンロール。
 【 2月 】
  切ない男心をオールディーズ・バラードで、しっとり歌う。
 【 3月 】
  落語調の詩を変拍子のリズムに乗せて、明るく朗らかに。
 【 4月 】
  R&Bのビートに三三七拍子をプラスした、野球讃歌。
 【 5月 】
  初ソロの収録曲をライチェス・ブラザーズ風に壮大に。
 【 6月 】
  和製フィル・スペクター気取りの、軽快なポップ・チューン。
 【 7月 】
  パクリすれすれのパロディ満載のサーフィン・ホット・ロッド。
 【 8月 】
  60年代映画音楽をイメージさせる、美しき環境ソング。
 【 9月 】
  レゲエ・ビートで演歌を唄った、股旅歌謡レゲエ。
 【 10月 】
  ボ・ディドリー・リズムとジャングル・ビートを基盤にして、座ったままダンス(?)。
 【 11月 】
  北欧音楽を意識した哀愁のメロディ。
 【 12月 】
  これぞ正しい日本のクリスマスの過ごし方! 音頭を数えた悶絶和風聖歌の傑作。
  そして、キング・トーンズをバックに、ドゥワップ風アカペラで新年を迎えて、
  リンクしていく・・。
  
 1978年、大滝氏が、当時低迷期だったコロンビア時代に放った大傑作だ。
 ジュリー・ロンドンの「カレンダー・ガール」にインスパイアされて、
 一年12ヶ月を、様々な楽曲で表現するというコンセプトを、
 ナイアガラ流に展開した一枚であった。

 ここまできたら(とにかく売れなくて)、やりたいこと全部やっちゃえ!的な、
 ヤケクソ主義にカコつけて、願ったり叶ったりの企画だったとのこと。
 (しかし、自信作との意に反して、全く売れなかったみたいだけど)

 「ロンバケ」しか知らない人が多い中、「ナイアガラ・ムーン」と共に、
 是非聴いてもらいたい作品だ。
 多重人格者と自らを称する大滝氏だが、「ロンバケ」をメロディアス路線、
 「ムーン」をノベルティ(奇抜な)路線としての代表作と位置づけしている。
 そして、この2者を絶妙に混在させているのが、この「カレンダー」なのだ。

 “青空のように”と“Blue Valentine Day”は、後の「ロンバケ」へと、
 継承されるプロトタイプみたいなメロディアスな曲だし、
 “真夏の昼の夢”のリゾート感も「ロンバケ」の成功を予感させる。
 しかし、ノベルティ路線は、なかなか受け入れてもらえずに、
 次々作にあたる、あの世紀の怪盤「Let's Ondo Again」で大爆発するわけだ。
 (そして、コロンビア時代であるナイアガラ氷河期の終焉となる・・)

 考えてみたら、日本の歌謡曲、ポップスだけでしょう、
 世界中の音楽を飲み込んで、自己流にアレンジしてしまう技を持ってるの。
 (それが、いいか悪いかセンスは置いといて)
 大滝氏の音楽の博学ぶりと造詣の深さを思い知らされる、
 貴重なアルバムである。
 年の暮れに、是非ご一聴を。

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