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究極の浪費と要求の完成型。 

        AJA         STEELY DAN
            
          amazonへ

        Black Cow (ブラック・カウ)
        Aja (彩 エイジャ)
        Deacon Blues (ディーコン・ブルース)
        Peg (ペグ)
        Home At Last (安らぎの家)
        I Got The News (アイ・ガット・ザ・ニュース)
        Josie (ジョージー)

 ロック・バンドから、クリエィティヴ集団へ。
 ドナルド・フェイゲン(vo、Key)とウォルター・ベッカー(g、b)の二人に、
 プロデューサーのゲイリー・カッツとエンジニアのロジャー・ニコルスの4人が、
 この時期のSTEELY DANたる名称または、“形態”といっていい。

 彼らに、“妥協”という文字はない。
 思い描く音像を構築させる為なら、何人もの超一流のミュージシャンを、
 適材適所で使い分け、繰り返し繰り返し、何度も何度も・・。
 時間もお金も湯水のごとく、糸目をつけず注ぎ込み、
 彫刻芸術のごとく、洗練された官能世界を展開するのだ。

 彼らを語るには、当時の背景や、奇妙なジャケット、難解で廻りくどい歌詞を、
 絡めて語るべきだが、今回は割愛。
 やはり、スティーリー・ダンは、“音”で語るべし。

 まず特筆すべきは、そうそうたるドラマー陣だ。
 ベースをほぼチャック・レイニーで固定し、7曲で6人のドラマーを次ぎ込んでいる。
 彼らのリズムに対する並々ならぬこだわりの結果は、00年にリマスターされたCDで、
 曲ごとの微妙なタッチの違いが良く解かるようになった。
 
 “Black Cow”
 ポール・ハンフリー(ds)とレイニーのファンク・ビートに、
 ジョー・サンプルのクラヴィネットが、うまく折り重なり、
 ノッケから、全体の空気がピーンと張り詰める。
 ヴィクター・フェルドマンのエレピ・ソロと、トム・スコットのSAXソロが絶品。

 “Aja”
 オリエンタル、極東をイメージした組曲に仕上げたジャズ・ロックに。
 なんといっても、中間部とブリッジでの、ウエイン・ショーターのSAXソロと、
 スティーヴ・ガット(ds)のフィル・インのバトルが凄まじい、名演だ。

 “Deacon Blues”
 この曲のみベッカーがベースを弾き、バーナード・パーディ(ds)が刻む。
 さりげなくも重要なのは、ホーン・アンサンブルと、
 ピート・クリストリーブのSAXソロで、
 ゴスペル風コーラスの味付けで、うまく摩天楼を描き出すところが粋だ。

 “Peg”
 彼らのマスターピースといっていいR&Bポップ。
 リズム・トラックは、レイニーとリック・マロッタ(ハイハットが素晴しい!)。
 サビをレイニーの内緒でプレイしたスラッピング・ベースと、
 マイケル・マクドナルドの多重コーラスで見事に構築している。
 有名なエピソードとして、ギター・ソロを、6~7人試したのにボツにして、
 結局、一発でキメた元エアプレイのジェイ・グレイドンのソロになったことだ。

 “Home At Last”
 バーナード・パーディの、独特のシャッフル・ビートが、
 核になって支える。 これに尽きる。
 ラリー・カールトンを脇にやり、ベッカーのヘタウマ(?)ソロが、
 ある意味、いいアクセントになってる。

 “I Got The News”
 アルバム中最もスピーディーな曲は、エド・グリーン(ds)と、
 マクドナルドのコーラスでリードするが、
 フェルドマンのエレピとフェイゲンのシンセによる“みせかけホーン”が光る。

 “Josie”
 一度聴いたら忘れられない不思議なジャンプ・ビートの名曲。
 レイニーとジム・ケルトナー(ds)が織り成すファンク・リズムに、
 ラリー・カールトンのカッティングがプラスすることで効果倍増。
 
 書き出したら、思わず全曲書いてしまったが、
 ソロのダビング・パートを除いて、ベーシック・トラックは、
 すべてライブ・レコーディングされたそうだ。
 だから、密室の中での積み重ねでも、誰であれ、「彩」の根底にある、
 強固で、かつ繊細なグルーヴを生み出すことができたのだ。

 ロックでもなきゃ、ジャズでもない。
 フュージョンやクロスオーヴァー(死語)に近いが、そうとも言い切れない。
 ジャズに憧れた私にしてみたら、“ジャジー”という曖昧さが、
 敷居を下げてくれた、大事なアルバムであり、
 私に“ジャズ”を、初めて意識させてくれたのだった。
 
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2006/01/12 Thu. 19:27 [edit]

Category: スティーリー・ダン

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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