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6人の視線の先は苦悩の灯火か。 

      IN THROUGH THE OUT DOOR       LED ZEPPELIN  
  
  
  

       In The Evening (イン・ジ・イヴニング)
       South Bound Suarez (サウス・バウンド・サウレス)
       Fool In The Rain (フール・イン・ザ・レイン)
       Hot Dog (ホット・ドッグ)
       Carouselambla (ケラウズランブラ)
       All My Love (オール・マイ・ラヴ)
       I'm Gonna Crawl (アイム・ゴナ・クロール)

 セピア色に古ぼけた薄暗い酒場の中の7人。
 火を付けた白いスーツの男を中心に彼に向けられた視線の角度から、
 6種類のジャケットが生まれた。
 (裏ジャケは火を付ける前のカットなんで、合わせれば12種類ある)
 また、“おまけ心”をくすぐるように茶袋に入れて発売して、
 買って開封しないと、どのカットかわからないという、
 なんとも人を食ったようなアイデアだった。
 もちろん、制作はデザイン・アート集団ヒプノシスによるものだ。
 (あなたはどのジャケでした? 私は左下のカットでした。
  でも中には、全部揃えたツワモノも多々いるかと。)

 しかし、中身はというと・・、
 とかくこのアルバム、ZEPファンには人気がないというか、
 イマイチというか、評判がよくないのだ。
 「あんなのはZEPじゃない」とか、やれ“散漫”だの“失敗作”だの、
 「駄作」と言い切る奴までいる。(何もそこまで言わんでもいいと思うんだけど・・)

 私の見解はと申しますと、 う~ん・・。
 ZEP唯一のR&Bアルバムというか。
 ペイジの持つグルーヴ重視の作風から、ジョーンジーのリズム重視の作風にした結果、
 試行錯誤の末、「次回作が楽しみだったのに」という思いを募らせる、
 発展途上作になってしまった感じなんかなと。
 でも、けっして嫌いじゃなく、むしろよく聴いたアルバムでした。
 (ちょっと、小細工しましたが・・)

 でも、絶対名盤ではないし、ZEPの代表作でもない。
 ただ言えることは、これがZEPの事実上最後の作品になってしまったことだ。
 まさか、そうなるとは思ってなかったにしろ、
 このラスト作を、あれやこれや文句を言われることが悲しくてならんのです。
 (あぁボンゾよ。 なぜにボンゾ・・。)

 否定派の気持ちも良く解かるんです。
 ZEPにやたらシンセを多用するシンフォニック・ロックなんて似合いっこないし、
 ヘヴィーなリフを弾かないペイジなんて、
 雄叫びを上げずシャウトしないプラントなんて、
 大人しくリズムを刻むボンゾなんて・・、
 ZEPなんかじゃねぇ~!!
 ごもっとも。 よくわかります。

 ペイジは、悩んでいたのではないか。
 ポイントは、2点ある。
 まずは、ジョーンジーに舵取りを任せてしまったことだ。
 これは、けっして悪いわけじゃなく、ZEPの音楽性のレンジを拡げる意味でも、
 ジョーンジーの曲作りに対するやる気はプラスに働いてもよかったはずなのだ。
 しかし、大胆なシンセ導入や、リズムアレンジの奇天烈さと、
 「おい、おい」と一言言ってもよかったんじゃないの、ペイジさん。
 何を気使ってるの?
 従来のハード路線を封印してまで、“らしさ”を消し去る必要があったのだろうか。
 (次回作「CODA」に収録されるハード路線の“Ozone Baby”、“Darlene”、
  “Wearing And Tearing”をボツにしてまでも)

 それと、プラントのペイジ離れの始まりだ。
 数々の名曲を生み出してきた黄金のタッグが危うくなってきた。
 それは曲作りでも明らかで、「ペイジ-プラント」の曲は、
 プラントがエルビスを気取り、ペイジのもつれ気味のプレイがズッコケる、
 エセ・カントリー&ウエスタン“Hot Dog”だけじゃなぁ~。
 ジョーンジーが曲作りに加わるようになったのはいいにしろ、
 プラントのシャウトばかりじゃなく、亡き息子に捧げた“All My Love”のような、
 ソウルフルな曲も歌いたいという願望は、
 ペイジより、ジョーンジーに擦り寄っていったのではないか。
 (気を使っていたのは、プラントに向けてだったのかもしれない)

 アルバムのバランスや方向性を考えた上で、
 (アナログ当時の時間の関係もあっただろうが)
 このハードな3曲を泣く泣くボツにしてしまったペイジだが、
 私はこの3曲を加えた「完全版」というテープを作って、よく聴いてました。
 “In The Evening”のモヤモヤとした陶酔の世界から始まり、
 様々なリズムを駆使した曲や、大胆にシンセ・アレンジした曲に、
 ハードな曲を絡めて、プラントのソウルフルな静けさの後に、
 ZEP史上屈指のハード・ドライブな“Wearing And Tearing”で締めるみたいな。

 でも、ペイジはあえてしなかった。
 それはアルバムの“質”より、バンドの“和”を選んだのではないか。
 このレコーディングの後、ペイジはボンゾと次回は逆襲とばかりに、
 ハードでソリッドな作品にしようと約束したそうだ。
 しかし、永遠に叶うことはなかったが・・。

 次回の“糧”として担うはずだったこのアルバム。
 ラスト作にしては、あまりに荷が重過ぎる。
 重ね重ね、これが残念でならない。
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2006/02/04 Sat. 23:47 [edit]

Category: レッド・ツェッペリン

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

Zepは永遠に不滅

確かに作品的には中途半端なものですが、ケラウズランブラという今後の展望を予期できる楽曲もあるので、何とも、ってトコですね。こいつをライブでガツンとやってたら新たな方向性を打ち出せたと思うんですよね。ブルースロックからアコースティック、民族音楽までをロックで料理したペイジにとってジョンジーの感性は新鮮でしょうし、ボンゾもかなり創造欲を持っていたみたいだし、面白い黒っぽいバンドになったことでしょう。その途中での解散なので否定的になってしまうアルバムとして存在しているんでしょうけどね。

フレ@ロック好きの行き着く先は… #- | URL | 2006/02/05 10:49 * edit *

つくづく・・。

 確かに、“ケラウズランブラ”は、結局ライブでやれぬままに
 なってしまいましたからね。 
 実現可能な曲かは別にしても、ロックやブルース・アレンジにしたら、
 えらくカッコよくなりそうなんだけど。
 ZEPはほんとに、残念な終わり方をしたバンドだと思います。

たか兄 #- | URL | 2006/02/06 21:57 * edit *

ツェッペリンで唯一購入したアルバム

が、この作品でした。

6種類のジャケットは、写真月刊誌“写楽”(現在はすでに休刊)にも取り上げられ、色々と解説がされておりました。

しかし、このアルバムはツェッペリン・ファンにとっては、いまいちウケが悪いようですね。
ワタシは、非常に楽しめたのですが・・・。(^^;

かの渋○洋○氏も、公共の電波でハッキリと『駄作!』って、唾を飛ばしておりましたよ。

ぶるじん #- | URL | 2006/02/15 21:36 * edit *

チャート的には・・。

 おっしゃるとおり、ほんとに人気がありませんですよ。
 ジャケットのセンスでは一番好きな部類なんだけど、中味は仕方ないか・・。
 あの○谷○一って、オリジナルのライナーノーツ書いてような気がするけど、
 けっこう、いいこと書いてたんじゃないのかな。

たか兄 #- | URL | 2006/02/16 22:06 * edit *

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