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黄昏と終焉のリゾートへようこそ。 

      HOTEL CALIFORNIA    THE EAGLES     
               
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         Hotel California (ホテル・カリフォルニア)
         New Kid In Town (ニュー・キッド・イン・タウン)
         Life In The Fast Lane (駆け足の人生)
         Wasted Time (時は流れて)
         Wasted Time(Reprise) (時は流れて~リプライズ)
         Victim Of Love (暗黙の日々)
         Pretty Maids All In A Row (お前を夢見て)
         Try And Love Again (素晴らしい愛をもう一度)
         The Last Resort (ラスト・リゾート)

 “ホテル・カリフォルニア”。
 これほど、憂鬱で夕暮れが似合うロックの名曲はないだろう。
 ギター好きの私にとって、初めの頃は、12弦でのイントロや、
 フェルダーとウォルシュのツイン・ソロのバトルばかり注目して聴いていたけど、
 この曲の真の姿を知るにつれ、めちゃくちゃいい曲なんだけど、
 聴くたびに重苦しくなっていった。

 この曲の有名な歌詞でこう歌ってる。
   支配人に頼んだ。 「ワインが欲しいんだが」
   すると彼は答えた、
   「当ホテルでは“Spirit”は1969年から切らしております」
 いわゆる、“Spirit”とは、(精神、魂)と(酒の銘柄)をかけたシャレのこと。
 それは、「ロックの魂なんて、1969年に終わってしまってるんだ」ってことだ。

 1969年といえば、ウッドストックが開かれた年。
 祭典を通じ、ロックという文化が若者を中心に世界に広まって、
 そして、ロックは産業化、商業化してどんどん巨大化していく第一歩となった。
 しかし70年代に入りアメリカは、ベトナム終戦の虚脱感や、若者の運動も失われ、
 ロックの魂は、巨大化と引き換えに形骸化(スタイル化)していくのだった。

 この当時のイーグルスに、西海岸出身のメンバーはいない。
 そう彼らも夢と希望を歌に託し、この“ホテル”(L.A.シーン)にやってきたのだ。
 まさに、そこは豊かでフロンテイアにあふれた“夢の地”。
 まるで、終わりのない豪華なパーティーが繰り広げられているようだ。
 (アルバムの中ジャケの写真のように)
 しかし、迷い込んだら最後。 ここは出口のない“ホテル”。
   「チェック・アウトはできるが、立ち去ることはできない」のだ。
 
 これは、イーグルスの問いただした疑問であり、結論でもある。
 生真面目な彼らです(特にドン・ヘンリー)。
 さぞかし、この“ホテル”は、居心地が悪かったんでしょう。
 カントリーをベースに美しいハーモニーを絡めて、アメリカン・ロックの雄のごとく、
 羽ばたき、西海岸の代表格として頂点に立ったのに、
 “ここは幻想の地。 もう終わってしまってるんだ”と、
 皮肉っぽく、いわば勝手に判断して結論づけてしまってる。

 だから、重いのだ。
 場違いなリゾートに迷いこんだ“鷲”が、もがき苦しんでる様子を、
 自らさらけ出した姿なのだ。
 ひょっとしたら、ロック史上不滅の名曲として、または、
 彼らの代名詞として崇められることを、あまり快く思ってないのかもしれない。
 
 サウンド面では、3枚目の「ON THE BORDER」からプロデュースした、
 ビル・シムジクの貢献が大きい。
 カントリー・タッチのハーモニー路線から、(超名曲“Desperado”も誕生)
 ドン・フェルダー(g)の加入もあるが、ダイナミックなロック・バンドに、
 変貌して、鷲は大きく羽ばたくのだった。

 更にこのアルバムから、カントリー志向のバーニー・レドン(g)に代わり、
 ジョー・ウォルシュ(g)が参加して、エッジの効いたプレイを披露、
 “ホテル”でのレゲエ・カットや、“駆け足の人生”での暴走を煽るスライドなど、
 音楽の幅もバラエティに広がった。

 “あの曲”のせいで、他の曲が霞んでしまいそうでが、
 初期っぽく軽やかなグレン・フライの“ニュー・キッド・イン・タウン”や、
 ドン・ヘンリーの重たいドラムが妙に堪える“暗黒の日々”など、
 どれも楽曲レヴェルが高い。
 
 しかし、“あんな曲”作ってしまったらどうなります。
 いわゆる、燃え尽き症候群。 “あれ”を超えることなど至難の業。
 当然、見失い始め解散の道へ進んでいく。
 (ただ、94年からの再結成は意味のあるものだったが)

 “Take It Easy”(気楽に行こうぜ)と、爽快にデビューした彼らが、
 行き着いたのは、退廃した最後の楽園だった。
 それは、袋小路に陥ったアメリカの凋落でもある。
 “あの曲”で、名声を得た彼らだが、 
 その彼らも、この病んだアメリカに飲み込まれていってしまったのだった。  
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2006/04/09 Sun. 09:55 [edit]

Category: アメリカン・ロック

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

アルバム買ったものの・・・

当時は「ニュー・キッド・イン・タウン」「ホテル・カリフォルニア」と、立て続けにシングルを購入し「駆け足の人生」も良かったのでLPを輸入盤で購入。
でも、アルバム自体は決して満足がいくようなシロモノではなかったような記憶が・・・★

現在では、70年代を代表するアルバムの1枚としてその名を連ねておりますが、今のワタシが聴いてみると果たしてどのような感想が得られるでありましょうか?(^^;

アルバムとしては「呪われた夜」の方が、個人的に好きかもしれませんね。

ぶるじん #- | URL | 2006/04/23 21:51 * edit *

重苦しいったら。

 確かに、シングル曲はどれも名曲ばかりだし、ベスト盤も映えます。
 ただこのアルバムの重苦しさったら、ありゃしない。
 アメリカン・ロック史上最重要作ではあるけど、
 アメリカン・ロックってこんなに難しくなくてもいいのに、と思います。
 私も、イーグルスのアルバムで一番好きなのは「呪われた夜」ですね。

たか兄 #- | URL | 2006/04/24 21:14 * edit *

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