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不器用な男の切実なラヴソング。 

      TUNNEL OF LOVE    BRUCE SPRINGSTEEN

            amazonへ

            Ain't Got You
            Tougher Than The Rest
            All That Heaven Will Allow
            Spare Parts
            Cautious Man
            Walk Like A Man
            Tunnel Of Love
            Two Faces
            Brilliant Disguise
            One Step Up
            When You're Alone
            Valentine's Day

 W杯での、SAMURAI達の“走れなかった”姿を観て、
 ほとばしる感情をむき出しに「走るために生まれてきたんだ!」と叫んだ、
 75年の傑作「BORN TO RUN」を書いていたんだけど、
 なぜか無性にこのアルバムが聴きたくなってきてしまい、方向転換。
 (どことなく、切ない気持ちになってきたのかな)
 このパーソナルで、切々と愛を希求する“大人の男”を綴ったこのアルバムを、
 書くことにした。

 星条旗をバックに「俺はアメリカに生まれちまった!」と拳を高く突き上げ、
 歌い叫んだ、力強いパブリックなイメージから一転、
 (この人は、Eストリート・バンドと一度“燃え尽きてしまう”と、
  必ず距離を置いてしまう傾向がある。
  「THE RIVER」(’80)とツアー → 「NEBURASKA」(’82)
  「BORN IN THE USA」(’85)とツアー → 「TUNNEL OF LOVE」(’87)
  「THE RISING」('02)とツアー → 「DEVILS & DUST」('05) )
 自宅にSONYのデジタル機材を持ち込んで、多重録音に挑んだ異色作だ。
 (Eストリート・バンドの面々もちょっと参加はしてるけど)
 
 このアルバムで、彼は主に“結婚生活の苦悩と葛藤”を言及している。
 当時38歳(今の私と同じです)で既婚した彼は、結婚生活という、
 「愛のトンネル」の中で関係を維持し模索していくことの難しさを歌い始めた。
 アルバム発表当時、彼はこう言っている。
  「自分の人生が相手の人生の一部であることがどういうことなのか。
   それは、疑問に満ちて恐ろしいことでもあり、素晴らしく美しいことでもある。」

 ノッケから、ボ・ディドリー・リズムとアコギ一本で、
 「金も名誉も手にしちまったけど、おまえだけをモノにしていない」と歌い、
 次では、「俺は他の奴らより、たくましいぜ」と誇らしげに歌うような、
 男の視点での切り口でアルバムはスタートするが、
 段々と疑念と不安を、切々と告白するような流れになっていく。

 比較的ロックしている「Spare Parts」は、結婚前に妊娠しながらも、
 男に逃げられた女のストーリーだし、次では、幸福な結婚生活を送っていながらも、
 不安に悩む男の話だったり、次でも、「一人前の男のように歩く」という、
 決意を結婚式当日に父に打ち明けるが、不安でいっぱいなのだ。

 タイトル曲のように、結婚生活ってジェットコースターみたいに起伏があり、
 浮き沈みも激しい。 歌詞のように「トンネルの中ではお互い見失ってしまう」ことが、
 多いように思う。 それが「Brilliant Disguise」のように、“仮面夫婦”を装い、
 「One Step Up」では、「一歩進んでも二歩下がってしまう」と反省してしまう。

 この時期の彼の苦悩は、最初の離婚という形になってしまうんだけど、
 基本的に、男という生き物は不器用だ。(私もそうだ)
 自分勝手だしプライドも高いし、常に“上”にいたいし強くありたい。
 だけど、とてつもなく弱い部分もあって、いつもどこかに不安を抱えながら、
 生きている。 それをうまくバランスとってやっていくとこが下手なのだ、男って。

 とりとめのない話になってきてしまったけど、
 けっして結婚生活は苦悩ばかりじゃないし、幸福で素晴らしいものと思う。
 彼の音楽性が、労働者や若者の、あるいは社会の代弁的ロックンロールから、
 このアルバムを境に深みと人間味あふれる作風が増えてくる。
 
 確か、ディランも妻と別れた後、ラヴソングで占められた「血の轍」という、
 傑作があった。
 「DEVILS & DUST」での骨太で奥深い弾き語りを聴いて、改めて思った。
 “真のディランの後継者は、“ボス”だ”と。
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2006/06/26 Mon. 15:26 [edit]

Category: アメリカン・ロック

Thread:洋楽CDレビュー  Janre:音楽

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この記事に対するコメント

燃えたぎるほどのモンスター・セールスを記録した前作に続くアルバムですが、見事なほど“クール・ダウン”に成功した作品ではないでしょうか?

ある意味では、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」にも劣らない名作だとワタシは思います。(^^)

ぶるじん #- | URL | 2006/06/28 20:57 * edit *

 >ぶるじんさん。
 こちらにも、どうもっす。
 激しく同意ですね! ただ、“クール・ダウン”のやり方が、
 今までの彼らしくなくて、ラヴソングに固めちゃったとこを、
 批判する諸氏もいます。 
 いいじゃないですかねぇ。 “ボス”がラヴソング歌って何が悪いってんで!
 こんなに、胸に染み入るラヴソング集はそうないですよね。 

たか兄 #- | URL | 2006/06/29 05:41 * edit *

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